思いついたらドラマ日和77
~攻殻機動隊Sを語ろう11~
本編の前に我が家のプチネタ。
今日のお題は「ももた大好きターキーアキレス1」。
ももた、夕食後のお楽しみたぁ~いむ!!
ぼくはもう、これが大好きで…
はぐっはぐっ…(言葉にならない)
まあ、とっても喜んでかみかみしてくれとります。
閑話休題。
アニメ「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」のレビュー11回目。
第11話「亜成虫の森で」についてやります。
この話も笑い男事件とはまったくの別件。
…かと思いきや、その実笑い男のオリジナルにこれまでになく迫っていたのかもしれないっていう回。
今回のお話は旅読にとっては、直接にグロいところを見せられる第10話よりもコワ~い感じがしましたぁ。
ストーリーについてお話する前の攻殻機動隊よもやま話。
今回は公安9課の一員、イシカワについて。
30代以上であることはまず間違いないんじゃないかと思われる、かなり渋めのおっちゃんだ。
服装もなんだかやぼったい。
つけヒゲだという噂もある、ふさふさの黒いヒゲがトレードマーク。
EDに出て来るイシカワはこんな風。
手前の瓶はウイスキーか??
ヒゲのウイスキーじゃないんだな
(©神山健治/Production I.G)
実は以前軍に所属していたことがあり、9課の中では草薙素子との付き合いが一番長いらしい。
バトーとともに戦った経験もあるらしい。
以前にも書いたが、一人孤独にアウトドアを楽しんでいそうなタイプに見える。
壁に飾ってあるようなサケやマスみたいなのをねらって、原野に釣行に出かけたりするのが様になってんじゃないかと思う。
おととし亡くなられた野田知佑さんのような感じに。
だが、そんな見かけと違って。
本人の得意とするところは電脳戦なので。
もっぱら本部にある、緑色をした電脳ダイブルームの椅子に座り。
情報収集と解析に励むという、かなり極端なインドア派だ。
もちろん現場に出ることもないわけではない。
よくボーマ(スキンヘッドで義眼の男)と組んで仕事をやっている。
9話のストーリーに移ろう。
厚生省に対して大規模なハッキングが仕掛けられた。
もちろん国の機関なんでかなり厳重な防壁が仕掛けられていたハズだが、それを2時間足らずで突破するという手際のよさだったらしい。
だがなぜか厚生省はその事実を公表せず、被害届も出してない。
厚生省には、何かいろいろ探られて困るようなことがあるのか。
ハッキングが仕掛けられたのは、どうやらとある授産施設かららしい。
授産施設とは言っても現在ある授産施設とはちょっと違い(現在あるような授産施設も存在してるのかもしれないが)、この攻殻機動隊の世界ならではのものだ。
草薙が説明してる
電脳閉殻症というのは…
(©神山健治/Production I.G)
電脳化を行った際に、精神や身体がうまく電脳になじめなかったことで起こる、いろいろな弊害、障害を総合して電脳閉殻症と呼び、そういう人(主に子ども)を収容している施設であるようだ。
ただ。
先に書いておくのだが、授産施設であるなら最終の目的は自立して社会に参加出来るようになることであるハズだが、あんまりそういうことをやっているようには思えない。
ともあれ。
現状表立って捜査することが出来ないため、荒巻課長はトグサを研修生として施設に送り込み、潜入捜査させることにする。
さっそく施設に赴くトグサ。
受付もないので施設内を歩き回っていたトグサは、ある部屋の中の机の下にうずくまっている少年を見つける。
そこにやって来たのはここの所長のマルタという女性。
隠れている彼を探していたらしいのだが、何か上から押さえつけるような感じの、あまり愛が感じられない物言いだ。
このあと無理矢理連れて行こうとし
少年はまたも逃げ出す
(©神山健治/Production I.G)
少年を取り押さえたのは、まるで戦闘用みたいな全身義体のでっかいサイボーグだった。
いろいろと不審に思うトグサ。
所長に施設内を案内してもらう。
その中の一室。
ゆるやかな弧を描いた、なが~い廊下のような部屋を見てトグサは驚く。
左右にすき間なく並んだ電脳ダイブボックスとその中に収まっている少年たち。
ほとんど身動きならない鶏舎なんかを思い浮かべてしまう。
中には驚くべき速さでキーボードに指を走らせている者もいた。
モニターを呆然と眺める少年
指はものすごい速さで動いてる
(©神山健治/Production I.G)
所長の言によれば、電脳との不適応が問題なのではなく、むしろ電脳との相性がよすぎることこそ問題なのだという。
