高島祐利奈 卒業公演(2014年12月27日「アイドルの夜明け」公演) | AKB48、とある地方ファンの呟き

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とあるきっかけからAKB48のファンになりました。地方ファンの立場からいろいろと思ったことを綴っていきます。

2014年12月27日(土)「アイドルの夜明け」公演
・高島祐利奈最終公演(通算329回目の出演)
・アンコール時に13期生10人で『RESET』と『手をつなぎながら』を披露
・兼任メンバーで休演の2人(小谷里歩と渋谷凪咲)からメッセージ(代読は木崎ゆりあ)
・最後は全員で『遠くへいても』を歌う。

【出演メンバー】
岩立沙穂 岡田彩花 岡田奈々 加藤玲奈 北澤早紀 小林茉里奈 込山榛香 篠崎彩奈 高島祐利奈 土保瑞希 西野未姫 前田美月 峯岸みなみ 向井地美音 村山彩希 茂木忍 

一部出演(アンコールからの出演)
相笠萌 大島涼花 梅田綾乃
大川莉央 大森美優 木崎ゆりあ 佐々木優佳里 佐藤妃星
小嶋真子 内山奈月 橋本耀





13期生からの卒業者はこれまで6人いましたが、いずれも不本意なかたちであり、こうしてファンやメンバーから見送られるのは今回が初めてで、殆どのメンバーにとっては初めて迎える卒業公演でした。

10月に本人から卒業発表があって、年内で活動終了することが決まり、今日という日が来るのは覚悟していましたが、そこに臨むにあたって心の準備が必要でした。先日の全国ツアーの横浜公演でも卒業セレモニーがあったみたいですが(DVD化されればチェックしたいですが)、今日の公演が本当の締めくくりということで、最後となる公演を思い出に残そうと噛みしめるようにパフォーマンスをしている、そんな雰囲気が伝わる公演でした。

1曲目の『アイドルの夜明け』から岡田奈々さんや西野未姫さんの目には涙が浮かび、3曲目の『春一番が吹く頃』では高島さん自身の目から涙が溢れ、自己紹介MCでは土保さんが号泣でしたね。
高島さん自身は、彼女なりの気遣いでしょうが、努めて明るく笑顔で振舞おうとしてたように見えましたが、先述の「春一番~」や「タンポポの決心」ではさすがに堪えきれなかったですね。
最後の卒業イベントではこの日出演できなかったチーム4のメンバー、13期生、そして旧チーム4の14期生が登場、賑やかなメンバーでしたが、最後に会場の笑いを持っていったのが14期生の橋本耀さんや内山奈月さんというのは、いかにもだなと思いました(笑)。


ファンになってから卒業公演を観るのはもちろん初めてではないですが、これまでどちらかというと普段関わりの薄いメンバーだったので、今年でいうならば大島優子さんの卒業公演も寂しいとは思いつつ、どこか遠い存在に感じていました。今回は劇場公演や握手会で接する機会が比較的多かったので、そういう意味でもこれまでとは違った思い入れがありました。

高島さんと初めて会ったのは2012年2月の全国握手会(東京ビックサイト)で、ネ申テレビの企画で公開振りいれで『Beginner』を踊っていたを見たのがファーストインパクトで、その年の4月の劇場公演(13期生「RESET」)はよく覚えています、あの時もMCで張り切ってましたが空回りしてたなあって(笑)。その後は「僕の太陽」、「パジャマドライブ」、「手をつなぎながら」と彼女が出ている公演は何度か見ていますが、現在のチーム4になってからの「アイドルの夜明け」はまだ観れてないです。
もし当たっていれば何をおいても劇場に駆けつけたい気分でしたが、案の定落選でしたのでオンデマンドの生配信でみていました。

今年の大組閣で、SKE48移籍が発表された時の光景はドキュメンタリー映画でも取り上げられていたので見た人も多いでしょうが、彼女自身にとっても青天の霹靂であり、結果として移籍を断ったがために、本人のせいではないのに、心ない一部のファンから余計な批判を受けることになったのは気の毒としか言いようがなかったです。あの出来事が彼女に精神的負担となり、その後に陰を落とすことにならなかったのかはずっと気がかりでした。

10月14日の卒業発表、いつかはこういう日が来ると思ってましたが、実際に聞くとやはりいろいろ思うところはありました。自分自身卒業は決してネガティブなことではなく、自分の進みたい道が定まった上での前向きな卒業であれば、メンバーの決断であるしそれを尊重すべきというスタンスです。秋元さんも「自分にも限界はある」とおっしゃってましたが、これだけ大所帯だと光が当たるのは限られたメンバーだけで、適切な言い方でないかもしれませんが、半ば飼い殺しのような状態で10代の貴重な期間を無為にするよりは、自ら別の道を選択するというのもありだと考えます。とはいえ、ずっと見てきた子が見れなくなるというのはファンとしてはやはり寂しいものです。高島さん個人を特別推しているわけでない自分でこうですから、1推しの方の心情は察して余りあるものがあります。

メディアではほとんど取り上げらず、同じグループのファンでも気に留めていなかったかもしれませんが、今週はSKEやNMBでも卒業メンバーの最後の公演が行われていました。そのメンバーが有名かそうでないか、選抜かそうでないかに関わらず、ファンにとっては大事なメンバーの1人であり、その最後の舞台というのはやはり特別です。AKBを卒業しても芸能界に残るならまだしも、そうでないとすれば二度と会えない可能性もあるので、より貴重な機会といえます。

卒業にあたって改めて考えたのですが、彼女にとって変化があったのは後輩である14期生、15期生が入った頃で、最初のうちは茂木さんとともに「怖い先輩」の代表格として名前があがることが多くて、MCでもネタにされてましたね。岡田奈々さんだったり土保さんからの慕われっぷりや滅多に泣かない向井地美音さんが寂しさのあまり泣いてしまったということを見ると、彼女がどういう存在であったのかがよくわかります。泣きじゃくる土保さんを抱きしめ、よしよしとする姿は、まるで子供をあやす母親のようでした。

口下手で不器用で、ネガティブで些細な失敗を引きずるような繊細な心の持ち主で、だからこそ周りのメンバーの異変にも敏感で、気遣いができる子というは、今日の公演でも他のメンバーから聞くことができました。
昨日、ふと昨年行われた「研究生武道館」のパンフレットを見てましたが、そこに将来の夢として「心理学の勉強をしたい」と書いてありました。AKBを卒業し、心理学という道へ進むわけですが、どんな分野であっては簡単ではないし、今とは違った部分での苦労はあるでしょう。AKB48での3年間の経験を活かして欲しいですし、この3年間の思い出が今後の彼女の活動の糧となることを心から願っています。

「人の価値とはその人が得たものでなく、その人が与えたもので測られる」というのはアインシュタインの名言ですが、同期や後輩、そしてファンから惜しまれつつ卒業できるという幸せなことですし、それをもたらしたのは彼女自身が他のメンバーに惜しみなく与えてきた結果であり、本人がどう思っているかはわかりませんが胸を張っていいと思います。

最後になりましたが、卒業おめでとう、これまで辞めていった他の13期生同様、あなたのことは忘れません。
他の人がなんと言おうと、チーム4、AKB48にとっては必要不可欠な存在でした。
本当にありがとう。3年間お疲れ様でした