思いついたらドラマ日和88

~攻殻機動隊Sを語ろう22~

 

 

 

 本編の前に我が家のプチネタ。

 

 今日のお題は「ももたと春の花1」

 

 お出かけついでにちょいっとお花見。

 

 桜はきれいに咲いてるんだが、見たまんまきれいに撮るってのはすこぶる難しい。

 

ももたは桜を見てる??

8分咲きといったところ

 

ももたのア~ップだったが

桜の方にピントが合ってる

 

 日本はいいなぁ、と思うことがたま~にあるんだが。

 

 あっちやこっちやできれいに花を咲かせてる桜を見るときも。

 

 日本はいいなぁ、って思う。

 

 

 

 閑話休題。

 

 「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」のレビュー22回目。

 

 第22話「疑獄」についてやります。

 

 この話も時系列で21話と直接つながっている。

 

 前回、図らずも厚生省の闇の部分を掘り起こすことになってしまった公安9課。

 

 長い物に巻かれたりしない、独自の正義をきっちり貫いていて、見てるこっちはとっても気持ちいいんだが。

 

 そこは時の政府与党とふっといつながりのある厚生省のこと。

 

 自分たちの牙城が突き崩されていくのを、指をくわえてみていたりはしません。

 

 …ということで。

 

 今回のお話では、9課のボスである荒巻課長と、現場で直接作戦の指揮を執る草薙にそれぞれ別個に魔の手が伸びていきます。

 

 …なんだか。

 

 じわじわ、じわじわ…と、公安9課が次第に孤立を深めていってるような不安感。

 

 それを感じさせる回でありました。

 

 

 

 今回の攻殻機動隊よもやま話は9課の一員、パズについて。

 

 活躍の場面が少ないのでいまいち影は薄いかな。

 

 クールで無口、ほとんど笑わない。

 

 切れ長の細い目で、いつも眉根にしわを寄せている。

 

 髪型はオールバック。

 

 よくタバコをくわえており、手はポケットに突っ込んで…という感じで。

 

 ㋳で、若頭やってます、なんて言っても通りそうなやつだ。

 

 具体的には出て来ないのだが、裏社会に首を突っ込んでたのはほぼ間違いないんじゃないのかな。

 

 特にスゴイ特技とかはないんだが、たぶんなんでも平均以上にこなせるやつなんだと思う。

 

 聞き込みなどの情報収集をやってる場面が多い気がするんだが、ナイフの使い手で対人の接近戦も得意なので前衛もどんとこい、だ。

 

 で、とにかく女によくモテるんだと。

 

 別にうらやましくないからね。

 

聞き込みをしてるパズ

こんな場所が彼のホームグラウンドだ

(©神山健治/Production I.G)

 

 ちなみに義体化率はかなり高いらしい。

 

 

 

 22話のストーリーに移ろう。

 

 前回の最後に、厚生省所属のマトリのリーダー、安岡を捕まえることが出来たおかげで。

 

 貴重な証言を得ることが出来た公安9課。

 

 安岡は別に厚生省に忠誠心はなかったらしく、自分の身の保全のため、厚生省局長とのやりとりを録音するなどしていたらしい。

 

 さっそく逮捕状を取り、厚生省医薬局長のところに乗り込む荒巻。

 

誰に対しても毅然とした態度だ

今回はお供がいないのな

(©神山健治/Production I.G)

 

 観念した局長新美は結局連行され、取り調べを受けることに。

 

 帰り際。

 

 荒巻は19話で娘を助けることになった神崎元総理と出会う。

 

 荒巻が戦おうとしている相手が強大であること、海軍に強いパイプを持ってるんで気をつけるようにと忠告してくる神崎。

 

 荒巻に恩義を感じての言葉ではあるようだ。

 

 駐車場で車に乗り込もうとする荒巻。

 

 それを待ち構えていたらしき一人の新聞記者が荒巻に話しかけて来る。

 

京スポの記者だと名乗る男

思いがけないことをしゃべる

(©神山健治/Production I.G)

 

 一介の新聞記者がどうして厚生省内に入り込んでいるのか一瞬いぶかしむ荒巻だったが。

 

 そいつのもたらした情報がずっと行方不明だった兄のことであったため。

 

 そんなちっさな疑念などどこかに吹き飛んでしまう。

 

 表情とかにはあまり出ないんだが、荒巻なりにかなり動揺していたってことなんだろう。

 

 なんでも…。

 

 スラム街にいたところを麻薬密売の容疑で逮捕され、今は警察病院に収容されているのだという。

 

