乙嫁語りに出会う旅part11
~いのちのたび博物館見学1~
本編の前に我が家のプチネタ。
今日のお題は「ももた、ねぃねぃねぃ1」。
旅読の足にひしっとすがっておるところでございます。
ねぇ、抱っこしてぇ~!!!!
毎日何回も何回もこれ、やってます。
どこのワンコもやってるんだろ~なぁ~。
閑話休題。
旅行2日目、午前9時前。
「曲里の松並木」から「いのちのたび博物館」に向かう。
正式名称は「北九州市立自然史・歴史博物館」と言うらしい。
車でおよそ15分くらいの距離だ。
これが正面入り口付近
正月の特別展をやっていた
主に「龍」関係のものが展示されてたかな
時刻は9時を過ぎたばかりで、普通日のまだ朝も早いせいか駐車場にはほとんど車が停まってない。
旅読が今日の最初の入場者かもしれん。
朝9時なんていう時間から開館してるなんてところは珍しいんだが、旅読にとっては実にありがたい。
車を降りて辺りを見回すと、おっきな建物がいろいろと目に付く。
ひときわ目立ってるのは西側にそびえ立ってる、白い煙突のようなモノだ。
これは日本製鉄九州製鉄所(当時は官営八幡製鉄所)の東田(ひがしだ)第一高炉。
高炉ってのは、ざっくり言って鉄鉱石をどろっどろに溶かして鉄を取り出すための施設。
鉄溶鉱炉のこと。
高さは30mある
1901年から運転開始
1972年に廃炉となっている
ここいら一帯はほぼ製鉄工場の跡地になるらしい。
また、この博物館の北側には「スペースLABO」、南側には「環境ミュージアム」というのがあって、ちょっとしたミュージアム村みたいな感じになっている。
「東田ミュージアムパーク」と呼ぶらしい。
時間さえ許せば旅読なら一日じゅう居続けることが出来そうだ。
高炉跡を眺めたついでに辺りをちょっとだけ散歩。
…で、目に留まったもの。
これは箱式石棺墓
要するに昔の人のお墓だ
小倉城二の丸の家老屋敷跡から出土したものをここの場所に移して来たらしい。
時代は弥生時代中期。
銅剣や管玉が一緒に埋葬されており、当時のか~な~りエラい人のお墓だったみたいだ。
合掌。
漂流物で作られたドードー
横にはフクロオオカミもいる
「猫の島」としても有名な市内の藍島(あいのしま)に漂着したガラクタを寄せ集めて作られてるんだと。
たぶんわざわざ色鮮やかなゴミを選んで作ったんだろう。
ちなみにドードーはかつてマダガスカルにいて、最初の発見から百年持たずに人間が絶滅させてしまった鳥。
飛べないアホウドリとでも言うべき鳥だったんで、あっという間に狩り尽くされてしまったらしい。
こいつにも合掌。
…では、中に入ってみよう。
入館料は600円で、こういうところの料金としては高いって感じはしない。
JAFのカードを見せるとちょっとした(ほんとにちょっとした)おまけもついてくる。
こんなの。
撮影者は海野和男さん
昆虫写真家として神的な存在の人
本来であればゆっくり時間をかけておもしろいもの探しをやっていきたいところなんだが。
仕方がない、このあとの予定もびっしりなんで、いつものように「あっ、これ見てみたいな」とピピッと感じたものだけを羅列していくことにする。
ダンクルオステウス
まるでヨロイカブトのようだ
3億5千年前くらいのやつで、板皮類と呼ばれるものの仲間。
体長は4mくらいにもなる化石魚。
もんのすごい口をしているが、この口で獲物を食いちぎっていたんだろうな。
かみつぶす歯とかはないんで、食いちぎったらあとは丸飲みするだけ。
この凶悪な感じの頭部以外はほぼ軟骨で出来ていたらしく、頭部以下はヒレ部分以外ほとんど残されていないため、この魚の正しい姿はよく分からないそうだ。
メガニューラ
最大の化石昆虫だ
生きていたのは3億年前くらい。
見た目の通りトンボの仲間になる。
有名なやつではあるんだが、頭部がきちっと残った化石は見つかっておらず、どうなってるのかはほぼ不明なんだそうだ。
羽を広げた長さは60㎝を超える。
これだけの大きさになるともはや忙しく羽をバタつかせること(ホバリングとか)は出来ないんで。
ときおり羽を動かしながら、グライダーみたくすい~すい~と滑空しながら空を飛んでいたらしい。
ティラノサウルス
最も有名な恐竜だな
7千万年前くらいに生存していたやつ。
どうやら北アメリカ限定らしく、アジアにはいなかったみたいだ(まだ確定してはいない)。
このレプリカのおおもとは1990年にアメリカで発見された、保存状態がすこぶるいい全身骨格化石。
発見者のスーザンさんにちなんで「スー」という愛称が付けられている。
有名であるがためなんだろうが、走行速度はどれぐらいだったのかとか、やたらとひ弱そうな前肢の役割はなんだったのかなど、いまだに決着のつかない論争が続いている恐竜でもある。
トリケラトプス(上)と
プロトケラトプス(下)
トリケラトプスは旅読の好きな恐竜。
ダイコクコガネみたいな頭部がかっこいい。
角はまあありがちだと思うが、特に後ろに大きく広がってるフリル部分ね。
この頭部の役割については諸説あるそうだ。
約7千万年前、北米に住んでいた角竜。
草食であったらしい。
一方プロトケラトプスは約8千万年前、中央アジアに住んでいたやつ。
かわいらしい大きさであり、草食性で群れで暮らしていたことがほぼ確定してるんで、「白亜紀の羊」なんぞと呼ばれてるらしい。
日本でも見つからないものかな。
恐竜ゾーンを広く眺めてみた
これらがかつて実在したってのがすごい
なかなかのド迫力!!
福井の恐竜博物館にはまあ及ばないけれど、それでもかなりなモノだ。
いのちのたび博物館編、まだ続きます。
今日はここまで。
次回のうpは今回の続きです。