箱根と深海魚の旅part29
~生命の星地球博物館にgo!2~
本編の前に我が家のプチネタ。
今日のお題は「ももた、はっ知らん間に撮られてた1」。
妻に寄り添い、い~い感じにかいぐりかいぐりしてもらいながら…。
気分がよくなって、いつの間にやらうとうとしかけるももた。
ちょっと、これが、この、あの…
なんだか…💤💤💤💤💤💤
ももたに構えさせないシャッターチャンスがキタぜ。
閑話休題。
旅行3日目、午前11時。
神奈川県小田原市の生命の星・地球を見学ちゅう。
見たいものだけガンガン見ていくぜ。
見かけたら写真を撮ってる
リュウグウノツカイさん
長さ4.2mの堂々たる大きさのリュウグウノツカイ。
1990年に小田原の海岸に漂着した個体をはく製にしたもの。
漂着後何らかの理由で体の後半部分が欠損したらしいが(体長計測後になくなってる疑いがあるんで、だれかがこっそり持って行った可能性もなくはない)。
もちろん該当部分はレプリカを作って接続することでリカバリーしている。
こぉ~んなやつが海の中深層(光はわずかに届くが、光合成なんかは出来ない程度という深さ)のとこを立ち泳ぎしてるんだからなぁ。
言わずと知れたシーラカンス
発見されたのは1938年
まだ百年経っていない
上のやつは複製模型だが、はく製と言っても通りそうな精巧さ。
下のやつは同じシーラカンス目の化石。
なんせ古生代中生代の地球のほとんどあらゆる場所(淡水にも海水にも)にいた魚類だっただけに、種類も豊富で(認定されたものだけで100種を超える)。
体の大きさひとつとっても30㎝程度のものから6mを超える巨大なやつまでいたらしい。
ちなみに現生のやつは2mぐらいにまで育つそうだ。
「生きている化石」という言葉があるが、本当によくぞ今まで生きながらえてくれたもんだと思う。
…けどもともとの個体数が多くないところへ持って来て。
現状、生息海域での漁業を禁止することも出来ず、シーラカンスは偶発的にず~っと捕獲され続けており。
かといって人工的に飼育・養殖することについては、具体的に検討する段階にすら全く至っていないってんだから。
近い将来絶滅…なんてことになったりする可能性が大いにある。
なんとか保護出来ないもんかなぁ。
関係ないことだが。
ついこの前亡くなられた漫画家の鳥山明さんは、その昔少年ジャンプの企画でシーラカンスを試食したことがあるそうな。
すごくマズく、食べたら体によくないとされているのに、食べても大丈夫だったんだろうか?
相模湾の魚たちのはく製1
ミツクリザメ(一番上)や
ラブカ(一番左)
いずれも深海性のサメだ
相模湾の魚たちのはく製2
エビ・カニ類が好きなので撮影
一番左のハコエビ食べてみたい
ミツクリエナガチョウチンアンコウ
一行で表示出来たかな
なんとまあ長~い名前
元祖世界最大の花
ラフレシア
残念ながらこれは模型
昨今、「世界最大の花」として話題を集めてるのがショクダイオオコンニャクってやつだが。
厳密には1個1個の花はすんごくちっさな集合花であり、巨大な花びらのように見える部分も実は葉っぱ、ということで。
一つの花としてはやっぱりラフレシアが世界最大ということになる。
寄生してるブドウ科植物の根から直接花だけを咲かせ、ほかには根も茎も葉っぱもない。
現代の人には分からんであろう「くみ取り式トイレ」のにおいを発散させることでハエをおびき寄せ、花粉を媒介させて種の保存を企んでるってのは賢明なる諸兄のご存知の通り。
ちょっとかいでみたい気もする。
東南アジアの熱帯雨林にのみ自生し、永らく栽培不可能とされてきたが(ショクダイオオコンニャクの方はあちこちで栽培されている)、最近ようやく成功例が報告され始めたようなんでこれからに期待がかかる。
グライダーみたく飛ぶタネ
舞い降りているのがそれ
ハネフクベ(アルソミトラ)と言う
実は30㎝ほどで
パックリ口を開けている
そこから種が飛んで行くのだ
東南アジアのウリ科のつる植物で、高木に巻き付いて成長し、高い位置で結実。
実(み)は下向きに口を開いていて、そこから数百個もの種が次々に飛んで行く。
平べったい種は薄いセロハンのような翼の真ん中にあり。
落ちていく種はそれはもうゆったりと空気に乗って、無風でも数m、うまく風に乗れば何kmもの遠方まで飛行していく。
ずっと以前、旅読はこいつを入手したことがあり。
教室の教卓の上に立ってこいつを飛ばしてみたことがあるんだが。
もちろん個体差はあるんだが、それはそれはもう優雅な飛行ぶりで、教室の反対側まですぃ~っと飛んで行ったことを思い出す。
風に乗る系の種としては、もうこいつが究極のかたちなんじゃないかという気がする。
ちなみに栽培はそれほど困難ではないらしく、沖縄に行けば植物園などで実物を観察することが出来る。
コームパッシア・エクセルサ
この写真だけで
巨大さが伝わるだろうか??