そんな彼らの中には、訓練された大人以上に電脳の力を有する者がいるらしい。
まあ今だって似たようなことはあって。
旅読も自閉症児の中に、ものすごく精密な、細かく描き込まれた絵を描く子や、やたら画数の多い難しい漢字もへっちゃらの漢字マニアの子などがいるのを見て来た。
で、この部屋では。
防壁(ファイアウォールみたいなもの)を作らせたり、または解体させたり…ということを延々ず~っとやらせているらしい。
「優秀な防壁は政府機関に採用されたりもするのよ」と所長は自慢げだ。
こういう能力をもった子どもたちをうま~く利用すれば、厚生省などへのハッキングも可能だったのじゃないかと考えるトグサ。
そして結局、新米の研修生のトグサは扱いやすい子どもたちばかりのひと部屋を担当させられることになる。
その中の一人、車椅子のアオイ
ほとんどしゃべらない
手にキャッチャーミットを持っている
(©神山健治/Production I.G)
子どもたちとコミュニケーションをとろうとするトグサ。
彼の担当する4人の子たち(たぶん中高生以上)のうち、比較的よくしゃべるクロハという少年と会話したトグサは。
彼らが「団長」と呼んでいる人物をすごく慕い、尊敬していることを知る。
「団長」はときおりここにやって来るのだというが、それ以上の詳しいことはさすがに新入りのトグサには話そうとしない。
施設内では外部とのアクセスは禁じられており、なんとかトグサはすきを見て回線をつなぎ、これまでの経過報告をするのだが。
その際に、自分と同じようにこっそりと外部との連絡をとろうとしているやつがいることを知る。
翌日。
所長の外出を知ったトグサは所長室に乗り込み、めぼしい情報はないかと漁っていたところ。
引き返してきた所長に見つかってしまう。
そして戦闘用サイボーグを拳銃で打ち倒し、気を抜いた一瞬。
所長のマルタにたたんだ画架のような物で頭を思いっきりなぐられ、気絶してしまう。
無表情のおばさん、コワい!!
トグサを見下ろす所長
このあとトグサをハッキング
攻性防壁にやられてしまう
(©神山健治/Production I.G)
一方こちらは外で待機中の二人
中で起こった異状を感じ取る
(©神山健治/Production I.G)
中央に座っているのはアンドロイドなのだが。
このあと、施設側からの介入によって電脳を焼き切られてしまう。
内偵がバレたことを知り、トグサを連れ出しに施設内に侵入する草薙とバトー。
所長室で倒れているトグサを無事確保する。
…その少し前。
車椅子に座っていたアオイが普通にすっと立ち上がり歩き出す。
向かって行ったのは同部屋のクロハたちがいる部屋。
入って来たアオイを見て「どこ行ってたんだ、団長」と声を掛けるクロハ。
団長というのはアオイのことだった!!!!
アオイこと団長は、「外部の人間に僕の存在がバレそうになったんで、僕は消えなくちゃならない」と話す。
「僕らの記憶を消してもいいけど、君の忘れ形見のようなものを何か残していってくれ」と頼むクロハ。
急に大人びた感じのアオイ
いや、団長か
(©神山健治/Production I.G)
事件後。
アオイの痕跡はきれいさっぱり施設内から消えていた。
つまり。
「左利き用のキャッチャーミットを持った」美少年アオイが存在していたことを知るのはトグサだけということだ。
トグサは自分の電脳に残った記憶を元にして絵を描いてみる、と言う。
ここいらで、先読みの出来る人はこの先の展開がだいたいお察しだ。
トグサ「会心の出来だ」
みんな「どれどれ」
(©神山健治/Production I.G)
トグサが描いてきたのは…。
みんなのお察しの通り、例の笑い男マークだった!!
…ということは。
あのアオイが実は笑い男だったのか!?
そして、これが今回の最後のシーン。
アオイがいない3人だけの部屋
テーブルに乗っているのは…
(©神山健治/Production I.G)
左利き用のキャッチャーミットとボールだった。
ミットが大写しになり、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の一節が書かれた部分がアップになったところでエンディング。
今日はここまで。
次回のうpはたぶん今回の続きです。
お断り。
今後、旅行中などの用事のあるときを除いたふだんの日の投稿を基本1日おきってことにしようと思います。
何せ遅筆なので、ひとつの記事を書くのにすごく時間を費やしてしまうので。
ブログを書くって以外の生産的(非生産的含む)な活動がなかなか出来ないのです。
以上お知らせまで。
もしかしたらどこかにいるかもしれない愛読者の方、すみません。