思いついたらドラマ日和91
~攻殻機動隊Sを語ろう25~
本編の前に我が家のプチネタ。
今日のお題は「ももた、体操をする1」です。
たぶんどこの犬もやっているだろうと思われる、ずっとゴロゴロしていて活動を再開するときにやる体の伸ばし伸ばし体操。
以前からそのシーンを撮りたいと思っていて、ついこの前、ようやく撮ることが出来ましたぁ。
まあ、「完璧版」ではないんですがね。
しっかりカメラ目線
自然なとこを撮るのが理想だが
まず。
両前足をそろえてぐ~っと伸び伸び~っ!!
閑話休題。
「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」のレビュー25回目。
第25話「硝煙弾雨」についてやります。
あと、これを含めて2話を残すのみ。
終わりが見えて来た。
今回の内容は大きくは公安9課が実質上消えてなくなってしまう回。
印象に残るのはタチコマの活躍だ。
ヒト型をしていないロボットにこれほど感動させられたこともない。
あと。
バトーの本心が垣間見える、じゃなかったモロに見える回でもある。
今回の攻殻機動隊よもやま話はタチコマのような多脚型のロボットについて。
まあ、実現の可能性としちゃあ、結構低いんじゃないかとは思うけど。
タチコマは4本足ではあるんだが、モデルにしてるのはハエトリグモであるらしい。
うちん中をちょろちょろしてるやつね。
ハエトリグモさんです
撮影:comes様感謝です
つまり。
タチコマもバイオミミクリーとかバイオミメティクスとかいう、生物を模倣したロボットの一種ってことだ。
足が8本から4本に激減しちゃってはいるんだけども。
たくさんの足を少なくして軽快に動けるようにはなったろうし、技術的にもたっくさんの足の動きを制御しなくてもすむんで多少作りやすくはなったと思うんだが。
反面、でこぼこや障害物を乗り越えて進む能力は低下したろうし、1脚2脚損傷しても進行し続けることが可能という大きなメリットをも失うことになったハズだ。
足の1本1本にかかる負担も増えることになるんで、人や物資を積む能力も当然ながら減ってしまう。
軍事用という観点からすると、重たい武器や大量の弾薬等は運べないってことにもなるんだろう。
タチコマのようなロボット、ぜひ見てみたい気はするんだが。
なっかなか実現までのハードルは高いんだろうなぁ。
25話のストーリーに移ろう。
草薙素子のセーフハウスが見下ろせる高台。
武装したバトーがやって来ていた。
たぶん草薙が置き忘れたと言っていた腕時計を取って来てやるためだ。
間違いなく特殊部隊が待ち構えてますぜ、ダンナ。
左手の別荘のようなのが
草薙のセーフハウスだ
(©神山健治/Production I.G)
こちらは荒巻課長。
公安9課を守ろうとして奔走中だ。
法務省幹部に捜査資料を手渡して頼み込む。
まあ大きな流れに歯向かおう逆らおうとする行為ではあるので、到底うまくいくハズもないんだが。
どうやら荒巻が守りたいのは公安9課という看板などではなく、7人の主要な課員たちであるようだ。
いい上司だな。
トラブルバスターズじゃないが、社員あっての会社だと思ってくれている会社トップは実際どれだけいるんだろうなぁ。
たいていのやつの本音は会社あってこその社員だと思ってるのに違いない。
こ~んなセリフを吐ける上司は
そうそういるもんじゃない
(©神山健治/Production I.G)
一方こちらはタチコマ。その中でも介護施設で働いてるやつ。
屋上で真っ白いシーツを並べて物干しに掛けながらも。
ニュースで知った公安9課のことを思い、一人?気を揉んでいた。
どうしても気になるらしい。
意味深なことを言うじいちゃんと
会話するタチコマ
(©神山健治/Production I.G)
「どうしても助けたい人がいるんだ」と言うタチコマに。
なんと榴弾の一つをほれっと手渡してくるじいちゃん。
なんでそんな物騒な物を持ってる!!!!
