全力応援!!ダイ・ガード16
~来るべき時が来た!!~
このブログはもう20年以上前のアニメ「地球防衛企業ダイ・ガード」(©XEBEC/テレビ東京)の再映像化に向け、そのあと押しのためのちっぽけな力にでもなればと思って書くものです。
でもまずは。
本編の前に我が家のプチネタ。
今日のお題は「ももた、母ちゃんのパンツじゃないよ2」。
自分の脱いだ服を無心にかみかみしてたももたですが…。
ん? なんですかぁ~?
撮影されてることに気付いて顔を上げました。
「これ、ぼくんですけど何か?」っていう顔ですね!!
閑話休題。
今回取り上げるのは第16話「いつも心に太陽を」。
安保軍と西島新社長の思惑によって、ついに広報2課がつぶされてしまう。
それがいかに理不尽なものであろうと、宮仕えをしている者にとっては上からの命令は絶対だ。
辞令を受け取った広報2課の面々の反応は様々。
もう危険な業務に関わらなくていいと安堵する者。
「どこで何をしようと変わらない」と平静を装う者。
憤る者。
落胆する者…。
だが、彼らの心の中にはただ一つ共通する思いがあって…という回。
旅読が結構好きな回だ。
西島社長に呼ばれていた大杉課長がオフィスに戻って来る。
いつもよりもさらに肩を落とし、さらに申し訳なさそうな顔つきで。
課長の報告に全員がええ~っ!!!!となる。
代わりにダイ・ガード事業部というのが新規に立ち上がるらしい。
決定事項だそうだ。
まあ、ダイ・ガードの実質的な運用が。
一民間企業の、それも広報2課なんていう名前の部署に任されているという現状がおかしなものではあることに間違いはないのだが。
ダイ・ガード事業部を新たに立ち上げるにしろなんにしろ、広報2課には今まで何体ものヘテロダインをやっつけて来た実績がちゃ~んとあるわけなんで、そういうことで少ないながらも積み上げて来たスキルや経験などを何かのかたちでちょっとでも生かしていくのが普通の考え方ではないかと思う。
だが、どうやら新しいダイ・ガード事業部に旧広報2課の者は誰もかかわらないみたいだ。
これはちょっとおかしい。
大山が「わたしたちからダイ・ガードを取り上げようとするんですか」と息巻いていたが。
今回のダイ・ガード事業部の発足の大きなねらいが、広報2課からダイ・ガードをとにかく引き離そうとすることにあるのはどうやら間違いないみたいだ。
…と、そこでブザーが鳴り響き、ダイ・ガードチームに待機命令が出される。
赤木・青山・桃井の三人は急いでダイ・ガードの格納庫の方に向かうのだが。
佐伯、意地悪な笑みを浮かべる
そこには既に佐伯が安保軍から引っ張って来た別のダイ・ガードチームがスタンばっていた。
戦いはプロに任せておけ。
戦闘訓練も受けていない者には重荷だったろう、それを解放してやる。
君たちがパイロットを続けていたのは、代わりの者がいなかったからだ。
そこには西島もいて。
一社員に人事に意見する資格などない。
君たちが無茶をするたびに、機体の修理費や損壊物の賠償でどれだけ会社に負担をかけて来たと思ってるんだ。私は何千人もの社員とその家族を路頭に迷わすわけにはいかんのだよ。
確かに一理あるんだが…。
ちなみにこの件については、佐伯・西島の間でのみの話し合いで決定されたことのようで、城田はかかわってはいないらしい。
このときは結局、ヘテロダインは出現せず。
数日後。
残務整理が進む広報2課に、次の配属先の決定通知が届く。
かなりバラバラにされてしまうようだ(デブ三人組、大山と中原だけはそれぞれおんなじ地方営業所へ)。
一番憤るかと思われた赤木だが、この間西島に言われた「会社をつぶす気か」がかなりこたえたようで、仕事をやめることになってしまったら元も子もないし、この会社に勤めてる限りは間接的にでも平和を守ってることになるんだし、と。
無理矢理自分を納得させてるようだ。
逆に一番怒ったのは大山。
「ほんとにそれでいいの? そんなのなんか変よ!!」
立ち上がって叫んでしまい、赤面してしまう。
この時点で大山に自覚はないが、実は大山は広島市の出身であり、かつて一発の原爆で壊滅させられた故郷の街と、ヘテロダインを倒すために使われたOE兵器一発で壊滅した町のことが重なり。
思わず知らず熱くなってしまったようだ。
その日の帰宅時間。
たまたま帰りの電車が一緒になった大山と赤木。
大山は「今の仕事をやめようと思う、ダイ・ガードの出現から何か生きがいみたいなものが見つかった感じがしてたが、幻想だったみたいだ、会社は何も評価してくれなかった」と告げる。
そして板橋区にある自分の部屋に戻ってからも、同様の内容を広島の母親に電話で話していたのだが。
閃光が走り、すぐ見えるところにヘテロダインが出現!!
