新潟・会津4泊5日の旅part21
~ハーブ園と坂口安吾~
まだ「猪苗代ハーブ園」。
「アンブレラスカイ」の企みにうまいこと乗せられてしまい、結構はしゃいだりしたような気がする。
おじさん反省。
当初の目論見通り「花とももた」の写真を行儀よく撮っていくことにしよう!
もともと「コキアとももた」の写真を撮りたくて、ずーっと色づき具合をここの施設の公式ツイッターで毎日のようにチェックしていたのだ‼
…ということで、ブーゲンビリア・コキア・コスモスなんぞのお花やももた君をビシバシ写真に撮ることができましたあ~。
ブーゲンビリア
なにげに豪華です
コキアとももた
リードが垂れてる
磐梯山とおやじも入れて
コスモスと磐梯山
七分咲きくらいかな
うん、しっかり堪能できたと思う。
帰りもワンちゃん出口からしっかり出ましたあ~。
さて、次に向かう場所が今回の旅のいよいよ最後の観光地となる。
ナビをセットする。
うんうん…到着時刻が午後3時56分…って、もしかすると、もしかしなくても結構やばいのではないか?
実は次に向かう「安吾風の館(あんごかぜのやかた)」の閉館時間が午後4時になってるのだ!
ぎりっぎりじゃねーか‼
ヤバイぜ、これは。
「落ち着いて!あせられんで、とばされんで‼」と、これは妻。
そうは言ってもなあ。
ナビの方をちらっちらっ見ながら磐越自動車道を走る。
到着時刻が1分早まるごとにほっとする自分がいる。
うん、これは大丈夫だなと思ったのもつかの間、高速を降りて新潟市内を走り出すとこれが結構な混み具合。
妻にはスマホでグーグルナビを見ていてもらい、祈るような気持ちで進む。
…到着ぅ~。
時刻は3時50分でした。せーふぅ~。
動悸を抑えつつ受付に直行。(入館は無料です。)
「ここは4時に閉館になるんですけど」
「すみません。ちゃっちゃと見て回りますから」
「いえ、気にせず見てもらっていいですよ」
「はい、ありがとうございます」
ということで中を見て回る。
ここの建物は旧新潟市長公舎を、そのまま利用している。由緒ある建物をいたずらに朽ち果てさせるのよりもずっといい活用方法だと思う。
安吾の生家は今は残っていないが、同じ町内にあったようだし。
皆さんは坂口安吾をご存知だろうか?
無頼派(彼のイメージ通りの名前!)・新戯作派の作家として主に戦後になってから活躍した人。
太宰治(「走れメロス」は知ってるでしょう?)なんかとはまさに同世代。
「堕落論」や「白痴」などが有名だが、ま特に興味を持った人でもない限り今はあまり読まれないのではないかと思う。
ミステリー好きの人なら「不連続殺人事件」、捕物帳が好きなら「明治開化安吾捕物帖」なんか読んだことがあるかもしれないが…。
安吾の主張を読むと、どうやらパロディ文学の価値を認め、高く評価してくれていたようなので、まずそれが好きなところかな。
あと、何て言ったらいいかとりとめのない独特な感じがするのがいい。誰が最初に言ったのか分からないのだが「狂気じみた爆発的性格と風が吹き通っている『がらんどう』のような風格」(Wikiより)と評されるのがなんともぴったりとハマっている。
この施設の名前が「風の館」になってるのは「風博士」で注目を浴び「風と光と二十の私と」なんていう作品もあるほかに、作品中に風が吹いている描写も多く、上記のように風になぞらえて評されていることから来てるのだろう。
閉館時刻直前の入口です
そういや誕生日の前日だった
安吾と言えばこの写真ですね
「白痴」の生原稿コピー
こんときの展示のご案内
展示室内は撮影禁止
持ってる安吾の本全部
左上「二流の人」は初版本
いや~、なんとか行けてよかったです。
これで計画してたとこはすべて回れました。
ほっとひと息。
今日はここまで。続きは次回のupで。