傍線一報167-2 | 自遊人のブログ

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いいがかり 原発「吉田調書」記事取り消し事件と朝日新聞の迷走/鎌田 慧・花田 達朗・森 まゆみ他 七つ森書館

P.177大石芳野(写真家)

 知らなくても生きていける。だからといって無関心でいたらやがて息苦しくなり生き難い状況になっていく。「こんなに平和なのにありえない」と流されているうちに取り返しのつかない事態に見舞われやしないか。「特定秘密保護法の施行」「集団的自衛権の行使」「武器購入国に資金援助」などなど目白押しに「憲法9条」の改定に向けて突き進んでいる。今のうちにしっかりと目を見開きよく考えなければ、やがて反対したくても声は封じ込められ、身に危険が及ぶことも避けられなくなるやも。「エッ?まさか」と言っていられるうちはいいのだが。

 

2015年3月13日発行の、朝日新聞「吉田調書スクープ記事取り消し」に関する、写真家大石芳野さんのコメント。

現在、コロナ禍の混乱に乗じて政府が成立を急ぐ「検察庁法改正案」のことかと間違えそうな事態だが、5年以上経っても、危険な情勢に変化はなく、安倍政権は依然として無邪気に続いている。

つい何日か前までは、批判力の無い国民の在り様を正確に写しただけだったが、一人の女性が発した、ハッシュタグ付きの呟きが大きなうねりとなって局面を劇的に変化させた。

自粛期間中の国民の目が政治の世界に向けられた。

もう、同じ轍は決して踏むまい。

この国の主権者は一体誰なのかを改めて認識するのは、これがもう最後かもしれない。