川根本町を旅するpart35

~缶詰記念館で謎を解く~

 

 

 

 本編の前に我が家のプチネタ。

 

 今日のお題は「ももた、モコモコ羊さんになる3」

 

 背中側からです。

 

 お洋服を見せてます。

 

丸まっちい感じですなぁ

 

 はい、こ~んな感じの冬用コート。

 

 DaDaGouロゴのあったか起毛のやつです。

 

 ちゃんちゃん。

 

 

 

 閑話休題。

 

 旅行3日目、午後4時半。

 

 静岡市清水区のフェルケール博物館に併設された缶詰記念館に来たところ。

 

 

 

 大前提として、まず旅読は缶詰が大好きなのだが。

 

 とりあえずそれは置いておこう。

 

 まあ、静岡と言うか特に清水の地域が缶詰王国だってことは割と昔から知ってはいたのだ。

 

 ミカンの缶詰のことやシーチキンのことなどが頭の中でなんとなく清水と結び付いてはいた。

 

 で、国内の缶詰メーカーのことをちょこっと調べてみたらば。

 

 清水食品、はごろもフーズ、ホテイフーズ、いなば食品などなど。

 

 缶詰業界の大手が軒並みこの地域に集中してるではないの。

 

 …これは一体なぜなのか??

 

 …なぜ清水が缶詰なのか??

 

 今の時代、ちょっとした疑問とかはすぐにネットで解決出来るし。

 

 ある程度答えの予想も出来たりするんだが。

 

 ここはやっぱり現地に行って、自分の目で見てしっかりと理解するべきでありましょう。

 

これが缶詰記念館です

 

 まあレトロな感じはするけれど、なんか中途半端でパッとしない建物じゃん?

 

 …などと思ってはいけません。

 

 これ、創立当時の清水食品の本社社屋です!!

 

 もちろん初めからここに建っていたわけではないので、補修移転したもの。

 

静岡の缶詰事始め

まだ清水が缶詰界を席巻する前だ

 

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 マグロの油漬け缶(以下ツナ缶と呼ぶ)が大きな契機となったことが分かる。

 

 ただ発明者の村上芳雄さんがいたのは焼津なので。

 

 その製品化に真っ先に名乗りをあげたのが清水の「鈴与」さんでなければ、また缶詰産業の未来図は大きく変わってしまっていたことだろう。

 

 とまれツナ缶を主な製品として「鈴与」さんがつくった「清水食品」、2年後に出来た「はごろもフーズ」、さらにその翌年出来た清水水産(現在は廃業)を合わせ、大きな製造元が3つそろい、清水の缶詰産業は軌道に乗っていったらしい。

 

 で、なぜマグロなのかと言うと。

 

 焼津と清水を合わせたら、これはもう全国に敵なしってぐらいのマグロの水揚げ高を誇るわけなのだが。

 

 大量に水揚げされたマグロはもちろんどっかに売りさばかないといけないわけで。

 

 最上等のクロマグロ、それに次ぐメバチなどはともかく、生鮮食品としてビンナガやキハダは売れ行きがイマイチだったんで。

 

 そこでまあ、食べやすく処理した上で保存がきくってかたち、つまり缶詰に加工して売りさばこうという考えに至ったみたいだ。

 

 すこぶる合理的っ。

 

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 注目は1927年の「薬品で表皮をとる現在のみかん缶詰誕生」の部分。

 

 みかんが豊富に収穫される日本では、清水に限らず、あちこちで缶詰化が模索されていたようだ。

 

 ちなみにそんなことを考えていたのは日本だけなんで、自分たちだけで製造方法を工夫していかなくてはならなかった。

 

 最初の缶詰はなんと外皮がついたまんまのシロップ漬け!

 

 売れんかっただろうなぁ。

 

 それから外皮をむいたものが、続いて内果皮を手で取り除いたものが出来。

 

 ようやくこの年に水酸化ナトリウム水溶液を使った剥皮法が考案されたらしい。

 

 これによって手作業でやればめっちゃ時間と手間がかかりそうなみかんの皮むき処理が一気に大量に出来るようになった。

 

 そうなれば日本の中でみかんの産地はいくつもあれど、生産地と加工工場と貿易港の3者が近距離でつながっている清水ががぜん有利。

 

 …こうして。

 

 夏場にはツナ缶、マグロの漁獲が減る冬場にはみかん缶という年間のサイクルのようなものが確立し。

 

 清水の缶詰産業が盤石なものになっていったらしい。

 

清水食品の缶詰いろいろ

SSKは略称

 

こちらは他社の製品

缶詰じゃないのもあるが

 

雰囲気で見て

ツナ缶試作の様子などの写真がある

 

雰囲気で見て

世界最初はフランスのアペール

1804年のことで入れ物はガラス瓶

 

雰囲気で見て

 

検缶機から巻締機への流れ

動いてるとこを見てみたい

 

右上は社屋前に並ぶ清水食品全従業員

お元気な方は…まあおられないか

 

上は各種缶詰用ラベル

下中央はマグロを処理する台

 

 このくしの歯のようなものの間にどさっとマグロを置き、包丁みたいなやつで身を垂直に切断していくわけだ。

 

 このくしの歯の幅がちょうどツナ缶の缶詰の高さになるようにしてあるらしい。

 

缶のフタを作る工程

金属板をプレスして打ち抜く

 

上左はパイナップル缶のラベル

旅読はパイナップル缶大好きだ

 

今の缶詰にはついてません

せっかく確かめようとしたのに

 

右は現在の缶ラベル

昔は紙に印刷していたのだが

 

 現在は、金属板に先にラベルを印刷しておき、あとからその金属板を缶のかたちに成型していく,というやり方をとっているらしい。

 

左側は3ピース缶の説明

 

 つまり。

 

 ふた、側面、底の3つの部分のことね。

 

 現在は2ピース缶になっている。

 

 おまけ。

 

 缶詰記念館の外に置いてある昔の機械。

 

これは真空ポンプ

 

セミトロシーマー

巻締用の機械

オートではないので現在も似たかたち

 

 いっやぁ~、よっく勉強しましたぁ。

 

 かなり分かったような気になれた。

 

 オススメは…どうだろうな…缶詰に興味を持っている人ならというところかな。

 

 だれでも興味が持てるような内容になってるとはちと言いにくいんで。

 

 旅読はおもしろかったです。

 

 

 

 今日はここまで。

 

 次回のupは今回の続きです。

 

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