「ありがとう」と榴弾を受け取ったタチコマは。
「ぼく行くよ」とすぐ目の前の金網をよじ登ってさっそく出て行く。
さっすがロボット、行動が早い。
…そのうちにも。
次々と逮捕されていく課員たち。
捕まるサイトー
にしても公安は完全防備だな
(©神山健治/Production I.G)
イシカワも捕まる。
けれどもイシカワは草薙から託された情報をネットに流したうえ、自身が経営するパチンコ店に特殊部隊の隊員たちをおびき寄せてから爆発させ、複数の隊員たちに手傷を負わせている。
おっさん、ただではやられない。
これでまだ捕まってないのは草薙とバトーだけだ。
そのころ…。
電脳で連絡を取り合ったわけでもないのに、タチコマたちは公安9課の残骸のところで落ち合っていた。
見事に破壊し尽くされてる
夕日をバックに話し合うタチコマ
(©神山健治/Production I.G)
タチコマが3体。
たぶんこれが現在集まることの出来るすべてなんだろう。
バトーからいつもかわいがってもらっていた個体は、バトーが残しておいてくれたのであろう天然オイルを見つけて喜ぶ。
今のタチコマには何の武装もされてないのだが、施設のじいちゃんからもらったただ1発の榴弾だけを武器にして、これからバトーを助けに向かうんだと思う。
日は暮れ…。
草薙邸に忍び込むバトー。
さっそく枕元の腕時計を発見する。
しかし。
バトーが侵入する様子はしっかりとチェックされており。
特殊部隊も次々に乗り込んでくる。
メインは強化外骨格が2体だ。
1体は外で待機し、1体が邸内に入って来る。
そして、すぐに圧倒的な火力で辺りにがれきの山を築き、バトーを倒したと思った特殊部隊員が死体を確認しに外骨格を脱いで、外に出て来る。
中にいるうちはほとんど無敵だが
外に出れば何のこともない
(©神山健治/Production I.G)
実はこの隊員はバトーによって目を盗まれており、負傷して倒れてるバトーの姿なんかが見えていたのだ。
ここまでは順調だったのだが。
外に出たとたん、もう1体の強化外骨格に襲われ、あっけなく捕まってしまう。
やられたもう1体のかたきとばかりに散々暴行を振るわれるバトー。
絶体絶命!!
そこにタチコマたち、到着!!!!
1体のタチコマが強化外骨格にタックルをかまし、1体がバトーを安全な場所まで運ぶ。
勝算あっての言葉じゃない
優しいウソが吐けるタチコマ
(©神山健治/Production I.G)
たぶん身軽さを優先してのことだろうが、タチコマたちの装甲は厚くない。
タックルしたタチコマはすぐに蜂の巣にされてしまい。
とびかかっていったタチコマも同じようにやられてしまうのだが。
動けなくなりながらも特殊ワイヤーを出して、強化外骨格を背後から抱えるようにして、パチンコの要領で3体目のところに飛んで行く。
榴弾を装填したまま、突っ込んで行く3体目のタチコマ。
…そして大爆発。
…ああ。
「さよなら、バトーさん」と言って、目からオイルの涙を流し、強化外骨格に突っ込んで行ったタチコマに。
心が動かないって人はそうそういないだろう。
気を取り戻し、炎を呆然と見つめるバトー。
そこに少女の義体をまとった草薙が現れる(今までどこで何をしていたのかは分からない)。
炎を上げる強化外骨格&タチコマ
右が少女の姿の草薙
(©神山健治/Production I.G)
別にラブシーンとかではない
草薙がエロイ姿なんで誤解してしまう
(©神山健治/Production I.G)
上のシーンはバトーが草薙に腕時計を渡してるところ。
「わたしたちがやって来たことを記録に残すわよ」と草薙。
そして二人して日本を離れようとして飛行機に乗り込むのだが。
その動きは当局に知られてしまっていた。
公安9課の実質のリーダーである草薙に対しては逮捕ではなく「射殺せよ」という命令が出ているらしい。
先にタラップを登る草薙の後頭部にレーザー照準が当たっていることに気付いたバトーは。
「素子っ!!!!」と初めて名前を叫んだのだが。
このあと草薙は振り返り
何か言いたそうにする
(©神山健治/Production I.G)
時すでに遅し。
ライフルに打ち抜かれた草薙はタラップから落ちていく。
特殊部隊に取り押さえられたバトーが続けて「素子ぉ~っ」と叫んだところでエンディング。
「生体反応なし、目標の破壊を確認」の冷たい声。
まさか、本当にやられたりはしてないよね。
今日はここまで。
次回のうpはたぶん今回の続きです。
攻殻機動隊Sのレビューの最後です。