思いついたらドラマ日和70
~攻殻機動隊Sを語ろう04~
本編の前に我が家のプチネタ。
今日のお題は「ももたと菜の花2」。
別ショットってだけです。
気分よく写真が撮れたんで、せっかくなんで使っちゃおうという。
知らない老夫婦に「かわいいね~」と話しかけられ。
近づかれて、触られもしたんだが。
この日のももたはウウ~ッとうなることもせず。
とってもいい子でおりましたぁ。
すこぶるいい天気
見えてる高架は松山道路
実はここの菜の花畑
今年で終わりなのです
世話してくださってるのが個人の方で。
高齢なんで世話出来ないってことらしいんだが。
それこそ行政なりなんなり、なんとか続けられる方向で工夫して支援出来ないものかって思う。
ちゃんちゃん。
閑話休題。
アニメ「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」について語っていくシリーズ。
今回は第4話「視覚素子は笑う」を中心にやっていきたいと思いますっ。
あらすじに移る前の、今回の攻殻機動隊よもやま話はトグサについて。
公安9課のメンバーの中では一番刑事らしい感じのする人物なのだが。
さもあらん、彼は元警視庁のバリバリのデカ(刑事)だったのだ。
EDでのトグサ
サンドイッチを食べながら
子どもを見てる目が優しい
(©神山健治/Production I.G)
それが草薙素子によって公安9課に引き抜かれたわけ。
その理由は。
まず、トグサの体がほとんど義体化(サイボーグ化)されていないこと。
通信の便のために、脳の一部だけ電脳化しているがそのほかはまったくの生身。
そのために身体能力、攻撃能力などでハンデを背負うことにはなるんだが。
草薙素子曰く、画一化された集団はどこかに欠陥を持っている、だから集団の多様化のためにわたしはあえてトグサを選んだ、ということらしい。
アメリカのドラマが老若男女、おまけに多人種で作られているのとおんなじようなもんかな。
だが、もちろんそれだけが理由などではない。
トグサの優れた推理力、洞察力、直感力、情報収集力などにも大いに期待してのことであり。
それらの力は既に第1話からしっかり発揮されていることはご存知の通り。
9課のメンバーで唯一の妻帯者。
落ち着いた感じの、家族思いの正義感あふれたやつなんだが。
最初に原作に登場して来たときには、かなり粗野な男として描かれていたらしい。
…では今回のストーリー。
大きな事件の導入にあたる回だ。
…ある夜。
9課に残って仕事をしていたトグサに電話がかかって来る。
いささかあわてている??
(©神山健治/Production I.G)
電話の主はトグサの警視庁時代の友人、山口。
警察内部に不安な動きがあるのを察知したので直接会って相談したい、という内容だった。
うん、これは割とよくあるパターン。
こいつ口止めのためにすぐやられてしまうぞぉ、と思って見ていたんだが。
後から追跡してくるような車も見当たらず。
もしかしたら車に乗ってる間はやられないのかなぁと思っていたんだが。
いきなりハンドル操作を誤る
外からの攻撃ではない感じ
(©神山健治/Production I.G)
いきなり目を押さえた山口は大きくハンドルを切り損ね、車はハイウェイを飛び出して炎上、山口は亡くなってしまう。
上の言葉はこの時点ではナゾ。
翌朝。
一晩待ち続けたトグサはニュースで友人の死を知る。
さっそく課長と草薙に報告相談に行くトグサ。
事故死の可能性も高いが、もし警察上層部に不正なことがあるなら、それはまさに9課が担当すべき案件。
荒巻課長が決断を下す。
今は確証なしの
疑惑の段階だが…
(©神山健治/Production I.G)
トグサに対し、「3日やる、その間に何か見つけてこい」と命じる。
トグサは山口の葬儀に出向き、その場で山口の妻から「今朝郵送されて来たんですが、中を見たらトグサさんにお渡しするようにと書かれていましたので」と言って封筒を渡される。
中に入っていたのは特にこれと言って変わったところもないスナップ写真が数枚。
こんなやつだ。
一人でず~っと写真に取っ組んでいたトグサは気付く。
ネタバレなんで
未見の人は後はスルーして
(©神山健治/Production I.G)
写っている人の目を拡大してみると。
そのどれもに撮影者の顔が映ってはいたのだが。
どれも撮影者しか映ってはおらず、撮影者が当然構えていたであろうカメラとか携帯とかの撮影機はどこにも映ってはいなかったのだ!!
これは、どういうことか。
つい先日、日本の警察でも導入が決まったインターセプター(視聴覚素子)が記録した映像に違いない(現実の話じゃないよ)。
インターセプターというのは。
手術とかなしで脳に簡単に埋め込むことが出来るデバイスで、その人が見ている映像をいくらでもよそから盗み見ることが出来るという。
いくらでも悪事に使えそうなシロモノだ。
なので法律では、たとえ捜査目的であっても使用する際には届け出が必要で、第三者の立会いも義務付けられている。
見ている映像が盗み見れるってことは、つまりその人の視覚に入り込めるってことになるな。
それでどうやら。
山口だけでなく、警視庁特捜部の捜査員たちに広範囲にインターセプターは埋め込まれており、山口はそのことを察知したために口封じされてしまったらしい。
しかも6年前に起こった「笑い男事件」を捜査している捜査員に。
「笑い男事件」についてはまたいずれ詳しく。
9課としてはこれからどう動く??
光学迷彩を使っている草薙
本当は透明
(©神山健治/Production I.G)
悪党どもを揺さぶるべく。
草薙素子がやったのは「警察はインターセプターを不正利用している」といううわさをバラまくこと。
手ごたえはあり。
数日後には警視総監自らが記者会見を開くことになった。
話の内容は…。
「内部調査をした…○○がやったことだと分かった…○○を処分する…ご迷惑をかけた方々に深く陳謝する」というもの。
今も似たようなのをよく聞く気はするんだが。
部下の一人に責任をおっ被せるという、いわゆるトカゲのしっぽ切りだ。
そのとき…。
隣に座っていた刑事部長が立ち上がり、やおら警視総監を弾劾し始める。
これは刑事部長が正義だったわけではなく、刑事部長の脳がハッキングされてしまったということ。
つまり今はハッカーが、刑事部長の口を借りて警視総監に向けてしゃべっているというわけ。
いわく。
6年間ずっと黙って来たがもう限界だ、僕は再びあなたがたに挑戦する、3日後に真実を話さないとあなたを消去する。
殺人予告ともとれる。
テレビに流されている映像はこんなふう。
刑事部長の顔にあるのは
笑い男のマークだ
(©神山健治/Production I.G)
つまりこの犯人は、テレビ局をもハッキングして、映像の上にこのマークをかぶせてることになる。
笑い男再来!!
このマークがど~んとアップになったところでエンディング。
今日はここまで。
次回のうpはたぶん今回の続きです。