箱根と深海魚の旅part33
~月光天文台はおもちゃ箱1~
本編の前に我が家のプチネタ。
今日のお題は「ももた、今夜はちょっと冷えるわぁ~」。
撮ったのは6月の初め。
夜もあったかかったのが、急にちょっとだけ肌寒くなった日のひとコマ。
今夜はちょっとあったかくして
寝てみたいキ・ブ・ン!!
いい夢、見ろよっ。
ちゃんちゃん。
閑話休題。
旅行3日目、午後1時半過ぎ。
道の駅「箱根峠」にいる。
今日このあとはしばらく国道1号線の道なりに三島市側に峠を降りて行き、最終的に沼津市の戸田(へだ)を目指そうと思う。
…てことで、まずは月光天文台へ。
道の駅からは車で30分程度だ。
かなりおっきな建物
駐車場もゆったり広い
訪れたのが4月半ばで、玄関前には端午の節句を意識したような顔出しパネルがあったのだが。
サムライ装束を身に付けた巨大ロボが、こいのぼりのポールを手に持っているという、ちょっとシュールさを感じさせる図柄。
うん、こ~ゆ~の嫌いじゃない。
月光天文台という、由来が不明な、ファンタジックな名前の天文台なのだが。
もしかしたら、ここを創設した三五教(あなないきょう=神道系の宗教団体)の教義なんかと関係してるのかもしれない。
創始者の言によれば、どうも目指しているのは「正しい宇宙時間と暦」の獲得であるらしく、天文教育というのは基礎となる「宇宙大自然」を人類が学ぶために大切なものであるらしい。
間違った理解だったらスマソです。
開設されたのは1957年でそこそこ古い。
写真スポット
スペースシャトルはもう少し
こだわって作ってほしいところ
さっそく中へ。
以前はミュージアムとプラネタリウム部分とを分けたチケットがあったのだが、今は一緒になってるチケットしかなく。
やはり以前はきいていたJAF割が今はきかなくなってるんで、そのぶん料金がお高くなっている。
ということで入館には1200円かかる。
しっかり楽しまなくては。
ロケに訪れた
芸能人のサイン色紙など
個人的に八千草薫さんのがいい
アパトサウルスの化石
これは上腕骨の部分
この化石はさわってもOK
子どもの頃にはブロントサウルスと呼ばれていたやつ。
和訳した「雷竜(かみなりりゅう)」もよく使われていたな。
全長21~26m体重24~32tもあり、かなり巨大。
そのため当初は陸上では到底自分の体重を支えられないため、浅い湖沼とかに住んでいたんだろうと考えられていたのだが。
1970年代以降、アパトサウルスははっきり陸生動物であったことが明らかになっている。
地球深部探査船「ちきゅう」
要するに穴を掘って
地球の内部を調べるための船だ
「ちきゅう」にはでっかいやぐらが組んであり。
そこからライザーパイプという長い長いパイプが海底に向かって吊り下げられる。
パイプにはドリルがあり、その先端にはピットと呼ばれる掘削用の刃が付けられている。
タングステンカーバイドや人工ダイヤなどで出来た、どんなにかったい地層でも掘り進められる超硬度をもった刃だ。
上写真下側のドリルピットは試作品のやつらしい。
いろんなものが置いてあるんだが
手前の首長竜の模型は
フタバスズキリュウ(実物大)
「日本では恐竜の仲間の大型爬虫類の化石は出ないんだ」という、もはやあきらめにも似た考えが一般化していたなか。
1968年に福島県いわき市の鈴木君という高校生によって発見されたのが「フタバスズキリュウ」だ。
「フタバ」は化石が発見された地層の名前。
学名は「フタバサウルス・スズキ」と言う。
全長はおよそ7mと推定。
これ以降、各地ですこ~しずつ恐竜の化石が発見されるようになっていく。
ちなみに化石のオリジナルは国立科学博物館にある。
ストロマトライト
層をなしたドーム状の化石だ
光合成をする細菌が地球上に出現し、初めての酸素の放出を行った。
なんと27億年も昔の海の中での話。
最初のコケが初めて陸上に進出したのは、さらに20億年あとのことになる。
…で。
体に泥をまといつかせながら成長していくたぐいの細菌が、このような層状の岩石を作り出したんだそうだ。
成長の速度は年に数ミリという程度で、阿寒湖のマリモなんかよりも~っともっと時間がかかるらしい。
きれいな鉱物の切手いろいろ
日本ではつい最近まで
鉱物切手は発行されなかった
合成(人工)水晶
写真は中国製のようだが
日本がシェアを握ってるらしい
高温・高圧の容器の中に、クズ水晶と溶媒(水酸化ナトリウム水溶液など)を入れて溶かしたあと、種水晶を入れて、数日間掛けて結晶を育てていくそうだ。
出来上がった水晶のほとんどは圧電結晶としてさまざまな電子回路に組み込まれて使われる。
人工的に製造される結晶としてはシリコンの次に多いらしい。
三葉虫 アサフェラス
アンモナイトと並んで
化石生物として有名
この化石はさわるの可。
背中に張り付いてるようなかたちでちっさい三葉虫もいる。
親子かどうかは定かではないと思う。
アサフェラス(アサフス?)の特徴は目玉部分がちょこんと飛び出ていること。
こいつのはたいしたことないが、中にはカタツムリのようにぴよ~んと伸びてるようなやつもいる。
まあなんせこの地球で3億年ものあいだ栄えて来た生き物なんで、その種類たるや2万種をかる~く超えてしまうくらいだ。
体長もたった1㎜程度の種もあれば90㎝ほどになる種もいたらしい。
惑星探査機はやぶさ2と
小惑星リュウグウの模型
&持ち帰ったサンプル
やっとこ出たちょっと天文台ぽい展示。
たった数年前の話なのに、なんだかかなりなつかしい感じ。
はやぶさ2がリュウグウに到着し、作業を終えて帰還を開始した2018~19年には、旅読はまだ教員をやっていたんで。
一人ワクワクしてた旅読は毎日欠かさずJAXAのホームページをチェックして。
大きな変化があれば、朝の話として子どもたちに(どのくらい理解してもらえたかということは関係なしに)「これはスゴイことです!!」とアツく語っていたことを思い出す。
…メ~ワクな先生だったかもしれん。
その後2020年に見事に地球にサンプルを届けてくれたはやぶさ2は。
地球から2億8千万kmほどのところを、時速8万7千km/hという途方もない速さで次のミッションに向けて今も飛行中。
ず~っとがんばり続けてくれている。
自分もがんばらないとなぁ(と頭では思うが体はちっとも動かない)。
今日はここまで。
月光天文台編、あと1回続くんだが。
とりあえず次回のうPはやっちまった課になります。
1回だけの飛び込みです。