コロナ禍の余波により、やむを得ずセルフポートレートを始めたわけですが、今年に入りそのセルフポートレートを写真展に展示したことで、急に私の周囲が慌ただしくなってきました。
そうなんです。被写体としてのご依頼をいただくようになったのです。
年金をいただくようになったこの老カメラマンに、思わぬ光が当たり始めたというわけですね。

ご依頼が増えてくると、当然問題になってくるのが撮影条件。
これまで、カメラマン側からモデルの撮影条件を読んできたわけですが、今度のことがきっかけでモデルの立場として撮影条件を考えることになったわけです。

正直なところ、モデルを受けることは楽しいのですが、なかなか大変なことも分かりました。
モデルさんって、いろいろなことに気を遣わなければならないし、どんなカメラマンが来るのかもわからないし、変にプライベートに踏み込まれるのも嫌だし、と妙に弱気にもなったり…。

で、この際、モデル依頼がきたら、これを読んでもらった上で申し込んでもらおうという「規定」のようなものを作ってみました。

モデル個撮条件(2022年6月13日現在)
①この規定は、予告なく変更する場合がございます。
②以下の内容に関して、ご不快に感じられる場合もあるかもしれませんが、私がカメラマンとして経験してきたことを踏まえて記しておりますのでご了承ください。
③この文章の無断転載を禁じます。
④これらをご納得いただいた上で、下記をお読みください。

【重要】モデルとしてご相談を承る際には、以下の点につきまして私が勘案することをご了承ください。また、これらのいずれかに該当すると私が判断した方は、撮影をお断りしております。
・SNS等またはそれに類する場所において、特定の個人や団体を無責任な表現で誹謗中傷する方
・モデルの私に対して、自分が撮った写真にどうして「いいね」をつけてくれないのかとか、リツイートしてくれないのはなぜかなどというような面倒くさいことをおっしゃる方、あるいはその可能性のある方
・公序良俗に反する、あるいは「表現の自由」の範囲を著しく逸脱した作風の方(作例が確認できない方はお断りします)
・マナーの悪い方
・遊び心のない方(たとえば、このような文章に対して批判やクレームをされる方)

1.撮影可能日/場所
・当方から撮影可能な日時をTwitterなどでお知らせするか、DMにてご希望の日時をお伝えください。平日昼間や土日など不定期です。
・基本的には大阪近辺で、遠方の場合はご相談下さい。
・当方高齢のため、『個人車両による移動は深い信頼関係のない方でも歓迎』いたします。

2.撮影料金
・『時価』(あるいは、カメラマンさんが私にモデルとしての値をつけてください)
・なお、上記に関してどうしても当方で決めてくれとおっしゃる場合は1時間5000円+大阪梅田拠点で往復交通費500円単位でいただいております。基本的に2時間以上でお願いいたします。撮影前に、現金手渡し又はPayPayにてお支払いお願いいたします(商用利用以外での領収書発行はいたしかねます)。
・撮影料金は集合から解散までの時間で算定いたします。
・撮影にかかる諸費(スタジオ代、入場料など)のご負担は、カメラマンさんにお願いしております。

3.初めての方へのお願い
・『初回の撮影からでもスタジオが可能』です。暑さ寒さは苦手です。
・身体に触れる行為はケースバイケースで『可』といたします。
・撮影開始前に『身分証明書のご提示は不要』です。それよりもモデル料を確実にお渡しください。

4.服装について
・持っている服で対応できる範囲でお応えしますので、お気軽にご相談ください。
・購入やレンタルが必要な場合、カメラマンさんに全額のご負担をお願いしております。
・スタジオで着替える場合、必ず同時入室いただくようお願い致します。
・『過度な露出のある服装(ふんどしや、SM用の縄だけなど)はお断りさせていただく』場合がございます(トランクス型の下着やステテコは要相談)。また、『不自然なハイアングル、特に頭頂部の地肌が強調されるような撮影』は、たとえそれが芸術的な意図があったとしても、固くお断りいたします。また事前に衣装の写真をお願いする場合もございます。

5.データ/SNSについて
・データ便またはGoogleフォトにて送付お願い致します。
・写真の掲載は基本自由ですが、こちらがNGを出したお写真の掲載はお控えください。(『下着やそれよりもさらに下部が見えているや、透けている』場合、半目あるいは『著しく老化現象』がわかる、など)

なお、DMは撮影に関することのみでお願いいたします。『お誕生日はいつかや、好きなスイーツは何か』などのようなプライベートな内容などはお控えください。もちろん『差し入れやお花などのプレゼント等、お気遣いはご無用(ただし酒類につきましては、この限りではありません)』に願います。

最後までお読みいただきありがとうございます。
どうぞよろしくご検討ください。

高山龍博