私はこれまで「7つの習慣」について本を多数読んできました。
その「7つの習慣」に出てくる「インサイドアウト」という考え方をご存知ですか?
これは、仕事や人間関係において、外の世界を変えようとする前に、まず自分自身の内面から変わっていくことが大切だというものです。

私たちは問題を外側に求めがちですが、私たちがコントロールできるのは自分自身しかありません。自分の行動や考え方を変えることで、自然と周囲の状況も変わっていく、という考え方です。

例えば、職場での人間関係がうまくいかないとき、つい相手や環境のせいにしていないでしょうか。「上司が悪いから」「チームの雰囲気が良くないから」といったように、外部の要因を責めたくなることもあります。しかし、このインサイドアウトの考え方に従うなら、まずは自分自身の言動や態度を振り返ってみることが大切です。

例えば、「自分はもっと積極的にコミュニケーションを取れただろうか?」や「相手の話をちゃんと聞いていたかな?」と自分の内側に目を向けることで、新たな気づきを得られることがあります。また、自分の態度を少し変えるだけで、周りの反応や人間関係も変わり始めることもよくあります。

さらに、仕事の進め方や成果が出ないと感じるときも、環境のせいにするのではなく、まずは自分の行動を見直すことが重要です。

「もっと効率的に仕事を進めるために、何を変えるべきか?」「時間管理が甘くなっていないか?」など、自分の内側でできることに焦点を当てると、次第に結果も変わってきます。

インサイドアウトの考え方を取り入れることで、自分の行動や態度に責任を持つことができ、外部の状況に振り回されなくなります。結果として、職場での人間関係や仕事のパフォーマンスも自然と改善されます。

外の世界を変えるためには、まず自分の内側から変わること。これが「インサイドアウト」の力です。職場で何か壁にぶつかったとき、自分が変わることで新たな可能性が見えてくるかもしれません。

ぜひ、この考え方を日々の仕事に取り入れてみてください。きっと、これまでと違った視点で物事を捉えられるようになるでしょう

ただし、冷静に考えて相手に非がある場合、自分が変わってもそれは意味がありません。そのような場合にはしっかりとした意思を相手に伝えるべきです。主体的に生きることと何もかも自分の責任にするのは異なると私は考えます。

私たち一人ひとりの人生は自分たちのものです。1回しかない人生を誰かからの意思ではなく、自分自身の意思で生きていくことが本当の人生を生きるというものです。

「他人と未来は変えられない。変えられるのは自分と未来である」