乙嫁語りに出会う旅part31
~かぐや姫美術館なんだが…~
本編の前に我が家のプチネタ。
今日のお題は「ももた、大好き過ぎるハウスイン1」。
いったん入ると出たがらなくなる、ももたの最初のキャリーバッグ。
しまい込んでいたのだが、久方ぶりに引っ張り出してみると…。
これこれ、これなのよぉ
お尻から失礼しまぁす
ももた、まっしぐら。
このあとの経過が大体想像つく。
閑話休題。
旅行3日目、お昼の12時過ぎ。
山口県下松市の下松SA。
今からまっすぐ自宅を目指せば午後4時前ぐらいには帰れるハズだが、もうちょっとだけ寄り道をしようと思う。
まず目指すのは広島県竹原市にある本立寺だ。
車でざっと2時間かかる。
気をつけて行きまっしょい!!
竹原市は広島県の瀬戸内海沿岸部やや中央寄りに位置する。
古くから製塩業、酒造業で栄えて来た町らしい。
観光で言えば、町並みとか大久野島のうさちゃんとかが有名なのかな?
このブログでも以前に一度、取り上げたことがある。
「旅日記sp79~竹原市歩いてみた~」って記事なんで、興味のある方はよろしくです。
CMでした。
で、竹原という地名の由来だが。
名前の通り、竹林の豊富な地域であったこと、竹の原だったからという説がかなり有力。
そのためかどうなのか分からないが特産品はタケノコだ。
小吹という地区のタケノコはブランド化もされているらしい。
ここ出身の旅読的有名人は浜田省吾さん(言わずと知れたミュージシャン、「路地裏の少年」サイコ~)と竹鶴政孝さん(ニッカウヰスキーの創始者)なんだが。
竹鶴政孝さんの「竹鶴」という名字の由来なんかは、その昔実家の竹林にツルが営巣したこと、なんだそうだ。
いらんことだが、ツルは竹林に営巣なんかしないので、たぶんコウノトリとかを誤認してしまったのに違いない。
…てことで。
竹原のイベントにも竹にまつわるものが多い。
竹の灯りでつくったハート
撮影:しらしぐ様感謝です
上の写真は「たけはら憧憬の路」というイベントのひとコマ。
数多くの竹の灯りで古い街並みを照らし出すっていう、なかなかに渋いイベント。
行ってみたい気もする。
lalazet123様の動画
https://www.youtube.com/watch?v=Fj3-L4zsXyM
上の静止画、よく分からないと思うんだが。
たぶんここ竹原市最大のイベントだと思われる「たけはら竹まつり」の中のひとコマで。
かぐや姫パレードっていうのをやってるところだ。
ちなみにかぐや姫ってのは竹つながりでわざと引っ張って来たもので。
静岡の富士市のようにかぐや姫伝説が伝えられていたり、奈良の広陵町のように竹取の翁の居住地と考えられていたりするような。
かぐや姫の物語との直接的なつながりがあるわけではない。
まあキリスト教徒でもないのに「メリークリスマス」なんて言ってるのとほぼ大差ないと思うんで、別にそれはそれでもいいんだけど。
ちなみに市のマスコットキャラクターも「かぐやパンダ」というパンダにかぐや姫のコスプレをさせたやつになっている。
…そんなこんなで、本立寺に到着だ。
1898年に建立された日蓮宗のお寺で、それほどでっかいお寺ではない。
お寺の門
大きくはないが堂々としてる
実はこのお寺の境内には「かぐや姫美術館」なるものがある、ということで寄らせていただいたもの。
ここの和尚さんが一念発起され、一年かけてこしらえた、という場所みたい。
もともと静岡県富士宮市にあったのをこちらに転籍させ、再建立したお寺なので、もしかしたらかぐや姫伝説とのつながりがあるのかもしれないが、和尚さん自身が特にそのようなことを言われてはいないので、特段のつながりはないんだろう。
かぐや姫人形が飾られてたり、関係資料が収蔵してあるという「美術館」には電話連絡をしとかないといけないらしいんで、今回は本堂とかのさぁっと眺められるとこだけの見学だ。
車の出入り口は狭い
大型車だと危険
かぐや姫つながりからか
境内に何羽かのうさちゃん
靴を脱ぎ、あがらせてもらう
まずはお釈迦様にお祈り
この本堂部分にも既に何点か置いてあるんだが。
ここにはたっくさんのおとぎ話関係の絵が奉納されてるのだ。
パッと見て「うつくし~い」などと評するような絵画ではないので、素人の方の作品かと思いきや、尾道に在住しておられる園山春二さんという絵描きさん(ギャートルズで有名な園山俊二さんとは違う)の手になるもののようだ。
ということで「かぐや姫」
5人の求婚者たちがいる
言わずと知れた「桃太郎」
桃のスケールがおかしいが…
「金太郎」ですなぁ
戦ってるクマがモンスターレベルだ
「ねずみ浄土(おむすびころりん)」
臼をひいてるのはなぜなんだろう?
「カチカチ山」ですな
この絵では残酷そうには見えない
ネコ?の七福神
園山さん作ではないかもしれんが
ペニー・ファージング
たぶん19世紀後半くらい??
チェーンもゴムタイヤもない自転車
倉庫のどっかに眠ってたんだろう
旅読にはおとぎ話に関連した場所を見て回るという旅のテーマがひとつあるんで、ここに寄らせてもらったのだが。
少なくとも美術館の方をのぞかないのであれば、おとぎ話のスタディってことでここに寄る意味はあまりなかったかもしれん。
…今回の旅とは全然関係ないことだが。
最後に「かぐや姫」の絵について、日頃旅読が思っていることをひとつ、書かせていただく。
それは竹を伐ろうとしてるときのおじいさんの持ち物のこと。
ほんとにざっとした調べ方しかしてはいないんだが。
いくつかの絵を検証した結果、圧倒的に多いのはナタで、次いでオノ、カマを持ってる絵もあった。
ノコギリ持ってるのは見つけられんかったなぁ。
でもこれ、おかしくないですかぁ~。
まず、オノやカマで竹を伐ろうとしてるのは論外。
おじいさんが武芸の達人であれば可能な技なのかもしれんが。
問題はナタだ。
なんせ赤ちゃんが中に入ってるレベルの直径がある竹でっせ。
どの絵にもあるようにスパ~ンと直線的に伐れるわけがないと思うんだがどうだろうか。
ナタで伐るんなら、あちこちの方角から斜めの切れ込みを入れながらになるハズなんで、直線的な切り口なんぞありえんのじゃないか。
ナタは小枝を落としたりすることにも使うんだが、本来は「割る」ための道具。
昔の絵の中には、あらかじめ手頃な長さに伐った竹をナタを使って縦に割り、かぐや姫とごたいめ~んしてるってのもあった。
実にナタらしい使い方だなっと思う。
今日はここまで。
次回のうpは今日の続きです。