円すい形のヘテロダインだ
新ダイ・ガードチーム出動。
「マニュアル通りにやれば楽勝だ」と高をくくっていた佐伯とパイロットたちだったが。
ノットパニッシャーを構えたところでヘテロダインが回転し始め、ねらいがつけられなくなってしまう。
パイロット「こんなのシミュレーションにないぞ、佐伯さん指示をっ」
佐伯「回転を止めるんだっ」
パイロット「どうやって??」
佐伯「ノーマルアームに付け替えて、手で捕まえるんだっ」
パイロット「そんな力業、シミュレートしたことないですよ」
佐伯「いいから言われた通りにしろっ」
パーツ交換作業に入ったダイ・ガードはヘテロダインの体当たりをまともにくらい、ひっくり返る。
何やってんだよ!!!!(見ていた一般人が実際に言った言葉)。
再び大山視点。
避難警報がわめきたて、大山は近くの避難所へ。
そこに練馬区(板橋の隣だ)に住んでいる赤木が駆けつけて来る。
大山「どうしたの」
赤木「何か出来るんじゃないかと思って」
大山「ありがとう」
顔を赤らめる赤木。
そこにまた警報!!
ヘテロダインの移動により、さらに3㎞離れた小学校の方に避難所を移すことになったらしい。
すぐに移動を始めるのだが。
何事かを思いついた大山が避難する人々に呼びかける。
大山「そちらは危険です、中央公園の方に向かってください」
男「なんであんたらの指図を聞かなきゃならんのですか、特に根拠がないんなら役所の人が出した指示にしたがうべきじゃないんですか」
大山「そ、それは…」
赤木「ちょっと待ってください、俺たちは21世紀警備保障の者です、皆さんを必ず安全なところに避難させますから」
男「おっ…おまえはよく無茶をするダイ・ガードの赤木か」
男「なんでここにいんの」
赤木「人事異動がありまして」
男「それであの体たらくか!!」
赤木は僕たちを信じて、彼女(大山)の指示に従ってくださいと言い、その場の一同は中央公園を目指して走り出す。
走りながら話す二人。
大山「ありがとう、まとめてくれて」
赤木「ここは大山さんの街スから、道に詳しいみたいだったし」
大山「街を歩くとき、なんとなく避難経路を確認したりするのよ」
赤木「そりゃ立派な職業病だぁ」
一方、城田の許に電話して来たのは青山と桃井。
二人とも内容はおんなじで、ヘテロダインの回転に合わせてノットパニッシャーを打ち込むことは可能だ、というものだった。
城田はすぐさま佐伯に電話し、作戦は実行に移される(たぶんほかに有効な手段が考えられないので渋々だ)。
ヘテロダインの回転スピードなどの計算は開発部の百目鬼が担当。
パイロットたちは「やればいいんでしょ、やれば」とか「外しても責任はないですよね」などとぶつくさ。
1回は外して転倒してしまうが2回目は見事に弱点のオリジナルノットを打ち抜くことに成功する。
あ、当たりましたぁ
そして赤木たち。
無事、中央公園にたどり着いてほっとしていると。
示し合わせた訳でもないのに
なんと広報2課のみんなが…
なんと広報2課の12名全員が集まって来ていた。
互いを指差して「あ~っあ~っ」などと言ってるが「おまえ、何しに来たの」なんてことはだれも言わない。
みんな、今この場で大勢の困っている人たちのために自分にも何か出来るだろうと思ってやってきたのだ。
旅読的には、もっとも臆病でわが身が可愛い気持ちが強そうなデブ三人組までやって来ているところに地味に感動する。
で、この場のオチを持っていくのは大杉元課長。
飼い犬は主人に似るというが…
これは似すぎです
散歩の途中になんとなくついでに来ちゃいました、という大杉。
赤木「えっ…って木更津からスかぁ!?」
大杉「うん」
みんな「信じらんなぁ~い!!!!」
木更津~板橋間はそれこそ70㎞くらいあるんで、犬とのお散歩じゃ一日かかったってとてもたどり着けませんぜ。
最後は大山と赤木がベンチで話すシーン。
「なんで今の職業を選んだのかって赤木君に聞かれたけど」と大山。
「(原爆のことなんて)自分には関係ないって思ってたけど、たぶん心のどこかにはあったんだよね、街を人を二度とそんな風にしたくないって、だからなんだね、きっと」
ここでエンディング。
いやぁ、いい回だったと思う、うん。
今日はここまで。
次回も「ダイ・ガード」のレビュー、今回に続きます。