おはようございます(*゚∀゚)っ✨

モーツァルトのトルコ行進曲の楽曲分析をはじめましょうね💖





この曲は2/4拍子で、
[A][B][C][B][A][B'][Coda]
という、ロンド形式です。


その中でも[A]は
(A)(A)  (B)(A')  (B)(A')
でできており、3部形式です。



今日は[A]を解説していきますねウインク


💜まずは(A)から。8小節でできています。
前楽節(前半4小節の事ね)はa moll。

「シラソ#ラド~」 という
倚音と刺繍音(非和声音)が織りまざったお洒落なモティーフ(モティーフaと名付けましょう)を繰り返しながら、
わずか4小節間で減11度上までかけ上がる。
すっごいインパクトありますよね!!


次に、3小節目の「シラソ#ラ  シラソ#ラ」と反復してるところが面白いですね。

凡庸な作り方だと、
「シラソ#ラド、レドシドミ、ファミレ#ミラ、シラソ#ラド~」
になりますが、「シラソ#ラ  シラソ#ラ」と反復した変化を付ける事によって、飽きない工夫がされてます(モーツァルトは天才やから、そんな事考えずに、自然に出来たんでしょうけどね!笑)。

これも、和音構成音(ようは骨組)だけでいくと、
最初の「シラソ#ラド、レドシドミ、ファミレ#ミ シラソ#ラシラソ#ラド~」
ていうのは、
「ラード、ドーミ、ミーラ、ラード~」
になります。


あとね。この3小節目が美味しい理由(美味しいとか死語やったらごめんなさい)がもうひとつあるんですラブ


骨組に話を戻しますが、
「ラード、ドーミ、ミーラ、ラード~」
この音の跳躍に注目してください。

「ラード(3度)、ドーミ(3度)、ミーラ(4度)、ラード(3度)~」


これが、倚音と刺繍音(非和声音)が織りまざる事で、
「シラソ#ラード(3度)、レドシドーミ(3度)、ファミレ#ミーシ(5度)ラソ#ラシラソ#ラード(3度)~」
となり、2小節目から3小節目にかけて、

「~ファミレ#ミーシ(5度)ラソ#ラシラソ#ラド~」


と、いままで3度跳躍だったのが、

いきなり5度跳躍して、緊張感が生まれます。
その上、「シラソ#ラシラソ#ラ」と反復されるから、この3小節目の引力は物凄いですよ。


後楽節は属調e mollに転調し、
5~6小節目は
「シ ラ ソ ラ シ ラ ソ ラ」
と、2倍の音の長さになっており(=拡大)、
その上、重音になっています。
その後の7~8小節目は「シラソファ#ミ」(モティーフbと名付けましょう)と下降形で終わっています。


(A)の和音変化度

    a moll : Ⅰ( 4小節)

    e moll : Ⅰ(2.5小節)・Ⅴ(0.5小節)・Ⅰ(1小節)


和音は基本型のみ。


💜次は(B)。
前楽節は平行調C dur。
モティーフbの音価(音の長さ)が半分になっており(=縮小)、面白く感じます。
後楽節は主調a  mollで前楽節の繰り返し。


(B)の和音変化度

C dur:Ⅰ(1小節)・Ⅴ(1小節)・Ⅰ(1小節)・Ⅴ(1小節)

a dur:Ⅰ(1小節)・Ⅴ(1小節)・Ⅰ(1小節)・Ⅴ(1小節)


Ⅰの和音に第1転回型も出てくる。


💜次は(A')。a  moll。
前楽節は、
減11度でかけ上がったところの和音が、
ドッペルドミナントが使われてます(ドッペルドって、ダブルっていう意味)。
で、このドッペルドミナントは、根音省略形の下方変位の第2転回型(いきなりワケわからん音楽用語出てきてすいません😅)。
メロディのドはドッペルドミナントの9thの音として機能しているため、(A)の時の4小節目のド(トニックの3thの音)よりも深いドに聴こえます。


後楽節は、
モティーフaが4倍の音価になったり、符点で変形されたりして右手と左手
あちこちに散りばめられています。

それに加えて、和音も1拍ごとに変化しているので、和音密度が濃く、(A')を締めくくる感じが出ています爆笑


(A')の和音変化度

a moll : Ⅰ (3小節)・ Ⅱ (1小節)

・Ⅰ(0.5小節)・Ⅴ(0.5小節)

・Ⅰ(0.5小節)・Ⅱ(0.5小節)

・Ⅰ(0.5小節)・Ⅴ(0.5小節)・Ⅰ (1小節)


ドッペルドミナントやⅡ度、

第2転回型や第3転回型も出てくる。



いかがでしたでしょうか?


[A]だけでも、こんなにいろんな秘密がつまっているんですよラブ


名曲って、非常に良くできてますよね!!

ヾ(*≧∀≦)ノ゙ラブラブラブラブ


今日はここまで✨



💕いいね歓迎💕

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追伸:楽曲分析って、文章で表すのが大変です。それに、音楽記号って、文字表記できないし(T∀T)…。

少しずつ、写真とか動画を使って、解説していきますね🐈💕