川根本町を旅するpart18

~茶茗舘でお茶を学ぶ君!!~

 

 

 

 本編の前に我が家のプチネタ。

 

 今日のお題は「ももた、野性にかえって遠吠え」

 

 毎度のことではないんですが。

 

 救急車のピィ~~ポォ~~の音に反応してうぉほぉ~っと遠吠えをすることがあります。

 

 どうもワンコの遠吠えと音の周波数が似通っているらしいです。

 

 ももたにしたら仲間の遠吠えの声に答えたって感じなんだろうか??

 

おもっきし真上に向かって遠吠え

 

 ちゃんちゃん。

 

 

 

 閑話休題。

 

 旅行2日目。午後3時ごろ。

 

 まだまだ日差しは強いのだが、冬の日は暮れるのが早いので、そろそろおいとましかけるのにちょうどいいくらいの時刻。

 

 海岸部に向かって、都会(おまち)に向かって大井川沿いに下っていこうと思う。

 

 ただ…一気には下らない。

 

 道の駅に寄り、温泉にも入って今日の観光の総仕上げをしようじゃないの。

 

 ということで、まず道の駅「フォーレなかかわね茶茗舘」へ。

 

 朝の行きしにはちょこっと散歩だけをしたところ。

 

 余裕で営業時間内に戻って来れたんで、今度はゆっくりと中を見せてもらおう。

 

 川根茶について学ぶ君(くん)だ。

 

 今日は何せすごくたっくさんの茶畑を見、多数のお茶の小売店や製造所の前を通り過ぎて行ったと思う。

 

 ちょっと調べてみたところでは、川根本町では専業のお茶農家こそそう多くはないものの、農家のほとんどが大なり小なりの茶畑をもっているようだ。

 

 お茶の生産の形態は大きく分けて3つ。

 

① 自分のところで製茶まで行う

② 仕入れて製茶する加工中心業者

③ 農家共同で製茶工場を運営する

 

 ③の場合は30~40戸ぐらいの農家が共同で行うもので、どうやら現在はこの形態が一番多いらしい。

 

 …というところで、道の駅内の展示を見せてもらおう。

 

製茶の工程です

結構めんどそうではあるな

 

これは粗揉機(そじゅうき)

つまりは熱風乾燥機のこと

これで茶葉の中の水分が飛ばされる

 

これは揉捻機(じゅうねんき)

圧力を加えながら茶葉を揉む

これにより水分むらがなくなるんだと

 

これは中揉機(ちゅうじゅうき)

回転型の乾燥機だ

揉捻のあと、さらに乾燥させる

 

これは精揉機(せいじゅうき)

熱を加えてさらに揉む

このあと乾燥させれば荒茶の出来上がり

 

文政の茶一件の騒動にまつわる史料

1824年の出来事だ

 

 これは当時、お茶の流通ルートを独占していた茶問屋が生産者農家の茶葉をあまりにも安く買いたたくのをよしとせず、川根地方の20の村の連名で江戸の勘定奉行にお恐れながらと訴え出た一件のこと。

 

 かたちの上では敗訴となるも、ある程度の譲歩を引き出すことは出来たらしい。

 

これは桶船の模型

この辺の川渡しに使っていたらしい

お茶とは関係ないがこういうの好き

 

左から茶箱・茶摘みかご・仕上用篩(ふるい)

これも復元されたものかな??

 

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でも…ちょっとだけ感想を

 

 第一次大戦中、インドからアメリカへの紅茶輸出が止まってしまい、代替品として日本茶が輸出されたってのはおもしろいエピソードだと思う。

 

 そのときをきっかけにアメリカの一部では今でも日本茶を愛飲してる地域があります…ってことならなおおもしろかったんだがなぁ。

 

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なぜ川根なのか、理由があります

 

 茶づくりに適した風土の特長として挙げられているのは。

 

 「清流が流れる山ふところで雨が多く、川霧が立つ」ということだそうだ。

 

 水がきれいで豊富だというのは間違いなく有利に働く材料だと納得出来るんだが、川霧ってのはなんの役に立つんだろう。

 

 調べたところ、その解答には二つあり、どちらが正しくどちらが正しくないということではないみたいだ。

 

 まずひとつめは、立ち昇る霧が霜がおりるのを防いでくれるというもの。

 

 お茶が霜を嫌うってのは、茶畑にいっぱいいっぱい設置されてる防霜ファンを見ても明らかなんで、それが自然に防げるとなったらそりゃあ都合がいいわなぁ。

 

 もうひとつは、霧が紫外線をやわらげるための天然のヴェールになってるというもの。

 

 紫外線が当たり過ぎるとカテキンが増え、渋みの強~いお茶になってしまうんだそうだ。

 

 こっちは味の問題なんで証明するのはちと難しそうではあるな。

 

川根もみきり流だそうだ

明治期に出来た手もみの技です

 

1893年のシカゴ万博において

受賞した「極上煎茶賞」

本物みたいです

 

 いやぁ~まじめに学ぶ君しました。

 

 おまけ。

 

 ここの道の駅には旅読も大好きな藤城清治さんの作品がいくつか展示されてます。

 

 展示作品そのものは撮影出来ませんが。

 

6点展示されてます

 

本や複製品が販売されてます

 

展示の装飾にも使われてます(右側部分)

これ、吊り橋で遊んでるのかな

モノクロでもすてきだなぁ

 

 あと、ここの道の駅さんへの希望としては。

 

 道の駅としてもうちょっと売り物がたくさんあったらいいなぁと思うのと。

 

 ぜひぜひ川根茶ソフトを置いてもらいたいですっ!!

 

 

 

 今日はここまで。

 

 次回のupは今回の続きです。

 

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