人は育った環境がそんなに大切なのか



彼女は文句なしに素敵だ



度々登場するパパとママも


彼女との関係もそうだ



自分とは全く違う

日本とアルゼンチン位真反対



そんな風に思える彼女が自分を優しいと言う



正直…実感が無い



荒れてねじれて叫んだ日々


そんな物持ち合わせてるのか?



はっきり言えるのは彼女は自分には見えない何かを見ている


そして告げてくれる



思う事、感じた事を言葉にし何でも可能にしてしまいそうな人



そんな人が自分の彼女




貴女は何故俺を選んだの


中に何を見つけたの


何か得る事はあるの




己を好きになれない自分



自信などあろう筈がない





「…二人で居るだけで楽しい」




「うん、私もだよ」




「早く日曜日にならないかと思ってしまう」




「私もそうだよ(笑)」




「毎日逢いたくなる」




「うん…」


「嬉しい(笑)」




「来てくれてありがとう」




「うん」





「ね…たつぶー君は私の事どの位好き?(笑)」




「…凄く」




「ふーん…じゃ例えて表すと?」




「この位…」



両手を拡げて見せた




「えっ、なんだかちょっとがっかり…」


「私のほうが全っ然多いよ?」




「…じゃ1億㌧」




「あははは!何それっ?」


「小学生みたいだねっあはははは!」




…




「おっかしい(笑)」




「…じゃ、ayaさんはどの位?」




「えっとね…山よりも高く海よりも深く…だよ?」



ちょっと…照れたね(笑)




「山ってどの山?」




「ぅぅ…富士山!」




「じゃ俺はヒマラヤ」




「…え?」




「海は?どこの海?」




「ぅ…太平洋!」




「じゃ俺はマリアナ海溝(笑)」




「え?なんかずるいね…」




勝ったか…?




「あー小学生の頃そんなコいたよねー」


「なんか…必死になっちゃうコ(笑)」




うっ…




「なんか…カワイー(笑)」


「あははは…」




悔しい

なんでだ?なんでいつもこうだ??




「やっぱり私の勝ちー」


「ごめんねっ(笑)」



また涙目


…無意識なのか?



腕を組んで歩く二人



気づいてない?




少し話しが途切れた、今言うべきか?




「あの…腕…」




「ん…?あっ…嫌…?」




「嫌じゃないけど…気づいてなさそうだし…」




爆笑する


「ホント…私…無意識、あー(笑)」




やっぱり…




「ごめんね…びっくりするよね(笑)」




「したけど別に…」




「話しに夢中で全然気づかなかった(笑)」



笑う二人





あーっ…い ま !



上腕辺りに初めての感触



…胸?




ゑゑゑゑっ!!!




顔から火を噴くとはこの事?


熱いどころじゃない、痛い




「どうしたの?大丈夫?」




「…むね」




「えっ…胸が?痛い?大丈夫っ?」




「…胸あたる」




「えっ?胸が…あたるの…??苦しいの?」




「…いやayaさんの…胸」




「えっ?…あっ!!」




腕を解き離れる



全身が心臓のよう




無言の二人



目を合わせられない



速く鎮まれ…



気まずい



女性の胸が突然リアルな事に…



困らせてしまったかも






「……ぅふ」




?




「…うふっ…あはは…」




何?




「あははは!」


「たつぶー君(笑)顔真っ赤だよ」




「誰のせいだと…」




「おかしくて(笑)」




うぅー…顔熱い




「ごめんね…ごめんなさい」




「いや…その」




少し離れて歩く彼女



今度は自分から手を取った




「…笑ってごめんね」




「いや…赤面も度を越すと痛いなぁ…」




「えっ…痛くなるの?」


また…目を輝かせて(笑)




「あの…本当に痛いよ」




「ごめん(笑)」




部屋で言おう…





「あの…俺一応男だし」




「はい…」




「ayaさんは女の子で…」



…




「だから、その…」




「でもね私…そんな事心配してないの」




「えっ」




「私はたつぶー君が大好きで、信じてるだけなの」




「…うん」




「さっきは無意識だったし…」




「うん…食べよう」




とにかく恥ずかしかった

相変わらずのお子様だった


就職の経過報告以来彼女のテンションは高め



こちらも上がる




「私朝早いから…寝てていいよ」




「えっいや、起きてるよ」




「ううん、いいの…眠いでしょ?(笑)」




「うん、まあ…」



早く顔を見たいだけですが…何か?




「うふふ…」




何??


「どうかした?」




「何でもないょ…うふふ」




「あ、渡す物あるから」




「えっ…何?」




「こっち来た時に(笑)」




「えー…今教えてくれないの?」




「お楽しみ(笑)」




「…いぃや(笑)きっといい事だよね?」




「言わない(笑)」




地元に残る事がそんなに嬉しかった?




でも…貴女はどうするの…?





待ち遠しい



土曜の夜は落ち着かない



早く朝が来い…





突然の揺れ


冷たい


なんだ?




「あっ!ごめんねっ…足冷たいよね?」




…夢?




「…おはよ(笑)」




夢…彼女は本当に来るのに



香り…暖かい…眠る





目覚めると彼女は隣で眠っていた




夢じゃない




!


慌ててベッドを出た




寝てていいって、こういう事か…



彼女らしい





「よく寝てたね(笑)」




「あ…」




「しっかり寝顔見ちゃった、あはは」




「そう…」




「鼻をね『ぐにぐに』したけど起きないんだもん(笑)」




「え…?」




目を細め笑う




「全然起きないからもーおかしくて!」


「おかげで色んな顔が見れたよ(笑)」




人の寝顔で何??




「次はカメラ持ってくる(笑)」




おい…





「…私に渡す物って?」




「あー」


「これ…」




彼女の掌の上にそっと置く



「これ…ここの?…私に?」




鍵を見、瞳は開き口角は上がる




「いいの?」




「うん、朝早い日が多いし…渡しとく」




「ありがと…うれしい!!(笑)」




輝く石を初めて手にした少女のよう


握り締めた姿が愛おしい




珍しいね?言葉を探すなんて事


もう充分だよ



喜んで貰えたなら嬉しい



今日は形有る『鍵』を渡せたね