(続き)
直を教主、喜三郎が会長で金明会としての活動が始まります。
喜三郎は信者数名と幽斎修行を始めます。
喜三郎がいるときには問題なく修行の成果が出ますが、
喜三郎が留守になった隙を狙って邪神が信者に憑り
大変な騒動になる事が多かったようです。
この頃の喜三郎と直とは普段は親子のように仲がよかった
ようですが、
この頃に有名な厳と瑞との戦いが始まります。
喜三郎に素盞嗚尊が憑り、直に天照大御神が憑って
よく論戦を繰り広げていたようです。
その様子は凄まじかったようで近所中に響き渡るような大声で
どなったり、家が激しく震動するほど四股を踏んだり、
当時の綾部では有名で見学に来る人も多かったようです。
喜三郎が綾部に来てまもなく直のお筆先に
「二代は出口澄でその婿を喜三郎とする」
という内容が出てきます。
自らのお筆先に絶対の信頼を置いている直はこのメッセージを受け入れ
喜三郎を自分の後を継ぐ予定の五女澄の養子婿として迎え入れる事になります。
しかし、この結婚はそうすんなりとはいかなかったようです。
開祖の後を継ぐ事の決まっていた澄の養子婿になろうと目論んでいた
三名の幹部が躍起となって喜三郎の排斥運動に乗り出したのです。
喜三郎には邪神が憑いている等と悪い噂を流して喜三郎を陥れようと
しますが、そういった反対運動にも屈せず喜三郎は澄と結婚します。
喜三郎29歳、澄18歳の時です。
(続く)
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