思いついたらドラマ日和79
~攻殻機動隊Sを語ろう13~
本編の前に我が家のプチネタ。
今日のお題は「ももた大好きターキーアキレス3」。
前回に引き続き、ももたのドア~ップ!!
前回とは口の左側でかんでるってだけの違い。
こっち側でかむと…ハグッ
また違う味わいが…ハグッ
まあまあ歯磨きの役に立ってるのか、今んとこ歯の汚れは少ないようです。
ちゃんちゃん。
閑話休題。
「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」のレビュー13回目。
第13話「≠テロリスト」についてやります。
東シナ海上にある廃プラントを舞台に公安9課総動員(タチコマは全機出撃したわけではないが)で過激なテロ集団とどんどんパチパチやり合う回で。
それなりにフラストレーションは発散出来るんだが、そこは「攻殻機動隊」のお話なもんで。
視聴者の気持ちの中におっきな引っかかりは残していってくれるという。
そんな回です。
ではまず、攻殻機動隊よもやま話から。
今回は地理とか世界情勢とかについてあれこれ。
ここは第2次大戦からのちの歴史が、現世とは大きく異なっている世界。
1996年、まず崩壊しなかったソ連が中東に進出し、そこから地中海方面をうかがい始めたためにECと衝突し、第三次大戦が勃発。
核によるボタン戦争だったため戦争自体はあっという間に終結、ECとアメリカの連合がソ連を撃退する。
ちなみにこのとき日本は中国から複数回にわたって核攻撃を受けており、関東地方は壊滅し、東の部分はほぼ海になっている。
同じように新潟・仙台・舞鶴・沖縄なども核攻撃を受けたらしく、沖縄は海中に消失している。
1999年、EC米ソ連合対アジア連合の第4次大戦が勃発。
このとき中国は巨大隕石が北京に落ちて来たことにより共産党の首脳部が壊滅してしまったために民主化が進み、日本側に立って参戦、EC米ソ連合と戦っている。
非核の戦争でもあったため、だらだらと長期化するものの、2024年にアジア連合の勝利で終戦を迎えている。
この戦いのあと、アメリカは3つに分裂、日本はその中の一つと今も日米安保条約を維持し続けているらしい。
この世界での日本の首都は福岡市。
公安9課のある新浜市は、今の神戸市の沖に作られた人工の海上都市で、一時期は首都の役目も果たしていたこともあって、非常に栄えている街だ。
ちなみに新浜市と兵庫県を結ぶ道路は、首都が福岡になってからも「首都高」と呼ばれているんだそうな。
13話のストーリーに移ろう。
戸玖良エレクトロニクス社の一人娘、エカが、東シナ海に浮かぶ廃プラントにて目撃される。
16年前に極左のテロ集団によって誘拐されて以来、杳として消息が知れなかったのだが。
このテロ集団のことを調べるため、この廃プラントに潜入した海上保安庁の隊員が見つけたものらしい。
なおこの廃プラントは、放射能除去のために設置されたプラントであり、その役目を終えてからも多くの人たちが住み続けていて、治安のよくないダウンタウンのような場所と化している。
テロ集団らしき中にいる
ど真ん中の子がそうだ
(©神山健治/Production I.G)
これは16年前のニュース映像
あれ?ほとんど変わってないような
(©神山健治/Production I.G)
このエカの情報を伝えて来たのを最後に、海保の隊員4名の連絡は途絶えてしまったそうだ。
そこで…今回の任務は。
この廃プラントに赴き、そこで何が起きているのかを調べて来ることが主になる。
…さっそく。
潜水艦で近づき、潜水服を着て乗り込む草薙とトグサ、バトーとサイトーの2組。
安全が確認されたあと、浮上した潜水艦から直接乗り込むタチコマ2機。
タチコマは水中は無理なんだね。
草薙とトグサ
タチコマはわきまえなさい
(©神山健治/Production I.G)
バトーとサイトー
ドヤ街を普通に歩いている
怪しまれないのかね
(©神山健治/Production I.G)
上空を飛んでいるヘリ
中でイシカワ・ボーマ・パズが待機中
(©神山健治/Production I.G)
探索を進める2組。
バトーとサイトーたちは海保の隊員の生き残りを見つけ、確保する。
彼はほとんど廃人のようになっていて、「消してくれ」という言葉だけをうわごとのように繰り返していた。
状況から察するに、どうやら戸玖良エカとの接触に成功、彼女の電脳とつながった結果、こんなことになってしまったらしい。
バトーはエカがテロ集団のリーダーになっているようだと推理する。
左が海保の隊員
頭を抱えてしまっている
(©神山健治/Production I.G)
一方、草薙とトグサ。
プラントの管制塔へと上って行き、そこでエカと老婆が言い争っているのを発見、光学迷彩を使って拳銃を取り上げ、なんなく制圧する。
エカの片腕をきめ、後ろを向かせ、彼女の電脳から情報を得ようとする草薙。
…だったが。
彼女とつながろうとする草薙
だが彼女の首には…
(©神山健治/Production I.G)
彼女の首の後ろを見て驚く草薙。
戸玖良エカ本人なら電脳化しているハズで、電脳化しているなら首の後ろにはいくつかの端子が付けられているハズなのだが。
固まってしまった草薙の様子を見て、トグサが「少佐!どうしたんです?」と声をかける。
草薙がすぐに返答出来ずにいると、へたり込んでいた老婆が顔を上げながら「その娘じゃ…ないわ」とつぶやく。
何かを悟ったような草薙。
…そのとき、タチコマからの「武装兵士の一団が接近していまぁす」という報告を合図にして、管制塔周辺で派手なドンパチが始まる。
こちらは精鋭ぞろいの上、タチコマ2機もいるのだが。
なんせ相手は数が多く、命知らずなところへ持って来て、こっちには安全に移送しなくてはならない者が3人(海保の隊員と娘と老婆)もいて。
かなり激しい戦いとなる。
乱戦の中、バトーは管制塔の草薙を応援に行くのだが。
そのことを知ったイシカワがひとこと。
はい、メスゴリラってのは
草薙素子さんのことです
(©神山健治/Production I.G)
実際。
草薙のところまで行ったバトーは草薙に何しに来たんだ、と言われ「何って、助けに来たんだが…あれぇ」となってしまう。
はい、バトー君、点数かせげませんでした。
…そしてなんとか撤収完了。
移送して来た3人が病院に運ばれて行くのを見守る草薙とトグサとバトー。
トグサ「海保の隊員も途中で気付いたんですね、娘ではなく老婆の方が戸玖良エカ本人だと」
バトー「消してくれっていうのが何のことかさっぱり分かんなかったが、あれは電脳を通じて見てしまった戸玖良エカの記憶のことだったんだな」
草薙「………」
バトー「誘拐されてから16年で、娘が老婆に見えるほど一気に老けちまうなんて…何があったか想像もしたくねえな」
草薙「………」
バトー「あとはなんでエカの娘がやつらのリーダーになったのかってことだが」
草薙「確かめてみたいなら、彼女の電脳とつながってみれば」
バトー「…いや…やめとくわ」
歩き出す草薙がアップになったところでエンディング。
エカの娘は電脳化されてない
母の事をどう思ってるんだろう
(©神山健治/Production I.G)
これ、ネット上でも「エカに何があったのか、知りたい」って人を数人見かけたんだが。
旅読もバトーと同じく詮索するのはやめときます。
今日はここまで。
次回のうpはたぶん今回の続きです。