『心と頭』

 

きょうをもって22歳になりました。

 

言葉を通して吐き出したいこと、伝えたいことがたくさんある今夜。気づいたらあと1時間余りに「誕生日」という産まれた日にしか放たないオーラが散ってしまうと思うと、切なくなるけど焦ってもしたかがないから考えないようにする。とはいえ、僕みたいな心配性かつ情緒不安定の若い男にとって、考えないようにするのが人生において右に出ない難関。やはり物心着いた頃から毎年の誕生日の夜は知らずに焦り出して結局気が浮いたまま、淡い切なさを帯びつつただただ時間が流される結末になる。

 

しかし、今年にはあることをはじめて気づいた。

 

はじめて気づいたけど、あっという間に飛ばされていかれそうだからすぐ書き記しないといけない。神様はそう簡単に悟らせてくれないんだ。そうだと人間の意味がないから。人間の生きる意味は何だろう。生きているか、生かされているかもわからないまま22歳のラインを切った僕は、どれほどの悩みを抱えながらまた一年を乗り切ったのか何もかも全部はっきりしないまま大人になりました。18歳の誕生日のときのなにもできると単純に考えていたあの時しかない持てない純粋さ、20歳の誕生日のときの大学生活を絶賛満喫中の絶好調に乗っているから感じる楽しさ、22歳になれば大学も卒業したし高校生活も気づけば心の中で1コ手前ではなくなった。去年は誕生日を迎えたくないとか言い張ってたけどそれでも少しは卒業後の可能性にわくわくしていた分、ぬるま湯のような環境にいる限り人は成長というプロセスを形成されないんだ。

 

今年に残っているのはただ一日。

どうすりゃいいんだ。

 

きょうもまた、一瞬悟り切ったかのようになっては頭が心についていないモヤっとした気分が残ったまま名残惜しい1日になる。