不思議の国、アルバニア | 辰巳琢郎オフィシャルブログ「道草日記ーTakuro’s Michikusa Daysー」by Ameba

不思議の国、アルバニア

今回のツアーは、旧ユーゴスラビアが中心でしたが、そうじゃない国が1つだけ。ヨーロッパの最貧国と形容されてきた、アルバニアです。



イリリア人の末裔と言われるアルバニア人は、オスマントルコ支配の時代が長く、ほとんどがイスラム教徒です。戦後はソ連の陣営に入った後、脱退して今度は中国と近くなり、その縁も自ら断ち切って、長く鎖国状態にありました。その為、四国の1.5倍の狭い国土に、なんと60万近いトーチカが作られたとのこと。国境を越えるなり、こんな感じです。



トーチカって、わかりますか? 中に入って、狭い隙間から敵を狙い撃つ、石やコンクリート製の小さな要塞です。街の真ん中の公園にも、観光目的なのか、運び込まれていました。中に入って体験も出来るんですよ。



もう1つ面白いのが、ネズミ講。最終的に国民の75パーセントが加入し、それがはじけて大暴動が起きました。1997年のことです。アメリカ、ドイツ、イタリアなどによる治安回復作戦で、何とか収まったものの、多くの犠牲者が出たとのこと。迂闊にもこの話、全く知りませんでした。



その時の武器を溶かして作った鐘が、街中に吊
されていました。



拡大するとこんな感じ。不戦の誓いの記念碑です。



こんなお店も発見。本当に不思議な国ですが、僕は割と気に入ってしまいました。