県内各地の工芸品を展示販売する第28回県伝統工芸品展
(県、県伝統工芸品産業振興協議会など主催)が松本市の百貨店「井上」で開かれている。
ことしは「進化する信州の伝統工芸」をテーマに、
時代やニーズに合わせて新しく開発された工芸品や技術も紹介。
伝統技術の実演や制作体験もある。26日まで。
木曽漆器、信州紬(つむぎ)、飯山仏壇、松本家具など計26ブースが並ぶ。
新開発工芸品のブースでは、塩尻市の木曽楢川小学校の給食で使っている漆器の展示や、
漆を安価で効率よく提供するためにステンレスの粉末などを混ぜて加工する技法の紹介などをしている。
県北部地震で被災した下水内郡栄村の「秋山木鉢」や「横倉桐下駄(きりげた)」も展示。
作業場が壊れて制作を再開できない職人もいる中、「多くの人に見てもらいたい」と出品されたという。