この記事は映画の内容についてのネタバレがあります。
まだ映画を観ていなくて内容は知りたくない方はスルーしてください。
では今回の映画の感想を綴ります。
今回の映画は、大きな二本の軸にそって描かれています。
一つはAKB48の通常の活動、もう一つは被災地支援(被災地訪問)です。
まず一つ目の軸としてAKB48の2011年の活動ですが、
6月9日の第3回総選挙
本音ではみんなやりたくないと口々に言っていますね。秋元Pはお祭りといいますが、やはり個々にかかる負担は並大抵ではないようですね。
開演前に「あそこ(ステージ)に立ちたいな」とぼそっと言っていた梅田彩佳さんの姿は印象的でした(結果は22位)
終了後の舞台裏で、大島優子さんが篠田さんの胸元で泣き崩れる場面、ステージ上では毅然としていましたが、やはり2位という結果は悔しかったんだなあっていうのがわかりました。
7月の西武ドームコンサート
昨年NHKでも放送された舞台裏の様子が圧巻でした。
大島優子さんも言っていましたがさながら戦場のようでしたね。
過呼吸になったり、熱中症になったり。
夕方とはいえ、舞台裏は40度以上になっていたと聞いていますし。
「1日目の出来が最悪だった」ということですが、あれはどう見てもリハ不足と段取りのマズさそしてセットリストの構成に尽きると思います。
初日はメンバーは言われた通りに動いただけだったのが、2日目からはメンバーが自覚を持ってやるようになったから良くなったという部分を描きたかったのかな。
前田さんの過呼吸の場面は相当辛そうでした、センターとしてそれだけプレッシャーもかかっていたのかなと、ただフラフラの状態で出てきながら、「フライングゲット」の曲が始まった途端に咄嗟に笑顔に切り替わったところはプロだなあって関心しました。
大島優子さんも結構大変な中、熱中症に加え、過呼吸となり介抱される場面がかなりリアルでちょっと怖いぐらいでした。目がヤバかった(全体的に言えることですが、あの時の現場はかなり酷い状態でした、スタッフのバックアップ体制が万全だったのか、大きな事故が起きなかったのが奇跡的なくらいです)
なんといっても高橋みなみさん。前田さんを介抱する姿は、ほんと惚れ惚れするくらいに格好良かった
自分も満身創痍の状態にもかかわらず「私いけます」といってステージに登場したと思いきや、全力でダッシュする姿には胸を打たれた思いでした。
こんなんじゃいつか倒れるよって心配してたら案の定、終了後にはぐったりとしていましたね。
とにかく過密なスケジューリングといい運営の準備不足、段取り不足が目に付くコンサートでした。メンバーの限界を超えた頑張りによって支えられていたことがよくわかりました。
9月のじゃんけん大会については割とあっさり篠田麻里子さんの目力が凄かったという話と
峯岸みなみさんの「1位になっていろいろ言われるのが怖い」というのが彼女らしいなって思いました。舞台裏で行われた3位決定戦で勝ったときはさすがに嬉しそうでしたけど。
6月のリバイバル公演で結成が発表されたチーム4ですが、戸賀崎さんが登場して新チームが発表された時のメンバーの唖然した顔が何とも言えませんでしたね。(多くのメンバーは既存の3チームのどこかに入るものと思っていたので、半ばショックだったのかもしれませんが)
西武ドームコンサートで大場美奈さんがキャプテンをやることになって、自他キャプテン候補と言えた島田晴香さんの心中は相当複雑だったことが伺えますね。大場さんが謹慎になってキャプテン代行を務めることになったものの「大場が帰って来るまで」と言われ、かなり悩んだと言っていましたね。ああ見えてかなり繊細な子なんですよね。山内鈴蘭さんもインタビューの中で述べていましたが島田さんがいなかったらチーム4はバラバラになっていたと思います。大場さんが「またレッスンに参加させて欲しい」と頭を下げた場面でも他のメンバーが「いいよ」って言っている中、独り憮然としている姿に彼女の心の中で抱える葛藤が垣間見えました。その後2人きりの場面でようやく打ち解けたようでホッとしましたが。
大場さんのスキャンダルの件については、昨日のこともあったのでかなり複雑な気持ちで観ていましたね。やはりメンバーの自覚が何より大事だと改めて思い知らされました。
最後の方で、大場さんが独りで被災地に行ってる場面がありました、NHKのMJでも流れていなかった場面でいつの頃かなと(多分謹慎中に行ったものだと思われますが)「チーム4がなければ辞めていた」という彼女の言葉が耳に残りました。
一応時系列に沿って描かれており、最後はレコード大賞、紅白歌合戦で締めくくられていますね。
とにかくいろんなことがあった2011年のAKB48の活動を全部ではありませんが網羅した内容にはなっていると思います。
もう一つの軸である震災と被災地支援の部分については次の記事に書くこととします。