箱根と深海魚の旅part32
~箱根の関、行ってみた!!~
旅行3日目、正午を回ったところ。
箱根峠の甘酒茶屋から、いよいよ箱根の関所を目指して行くべ。
…てことで国道1号線と合流し、芦ノ湖畔の方に下りて行くのだが。
待ってましたとばかりの渋滞。
まあ港はあるし、箱根神社はあるし、飲食店や土産物屋も多いし、土曜のお昼時でもあるってんで。
渋滞になるのも当たり前かな。
歩道を歩く外国人や団体客の、人の群れ群れ群れ…。
駐車場の入り口に並んでる、空きを待ってる車。
結局渋滞&ノロノロ運転が1㎞近かったんじゃないかな。
渋滞がイヤな旅読は渋滞を抜けるのを優先して、旧街道の杉並木を見るのをパス。
まあしゃあない。
恩賜箱根公園の駐車場に車を停め、箱根関所まで歩いて行く。
これが旧街道の杉並木
撮影:Tabitabijourney様感謝です
恩賜公園の駐車場
桜がかなり残ってた
江戸口御門の前でパチリ
反対側にあるのが京口御門
観覧料金は500円。
これで復元された箱根関所と資料館を見て回ることが出来る。
ワンコを抱っこした状態でもOKなのはうれしい限り。
いきなりの獄屋
つまりは牢屋のこと
番卆詰所
要は見張りの人たちがいた部屋
裏が休息所になっている
金輪継(かなわつぎ)
木造における継手のやり方
和釘を使わず、くさびで止める
大番所の土間
下番の者が関所役人のために
調理などの仕事を行う
足軽番所の雪隠(せっちん)
つまりはトイレ
外部の者は使えない
厩(うまや)
2頭の馬が飼われていたらしい
読みたい人は読んで
大番所休息所の勝手板の間
食事や休息につかわれていた
面番所、ここが関所のキモ
旅人を取り調べるところだ
定番人(じょうばんにん:左端)が
なぜかももたを指差しとるっ!!
通行証の真偽を確認したり、旅の目的や行先などを聴取したりする場所。
ほぼほぼ脅し目的のため、鴨居には刀や槍がこれ見よがしに掛けてあったそうだ。
確かにこわいなぁ~。
「出女(でおんな)」の取り調べ
これはマジに恐い
女性の旅人を調べる役目の人を「人見女(ひとみおんな)」と言う。
俗には「改め婆(あらためばあ)」とも言ったらしい。
たいていは定番人の母親などがその役を受け持っていたそうだ。
ここでは髪を解いて検分してる様子がジオラマ化されてるんだが。
これは別に髪の中に重要な手紙だとかご禁制の品だとかが隠されてる可能性があったからってわけではない。
実は、髪の状態を見ればふだんどういう生活をしてる女なのかが分かるそうで。
つまり、大名家の妻女のようなある程度豊かな暮らしをしてる者であれば、どんなに貧しそうな身なりに変装してようとも、髪の様子を見れば一目瞭然、真実が赤裸々に分かってしまう、ということらしい。
それでもちろん怪しい点が見つかったりした場合には裸にひん剥いたりしてさらなる詳しい取り調べ。
…ことほどさような場所だったわけだが。
関所が機能した約250年間で、関所で被疑者が取り押さえられたような事例は実際のところめったになかったらしい。
一説には即「磔獄門」と定められてることもあり、関所役人としても人間なんで極刑を執行するのにはためらいもあって、関所のおきて破りの摘発にあ~んまり熱心ではなかったんじゃないかとも言われている。
御制札場
関所の役割が描いてある
もちろん「出女」についても
こんなところで箱根関所の見学、しゅ~りょ~っ。
長らく行きたかった場所が見られた。
周辺をちょっとだけブラつく。
おんなじようにうろついてる人、大勢。
今日はピーカン照りで、太陽はちょうど真上にあるんであっつい。
時間をかけないで、出来るだけしゃっしゃと見て回っていこう。
ここ、美術館とあるが実質はshop
入館料800円とられる
素人には価値がよく分からん
おまけに撮影も不可
関所の資料館
関所の観覧料に含まれている
狭いうえに人もいっぱい
ここも撮影は不可
御番所茶屋
ここでお土産を買った
ももたを抱っこで入れた
(店の人のご好意らしい)
富士と芦ノ湖を見ながら
お団子とか食べられる
なかなかに魅力的なんだが
別の茶店に行ったとこなんでパス
甘酒茶屋に寄ったあとじゃなかったら、よかったんだがなぁ。
タイミングが悪かったな。
…てことで箱根関所さん、ありがとうございましたぁ。
駐車料金320円を払って、昼食をとるために車で5分ほどの道の駅「箱根峠」へ。
こ~んなところです
開駅は1995年で
神奈川県では最も古い
部分的に改修が進んでいる
もろ国道1号線沿いにある。
車は30台くらいなもので、あまり広くはない。
午後1時半くらいだったが、ほぼ満車で、ちっさなレストランも満員だった。
テラスからの眺めはなかなかいい感じ。
肉眼ではもう少しよく見える
切れ切れに見える芦ノ湖
左手に箱根山(富士はずっと左)
箱根神社の平和の鳥居!!
ちゃんと見えたんで満足
スワンボートが群がってるな
こちとらは車の中で、ありあわせの物で簡単に昼食を済ませる。
旅先だからと言って、がっつり食事をせんとイカン、なんて思いは旅読にはないので、まったく問題はなし。
これから夕方にかけて、もうちょっとだけ観光を楽しんでいくべ。
今日はここまで。
土曜日だったんで、大勢の人にまみれながらの箱根観光になるかと覚悟もしていたんだが、それほどにシンドイ思いをせずに楽しむことが出来たんで。
まあ、よし。
次回のうPはこの旅日記の続きです。