乙嫁語りに出会う旅part29

~KDDIパラボラ館に行く!3~

 

 

 

 本編の前に我が家のプチネタ。

 

 今日のお題は「ももた、母ちゃんねぃねぃねぃ1」

 

 状況を説明すると。

 

 ちょいと腹筋ローラーなんぞやってる旅読の邪魔をするようにももたが座ってたんで。

 

 その様子を妻が写真に撮ろうとしたら。

 

 今度は妻の足元の方にねぃねいねぃとかきついてきた、という感じです。

 

ねぃねぃ、こっち見てよ!!

 

 父ちゃんは相手してくれんみたいなんで、代わりに母ちゃんよろしくぅ。

 

 …などと言ってるんでしょうな、きっと。

 

 

 

 閑話休題。

 

 旅行3日目、山口市のKDDIパラボラ館を見学中。

 

 正式名称は「KDDI山口衛星通信センター」という。

 

 KDDI唯一の衛星通信施設であり、日本最大の衛星通信施設でもある。

 

 でも一体なぜこんなところに建てられているのか??

 

 旅読は見学のはじめにいきなりこの質問を案内のおいさんにぶつけ。

 

 「まあ、その前にこのビデオを見ていただいて」

 

 ということで10数分のビデオを見せられたんだが。

 

 なるほど。

 

 確かにその答えはビデオの中にありました。

 

 理由は大きく3つ。

 

 理由その1。

 

 台風の影響を受けにくく、地震の可能性も低い地域であること。

 

 いろいろな災害から大事な通信インフラの施設を守らなきゃならないんで、まあこれは大事なことだろうな。

 

 理由その2。

 

 インド洋側の通信衛星と太平洋側の通信衛星のどちらともつながれる位置にあること。

 

 だいたい地球全体をカバーするには3基の静止衛星が必要だということになっているのだが。

 

 それらはざっくり言って、太平洋・インド洋・大西洋の赤道上空3万6千kmの軌道上にいる。

 

 実はこのKDDIパラボラ館のあるところは、インド洋上の衛星とつながることの出来るギリギリ東の端っこになるらしいのだ。

 

 KDDIは茨城の方にもここのような衛星通信センターをもっていたのだが。

 

 そちらはインド洋上の衛星とは交信出来ないという理由から、2007年に閉所されてしまっている。

 

 理由その3。

 

 山の中の盆地にあること。

 

 それによって地上のマイクロ回線と相互干渉する可能性が低いだろうと考えられたためだ。

 

 つまりはぶっちゃけ田舎なもんで、それほどにはじゃまっけな電磁波とかは飛び交ってないだろう、ってことだな。

 

パラボラアンテナ

その歴史は古い

 

 いつ誰によって発明されたのか、を特定することは出来ない。

 

 というのは電波の発見と同時に似たようなモノは既に使用されていたからだ。

 

 原理は、光を集めて紙を焦がすくらいにまで強める、あの虫メガネの実験と一緒。

 

 遠方より発信された微弱な電波をキャッチし、お皿の部分で電波を反射させて一点に集中させることで、十分なレベルの電波を確保しようとするものだ。

 

 ちなみに。

 

 パラボラアンテナと言えば太陽光の影響を受けにくくするために白色をしているものなのだが。

 

 マスプロ電工さんなんかはなんと黒色のパラボラアンテナを開発してるらしい。

 

右のモノは船舶用

カバーの中にアンテナが内蔵

 

 案内のおいさんいわく。

 

 「カバーの中なんかにはいってて、電波が受信出来るんですかという質問が割と多いです」

 

 うん、その問いになら旅読も答えられそうだ。

 

 ちなみにおいさんはどう答えてるのかと言うと。

 

 「家の中にいても携帯で話しが出来るでしょ、あれとおんなじです、と答えたらだいたい納得してもらえます」

 

 なるほどね~。

 

いろんな通信衛星たち

写ってるのはインテルサットばかり

 

