こんにちは、芝桜です。

今日はアルアイレ奏法についてお話したいと思います。
私はアルアイレ奏法が音が貧弱だと言うことで、数年前まではあまり真面目に練習してこなかったんです。
しかし、数年前からアルアイレ奏法でも良い音を出したいという欲求に駆られ、時間をかけて練習するようになったんです。

理由は、以前からギター演奏技術上のバイブルだと思っていたイエペスの『ソル24の練習曲』のCDの中にあるOP29の2をイエペスと同じように美しい音で演奏したいと思ったからです。


『ソル24の練習曲』OP29の2に関する私の記事
               ↓

   ソル24の練習曲(イエペス編)OP29の2


         
そこで、私が練習したことをお話しするのですが、アルアイレで弦を弾くとアポヤンドのようにもたれ掛かる弦がないので、指に筋力が付くまで安定しないんです。極端な話、大きな音を出すために強く弾くと、指が手のひらの近くまで行ってしまいます。

これを防ぎ、力強くアルアイレしても指が安定するよう、①弦を弾く場合には隣の②弦に親指を置くんです。このことによるメリットは、

1、親指を支柱にするので筋力が無くても弦を強く弾ける。最終的に指先の筋力強化になり音も奇麗になる。

2、手のひら(親指の付根のところ)が、a(薬指)、m(中指)、i(人差指)に近付き、指の動きが制限され手及び指が安定する。

3、手のひらの方向へ引き上げる癖を修正出来るのでアポヤンドの様に安定した音を出せる。

の3点です。筋力を付ける為、アポヤンドに負けない大きな音で練習します。右手のフォームを確立するため、、まずトレモロのように、a(薬指)、m(中指)、i(人差指)で練習します。
(練習の効率を高めるため、慣れてきたら開放弦ではなく左手は半音階等の練習をします。)

注意点としては、アポヤンドと同じような音を出すことをイメージしながら練習することと、アポヤンドのように弦を(手のひらの方向に引き上げるのではなく)指板と平行に振動さすんだという気持ちで②弦真上に向かって弾くことをイメージすることです。

これが難なく出来るようになれば、徐々に親指を離れた弦(③、④、⑤、⑥弦)に置き練習します。
最後に親指を弦から離して(触れずに)弾きます。

以上で私が考えているアルアイレ奏法は理論上は完成するのですが、この練習の行程は(筋力トレーニングが必要なので)数ヶ月は掛かると思いますし、それ以降も筋力が衰えたり、いつの間にか不安定なフォームや音になった場合に、繰り返し練習する必要があると思います。

なお、ここまでが奏法の基本で、この次の段階はアルアイレの音を磨き上げるという、ギタリストが一生、コツコツと練習していくことだと思います。

最後に繰り返しで申し訳ないのですが、アルアイレ奏法練習の見本と言うことで、イエペスのパスピエの演奏を再度添付させていただきます。

1分経過のところをご覧ください。






             (本日もご訪問ありがとうございました。)