箱根と深海魚の旅part10

~土山宿と東海道伝馬館4~

 

 

 

 本編の前に我が家のプチネタ。

 

 今日のお題は「ももた、新しいおやつをゲット1」です。

 

 ももた君にうれしいお知らせ!!

 

 注文していたDOGTREEのおやつがと~ちゃ~く。

 

これこれ、これってもしかして

ボクのもんだよね!!!!

 

 自分にとってのうれしいモノであることは。

 

 飼い主の様子などからもなんとなく分かるらしい。

 

 

 

 閑話休題。

 

 旅行1日目、滋賀県甲賀市。

 

 東海道伝馬館編の最後でございます。

 

 

 

 「五十三次」のジオラマを堪能して。

 

 もうかなり腹いっぱいの状態にはなってるんだが。

 

 一応「ツシ2階」のもう一方の展示室もチェックしておく。

 

 ここには地元に住んでおられた黒川重一さんという方が制作された、五十三次の切り絵が飾られているのだ。

 

 国鉄を定年退職されたあと、独学で切り絵を始められた方だそうなんだが。

 

 一枚一枚とても丁寧に作られたような感じを受ける。

 

 色彩も美しい。

 

 何枚かは本気で欲しくなってしまうくらいだ。

 

 あと、この部屋には五十三次の各宿場の名物・特産物も。

 

 そのサンプルとともに紹介してある。

 

 せっかくなんで、切り絵とセットで紹介してあったらいいのになぁと思うんだが(一応近くに置いてありはする)。

 

 ざっとまあ、こぉ~んな感じ。

 

もうちょっと解説とかあっていい

ツシ2階の天井の低さが分かるかな

 

 ちょこっとだけ解説。

 

 右上の切り絵はまるで広重の鞠子宿みたいだが府中宿。

 

 まあひとつ手前のお隣さんの宿場ではあるんだが。

 

 流れてるのは安倍川で、茶店で売られてるのはもちろん安倍川もちだ。

 

 構図的にオリジナリティはないんだが、夕暮れ近いとおぼしき、影が広がってきている感じの茶店周辺の様子がよく表されていると思う。

 

 いささか見にくいと思うんだが、その下に安倍川もちのサンプルもある。

 

 そこにあるように、あんこでくるんだやつときな粉をまぶしたやつが同じ皿に盛られてるのが一般的らしい。

 

 きな粉の黄色は、昔安倍川上流で産出していた砂金を表しているんだそうだ。

 

 名物について、もうひとつ触れておく。

 

 写真下段真ん中へんに平べったい、黄色のおもちのようなものがあるが。

 

 これは藤枝宿の「染飯(そめいい)」という。

 

 黄色の色はクチナシによるもので、蒸したもち米に色を付け、ざっくりすりつぶしてから形を整えて乾燥させたら出来上がり。

 

 いわゆる携帯食であり昔のカロリーメイト代わりみたいなもんで、食べにくそうなうえに特に味付けもされてないようなものなんだが。

 

 昔はクチナシが足腰の疲れをとるとされていたために、旅人たちには結構人気があったらしい。

 

 染飯の発祥は戦国時代にまでさかのぼり、五十三次の名物の中では最も古いもののひとつになるんだそうだ。

 

 …てことで。

 

 ひとしきり見学出来たんで、階下に下りておばちゃんに「ありがと~ございまぁ~す」と声を掛けたところが。

 

 「大名行列、見られましたか?」

 

 「見てませんが」

 

 「ご覧になりますか?」

 

 うん、これは見せてもらう一択でしょう。

 

 さっそく隣の別棟の納屋か蔵のようなところに案内され。

 

 「ごゆっくりどうぞ」

 

 うんうん、またしてもジオラマだ。

 

 割とおっきめサイズの大名行列のジオラマが部屋をぐるりっと取り囲むようにして置かれていて、なかなかの威容!!

 

大名行列と言えば参勤交代

それ以外の場合はほぼない

 

 だれもがご存知の参勤交代についてちょい解説。

 

 全国250以上ある諸藩の大名たちに対して、江戸幕府が課した制度。

 

 正室と世継ぎを江戸住まいにしたうえで、2年ごとに江戸までやって来させ、1年経ったらまた自分の領地に帰ってヨ~シ、というやつだ。

 

 奇数年に江戸にやって来るグループと偶数年にやって来るグループに分けられていたらしい。

 

 幕府のねらいはごく単純に軍役奉仕をさせることだったらしいが。

 

 結果的には人質をとったうえで、各藩に旅費・滞在費等で過大な出費を強制することとなったため、諸大名の力を削ぎ、弱体化させるという副次効果をもたらす。

 

 なんせ江戸屋敷の維持費を含めると藩の収入の50%以上の費用がかかったと言うんだからさもあらん。

 

 片道50日ほどもかけてはるか鹿児島から1500㎞の道のりをやって来てた薩摩藩なんかそりゃあもう大変だったに違いない。

 

 …んでもって、ここに飾られた大名行列だが。

 

 加賀藩のやつを参考に、熊本藩の大名行列を想定して作られたものなんだそうだ。

 

 熊本藩の細川家はここ土山宿とふか~いかかわりをもっていたそうなので、まあむべなるかな。

 

 また加賀藩と言えば最大の石高(102万石)を誇った大名なんで。

 

 大名行列もか~な~り無駄に豪勢だったことで有名。

 

 きっと大名同士で見栄の張り合いとかもしてたんだろうな。

 

 人数だけでも最盛期でなんと4000人!!!!

 

 さすがにひとつの宿場だけでは全員が泊まることが出来ず、やむなく前後の宿場とか近くの寺社などに分かれて泊まったりしたこともあったんじゃないだろうか。

 

これが先頭

宿役人は宿場までの先導役

 

御行列奉行

全体の進行役みたいなもんか?

 

沓籠(くつかご)と鉄砲隊

殿様の履き物とかではない

お馬ちゃん用の草履だ

 

鉄砲のあとに弓部隊

白馬に乗ってるGさんがエラそう

 

やっと来ました藩主の駕籠

その後ろに御小将たち

剣が立つやつらなのかなぁ

 

左は挟箱(はさみばこ)

殿様の着替えなんかが入っている

その後ろがヤリの部隊

 

長持を担ぐ従者たち

具足(甲冑の意)が入ってるようだ

 

また挟箱

日用品がいろいろ入ってる

その後ろにまたヤリ部隊

 

行列の最後尾

若年寄とそれに従う者たち

 

 なんとも大変な大行列だが。

 

 たいていは普通の旅人よりも早いスピードで江戸まで行き着いたらしい。

 

 なんでかと言うと、一にも二にも節約のため。

 

 さっさとゴールしないといちんち日程が伸びるだけですんごい出費になるからだ。

 

 いやはやご苦労さんです。

 

 …これにて見学しゅ~りょ~っ!!

 

 無料なのにこんなに楽しんでいいのかしらん。

 

 「東海道伝馬館」さん、ありがとうございましたぁ。

 

これが見学の締め!!

裏庭のしだれ桜も見事

 

 今日はここまで。

 

 次回のうPは今回の続きの旅日記。

 

 1日目の終わりです。

 

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