 速攻で警察病院に向かう荒巻だが、面会するどころか現在の容態さえも教えてもらえない。

 

 やむを得ず、何かの情報を求めて兄が逮捕されたというスラム街に向かう。

 

本当にこの病院に

兄がいるのかさえ疑わしくなる

(©神山健治/Production I.G)

 

 スラム街を歩く荒巻。

 

 …と、すぐに二人の男が荒巻を見つけ「洋輔(兄の名前)じゃねえのか、もう戻って来れたのかよぉ」とコンタクトをとってくる。

 

 二人から話を聞く荒巻。

 

 洋輔がスラム街の環境もろもろをよくしようとしていたこと、警察から麻薬密売の疑いという濡れ衣を着せられ、連行されていったことなど。

 

 …だが、荒巻が二人に礼を言い、立ち上がったとき。

 

 急に態度を変えた二人が荒巻に襲い掛かり、荒巻は首に麻薬を打たれて気を失ってしまう。

 

 一方。

 

 草薙は任務から離れ、強化外骨格と戦い、散々に傷ついた義体を交換しようとしていたのだが。

 

しばらく待った末に現れた医師(左)

真ん中が新しい義体だ

(©神山健治/Production I.G)

 

 やって来た医師は途中から態度を変え、施術台に拘束されている草薙の言語中枢をいじったり、色覚異常を起こさせたりし始める。

 

 「あなたたちはやりすぎちゃったのよ」と女医師。

 

 どうやらマトリの残党だったらしい。

 

 草薙は身動きとれない。

 

 こちらも大ピンチ!!

 

 そのころ本部では…。

 

 荒巻の帰りが遅いのを心配したバトーが、イシカワに手伝ってもらい、情報ネットから荒巻の足取りを追いかけていたのだが。

 

 荒巻と話していた男二人が、パズの送って来たマトリの残党の情報と一致することが分かって驚く。

 

 荒巻のところには所轄の警察が現在進行形で向かって来ており。

 

 どうやら荒巻を麻薬密売の現行犯に仕立て上げるつもりらしい。

 

 現場に急ぐバトー。

 

左がマトリの残党の情報

右がカメラが捉えた二人の男

(©神山健治/Production I.G)

 

 なんとかバトーは間に合って。

 

 警察が踏み込む前に荒巻を救出することが出来た。

 

 そして同じくピンチの草薙のところには…。

 

 なんと笑い男が現れる!!!!

 

 例のマトリが扮したニセ女医師は、速攻で視覚を奪われてしまったらしく、まったく気にも留めない。

 

 笑い男、やりたい放題だな。

 

 「あなたに笑い男事件の真相の全部を伝える、これから僕がしでかす最後の挑戦を黙って見ていてほしい、僕が死んだら事件の真相を公表してほしい」と言う笑い男。

 

 「約束を守るかは分からないわよ」という草薙に。

 

 「守りますよ、あなたならね」と言葉を返し、草薙の処置を終わらせ、拘束を解いてやる。

 

 笑い男がこんな風に草薙を信頼してるってどういうことなんだろうな。

 

その場を去る笑い男(アオイ)

甘い顔の美少年だ

(©神山健治/Production I.G)

 

 笑い男が去って行き、意識をそらされていたらしいニセ女医師が「苦しまずに逝かせてあげるわ」と近づいてきたところで。

 

 動けるようになった草薙の回し蹴り一閃!!

 

 処置室のガラスをぶち破って、ニセ女医師がふっとぶ。

 

 気分爽快だ。

 

 …事後。

 

 入院中の荒巻を見舞う草薙。

 

 取り調べをしていた新美局長が電脳自殺を図り、脳の一部を損傷してしまったことで、司法的な証拠能力を失ってしまったこと、荒巻の兄にまつわる情報はすべてマトリの偽装工作だったことなどを告げる(たぶん笑い男から事件の真相を託されたってことは秘密にしてるんだと思う)。

 

 自分の貫こうとしてる正義が正しいのかどうか分からなくなったよ、とちょっと弱音を吐く荒巻。

 

 それに対して。

 

力強い励ましの言葉

さすが心も強いヒロイン!!

(©神山健治/Production I.G)

 

 自分たちが悪だと思うものに対して、一切ひるむことなく常に「攻め」の姿勢でいること。

 

 それこそが「攻殻機動隊」ですから!!!!

 

 ここでエンディング。

 

 

 

 今日はここまで。

 

 次回のうpはたぶん今回の続きです。

 

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