傍線一報220 レジリエンスの時代 | 自遊人のブログ

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 ・・・レジリエンスとは、ただ主導権を取り戻すだけのことでは断じてなく、心を開いて新たな形で系の中に定着する場を確立することなのだ。

 メルボルン大学資源管理・地理学科のフィオナ・ミラーは、「レジリエンスの時代」に生きることの難しさを指摘している。「[社会的な]レジリエンスの視点に立ったときの難題は、変化を締め出そうとする代わりに、変化とともに生き、それに対処する能力を育てることの学習だ」。これは人類が、地球との関係を収奪から再調和の関係へと立て直す時間的手段として、効率を手放し、適応性をしっかり採用する分岐点となる。それは、私たちを「進歩の時代」から「レジリエンスの時代」へと導く境界だ。

 

周りの環境が変化をしているのに、完全に元の姿と同じ状態で、元居た場所へ戻ることなどあり得ない話だ。

それは、失敗を繰り返し、破綻を再現するだけのことだ。

私たちは、最早、地球環境への配慮無しに、一個人だけが、一国家だけが、人類だけが生きて行くことは不可能な地点に立っていることを忘れてはならない。