 1963年、リレー1号という通信衛星によって、アメリカ~日本間で初の同時テレビ放送がなされる。

 

 予定では録画撮りされていたケネディ大統領のスピーチが放送されるハズだったのだが。

 

 放送のつい1時間前、テキサス州ダラスをパレード中のケネディ大統領が暗殺されてしまう。

 

 世界を揺るがすくらいの大事件だ。

 

 放送内容は急遽差し替えられ、ケネディ大統領暗殺事件のことが伝えられることになった。

 

 これ、放送をじかに見ていた人たちはどう思っただろうな。

 

 ちなみにこの時点ではここの施設はまだ開設されてはいない。

 

 リレー1号衛星は現在もまだ飛んでいるらしい。

 

インマルサットBGAN

要するに衛星通信サービスだ

 

 これは昨日書いたスターリンクとは違う、現行の衛星通信サービス。

 

 衛星からの電波を受けられない地下深くとかじゃなければ、世界のどこからでも(エベレストのてっぺんとかアマゾンの奥地とかどこでも)通話が可能。

 

 まあとってもすてきではあるんだが、諸費用やら基本料、通話料が当然のごとくお高いものになるんで、個人レベルではほぼ持ってないとのこと。

 

 当然かなぁ。

 

海底ケーブルの配線?図

こ~んなに張り巡らされてるのだ

 

 これ、KDDI関係のものだけだと思う。

 

 たぶんこれ以外にももっともっとたくさんの海底ケーブルが張り巡らされてるんじゃないかと思う。

 

 予想を超えてスンゴイことになってるのでびっくり。

 

左はケーブルの中継器

弱くなってきた信号を

こいつでつよ~くしてやるのだ

 

ケーブルの敷設補修を行う船

KDDIケーブルインフィニティ

かっこいい!模型がほしい!

 

 最後に外に出て、パラボラアンテナを見ながらお話を聞く。

 

今は電波望遠鏡として使われている

直径は32mもある

 

 国立天文台と山口大学が共同で観測を行っているらしい。

 

 その手前のちょっとちっこいパラボラアンテナはNHKので。

 

 NHKの国際放送が2波、ここから全世界に向けて発信されている。

 

 ちっこいと侮るなかれ。

 

離れたとこにもパラボラアンテナ

部外者は立ち入れない

保安上の問題からだそうだ

 

 このパラボラアンテナ、台座が回転するやつとしないやつとがあるらしい。

 

 で。

 

 台座が回転しないやつでも角度だけは変えられるようになってるらしい。

 

 それは強風対策のため。

 

 なんでも強風のときにはパラボラのおわんを真上に向けて、風をやり過ごすのだそうだ。

 

 動くとこが見てみたいなぁ。

 

 …最後に何でも質問を受け付けるってことなので2つほど質問。

 

 おバカなことを聞いてると思うんで、興味のない方はスルーのほど。

 

 「今の世の中、あちこち電波だらけだと思うんですが、周波数さえ違えば干渉し合うってことは絶対にないんですか?」

 

 「まあ、ないと思います」

 

 さらにバカな質問を試みる。

 

 「電磁波って波なんですよね、波にならずま~っすぐ進むってことは出来ないんですか、波を打って進んでるってことはその分ロスしてるところも大きいかなっと思うんですが」

 

 「う~んよく分からないですが、波打ってると言っても人間から見たらほとんどまっすぐですよ」

 

 2つ目の問いについてはあとで自分なりにも調べてみたんだが、どうやら「波」のかたちをとらないと進んで行くこと自体がそもそも出来ないらしい。

 

 それならそれで。

 

 なんとかしてまっすぐ進ませるにはどうしたらいいか、何か方法はあるのか、なんてことを考えていきたいなぁ。

 

 ともあれ。

 

 へ~んな質問にもちゃんと答えてくださって、ありがとうございました。

 

 

 

 今日はここまで。

 

 次回のうpは今日の続きです。

 

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