収蔵展示されてるのは高さ12mもの巨木。
…の、ほんの一部分。
実際には50mあったのだが、運搬上の都合で切断せざるを得なかったようだ。
板根部分も大きすぎてトラックに乗らないため、適当に切断して、あとから組み立て直したらしい。
四方を取り巻いてる支えのような部分は安全の意味もあるんだろうが、点検作業時の足場にもなるみたいだ。
巨大なマメ科植物、と聞いただけでは「ジャックと豆の木」の巨大豆を連想してしまうが。
絵本の豆の木があくまでつる性植物として描かれているのに対して、コームパッシア・エクセルサは見た目ただただでっかいってだけの普通の木なのでありました。
まあ普通に考えてつる性の植物がな~んの支えもなしで上に向かって伸びていく、なんて~のが不自然極まりないんだよなぁ。
次に現生の獣をいくつか紹介。
数多く並んでるうちから
旅読がチョイスしたのはこれ
アルマジロくんだ
ココノオビアルマジロ!!
「ココノオビ」というのは胴体真ん中らへんの、よろいがじゃばらのようになってるとこが9本の帯のようだから名付けられたもの。
ちなみにココノオビアルマジロは完全なボール状に丸まることは出来ない。
「アルマジロ」の語源はスペイン語のarmadoからで、意味は「武装したもの」。
硬い甲羅を持ってるので、ヨロイを着こんでるみたいに見えるってことだろう。
つまりは英語で言うところのarmor(アーマー=防護装甲)だ。
一番普通のアルマジロで、尾っぽを除く体長が4,50cmにまで成長する。
結構デカいな。
エサは昆虫で、主にアリ。ミミズとかも食べる。
驚くと1mもの垂直ジャンプをするとか6分も水に潜れるとか腸に空気をため込んでプカプカ浮くとかのかなりなビックリ特技を持ってるが。
人間以外で唯一ハンセン病に感染する動物であるため、永らく研究用の実験動物にされて来たという悲しい過去も持っているらしい。
いろんな法律によるしばりなどがない動物なので、ペットとして飼うことが可能。
単独生活が基本な割に、意外にも人に結構慣れるらしい。
2つ目のチョイスがこれ
アムールハリネズミ
見た目はかわいいな
もとはペット用として輸入され(現在は禁止されている)、野生化してしまったものらしい。
ここ小田原市や近くの伊東市などでひそかに繁殖してるとのこと。
大きくなってもまあ20㎝台なので、手の平に乗っけられる大きさ。
エサは昆虫やクモ、カエル、トカゲなどの動物質を好むが、お腹が空いてたら植物質のものでも食べるようだ。
かわいらしい姿をしてるんだが、ひとたび自然界で繁殖してしまえば在来の生態系に影響が及ぶこと必至であるため。
2005年施行の外来生物法により、飼育することが出来なくなった。
ちなみにハリネズミなもんで危険を察知すると針を逆立て、体を丸めて防御体勢になるんだが。
そっとさわることが出来れば別に針が刺さって来るなんてこともなく、痛くはないそうだ(実際に野外でこいつを発見した場合はそういう冒険はせず、手袋を使うのがオススメ)。
ちなみに人には慣れにくい性質らしく、そのために飼い主の愛情が途中で冷めてしまい、飼うことを放棄するってこともあったらしい。
3つ目のチョイスはこれ
カヤネズミだ
日本最小のネズミくん、カヤネズミ。
はや旅読のブログでは3回目の登場だ(旅日記245~いのちのたび博物館見学2~などを参照のこと)。
ハムちゃんにしっぽをつけたようなお姿。
ゴールデンを半分くらいにして、耳を縮め、野性味を追加したらそっくり。
ススキ野原が主なすみかで、エサはバッタ類や雑穀。
人家に侵入してくることはなく、田んぼに巣作りすることはあってもほとんど米を食べたりすることはないそうなんで。
益獣とは言えないまでも害獣ではないらしい。
全国的にかなり数を減らしており、ほとんどの地域で絶滅危惧種となっている。
出来れば守ってやりたいなぁ。
今日はここまで。
次回のうPは旅日記の続きです。
博物館編、もう一回だけ続きます。