巣立ちの季節 | AKB48、とある地方ファンの呟き

AKB48、とある地方ファンの呟き

とあるきっかけからAKB48のファンになりました。地方ファンの立場からいろいろと思ったことを綴っていきます。

先日の大組閣、いろんなことがあったお陰でマスメディアではほとんど触れられていなかったが、自分にとって大きかったのは15期研究生の昇格でした。

昇格の可能性については、自分の中で半々であって、何人か昇格というシナリオは想定していましたし、それとも今回は見送りということもあり得ると見ていましたが、全員昇格は誰にも予想できない人事だったと思います。

デビューから約8ヶ月、その間、劇場での彼女たちの成長はつぶさに見てきましたし、彼女たちが研究生公演で果たした役割というのは評価されてしかるべきというのが自分の考えです。10月26日はその集大成であり、ひとつのクライマックスでありました。
6月のデビューの頃の出来を知ってる分、夏を超えてからの成長具合というのは手に取るようにわかって、それをオンデマンドを通じて、リアルタイムで体験出来たことは何より楽しかったです。

11月以降、研究生公演がなくなり、出演回数は軒並み減ってしまいました。ドラフト生加入や所属を超えたアンダー制度、そしてチーム4の「手をつなぎながら」公演開始などは、15期生にとっては望まざる出来事でした。
それまでコンスタントに出ていたのに、月に1、2回しか出られないというのは、場数を踏むということが何より重要なこの時期にあって、実に歯がゆいことでした。「もっと公演に出たい」という彼女たちの訴えは、握手会で直接聞いたり、人づてに耳に入ってきて、何とかして欲しいなあというのはずっと感じていました。

決して恵まれた状況ではない中であって、それでも何とか活路を見出そうと、各チームのアンダーポジションを覚えるという努力は徐々にでありますが、その成果というのは見えてきたようで、アンダー出演の回数も少しずつ増えてきました。それでも研究生公演に専念できた時期を過ごした13期、14期生と比べるとまだまだ経験が不足しているのは否めないですが。

去年の年末から今年の始めに彼女たちが口癖のように言っていたことが「15期生で研究生公演がしたい」ということでした。研究生が10人しかいない状況やアンダー制度自体が変わってしまったことで、研究生公演が開催できなくなったのは、見る側のファンもそうですが、メンバーたちにとっても貴重なステージ経験を踏める場を失ったということで、自分も早くそうなればいいなと思ったものです。(湯浅さんもGoogle+の投稿で明かしていましたが、支配人部屋でもそれを望む声があったようです。)
特に10月に加わった大川莉央さんと逹家真姫宝さんに至っては、劇場公演デビューをようやく果たせたのは今年2月ということで、研究生公演があればおそらくもっと早く出る事ができたはずです。この2人にとって、13期、14期生との「パジャマドライブ」公演を経験できなかったことは、他の8人と比べると大きなハンデとなっています。

大組閣で、まさかの全員昇格となったわけですが、「おめでとう」と素直に言いたい気持ちもありつつ、なかなか事実を受け入れらない自分がいました。
その後のモバイルブログなどを見ると、やはり当事者の彼女たちも嬉しさ半分戸惑い半分のように見えます。昇格というのはどのメンバーにとっても1度しかない重大事であり、公演での地道な頑張りが評価されて、誰もが納得する状態で行われるのが理想なかたちだと思っています。
そういう意味では昨年8月の東京ドームでの昇格発表は、評価の高い公演を続けてきたメンバーの努力が認められた瞬間であり、自分も大いに感情移入ができました。あれこそが本来の昇格の在り方です。

今回は大組閣の一環で、いわば人事異動の一環としての昇格という要素が強く、意地悪く言えば運営の都合という見方もできます。やはり昇格は昇格だけで発表がないと、あの異様な雰囲気ではなかなか本人たちも喜びを現し難いのではと思いました。
3月の国立競技場でのライブは大島優子さんの卒業イベントがあるので、そこまで発表を引っ張れないという事情もあったかと思いますが、本来喜ぶべき昇格がこういうかたちで行われたは甚だ遺憾でした。

とはいえ、彼女たちが昇格するに値しないということはなく、経験不足はあるものの、それを補うだけの意欲の高さというは随所に感じられました。デビュー当初は「お荷物」扱いだった彼女たちが「パジャマドライブ」が終わるころには先輩の13期、14期を脅かすところまで来たのは驚きでもあり頼もしくもありました。

欲をいえば、13期、14期のように気心の知れた同期での公演をもっと見たかったという思いがあります。むろん他のチームのアンダーとして木の離れた先輩から吸収できることもあるかもしれません。それよりも自分たちが主体となって行う公演というのを研究生のうちに経験させてあげたかったちう思いがあります。
「研究生」ということで、ある意味護られた場所というのは、腕を磨くのに必要だし、今のチーム4メンバーを見ていると、その経験はやはり大きかったと思わざるを得ません。
全ては大組閣で御破算になってしまいました。大人の都合とはいえつくづく残念です。

新体制がいつから始動するのか(早くても4月か、もう少し先になるかもしれません)、研究生という巣立って、これからはそれぞれが自立していくことが求められます。特に経験の少ない大川さんや逹家さんにとってはかなり大変だと思います。レギュラーが保障されているわけでもないし、これまで以上に公演に出ることが難しくなるかもしれません。
しかしながら、これまで彼女たちが劇場で見せてきた輝きを見ている側としては、どういう状況になっても彼女たちのこれからを見守っていきたいという気持ちもあります。
今回の組閣で、正直かなり醒めたところがあって、正直、ファンを辞めようというところまで行きかけました。その時に真っ先に思い浮かんだのが彼女たち15期生でした。船から突然荒波漂う海に放り出されたかたちとなった彼女たちの行く末は気がかりですし、まだまだ心配な部分も多いので、それが解消されるまでは離れることはできないということで、自分の気持ちはぎりぎり繋がっています。

これからはそれぞれ別のチームで活動することになりますが、彼女たちこそAKB48の未来を担う存在と期待していますし、今後も励んでもらいたいと強く願います。
そして、また一緒にパフォーマンスをする機会があるのであれば、成長した姿をまた見たいと思います。
(4月のリクエストアワーで『君の瞳はプラネタリウム』がランクインすれば実現可能生がありますね)




このブログでも引き続き15期生の動向は追っていくつもりです。
(昨年10月の広島全国握手会、今となってはいい思い出です。)