「梅ちゃん先生」第121回 | たっちん日記

「梅ちゃん先生」第121回

昭和32年2月。

[時は移り、昭和32年になりました。]

下村家。

松子が子どもの孝介を連れて遊びに来ています。

孝介にべったりの芳子と正枝。

もうちょっとこっちにいらんないの?と尋ねる正枝。

あっちのお母さんの手前、そうもいかないのと答える松子。


もうすぐ確定申告の時期だと梅子に伝える八重子。

昨年お世話になった税理士の方は引越ししてしまい、新しい税理士を探さなくてはなりません。

ただ、申告の前にたまっている付けをなんとかしないととノートを見せる八重子。

付け?と聞く梅子。

もう・・・と呆れる八重子。

ノートに記録された払ってもらってない治療費や薬代を梅子に見せます。

こんなにありましたっけと驚く梅子。

「いいですよいいですよ」って待ってあげるからこういう事になるんですよと言う八重子。

どうしましょうと尋ねる梅子。

回収するしかないでしょと答える八重子。

出ましたよ、のーてんき梅ちゃん。

下村家。

芳子が洗濯物を片付けています。

松子と孝介が帰ってしまい、寂しそうな様子。

友達と映画を見に行くと言う正枝。

手持ち無沙汰な様子の芳子に、まだ自分の楽しみ見つからないの?と尋ねます。


昼休み中の安岡医院。

付けの督促を梅子と八重子で手分けして回る事になります。

甘い顔をしてはいけませんよとアドバイスする八重子。


芳子が掃除でもをしようかと医院に来ます。

掃除は毎朝やっていると言う八重子。

そうですか・・・とがっかりの芳子、2人にどこかに出かけるの?と尋ねます。

治療費の回収・・・と答える梅子。

お母さんも手伝っていいかしら?と尋ねる芳子。

えっお母さんがと驚く梅子。


加藤家。

松子が台所で洗い物をしています。

居間で孝介をあやす昌子。


台所洗剤買ってきてあげたわよと台所へ来る昌子。

うち、磨き粉使ってますんでと言う松子。

いやいやいや!これいいのよ、替えた方がいいわと言う昌子。

さらに、耳かきや爪切り、ぬか床など、これも使ってと取り出します。

ありがとうございますと言いながらも、うんざりの様子の松子。


表にたくさんの海苔が干してある店。

メモを手に梅子が来ます。

おう、先生じゃねえか、どうしたい?と尋ねる店主。

治療費の付けを見せる梅子。

払ってやりたいのはやまやまなんだけどよ、無えんだよと謝る店主。

無いってどういう事ですか?と尋ねる梅子。

酒だよ!この人はね、金が入ると全部飲んじまうんだよと謝る店主の妻。

そうなんですか・・・と、それ以上督促できない梅子。

付けは払わないけど、海苔なら売るほどあると、海苔を梅子に持たせる店主と妻。

こんな患者、いつ来院してたんだ?と聞きたいよ。


下村家。

芳子が戻ってきません。

どうして芳子が付けの取立てなんかにと尋ねる建造。

お母さんが手伝いたいって言うからと答える梅子。

付けにしてやっても、結局は患者が後で困るんだ、付けはやめなさいと言う建造。

そうしたいけど・・・と何か言いたそうな梅子。

お前の診療所はこの家を担保にして作ったんだぞ!分かってんのか?と聞く建造。

黙ってしまう梅子。

この家が懸かってんだぞ、大丈夫なのか?と尋ねる信郎。

それは大丈夫だと思うけどと頼りない返事の梅子。

芳子がようやく戻ってきます。


すいませんと謝る芳子。

遅いな!と叱る建造。

ごめんなさい、今すぐ夕飯の支度しますからと謝る芳子。


台所。

洗った米が置いてあります。

梅子、ありがとうと礼を言う芳子。

梅子も主婦なのに、米を洗って待ってるだけ?料理ぐらい作ればいいのに。

どうしたの?こんな時間までと尋ねる梅子。

え?と驚く梅子。

1軒目はうまく付けを払ってもらえたけど、2軒目はひどく貧乏そうな家だったので「もういいです」と帰ろうとしたら、別の借金取りが来て「払え払え」と怒鳴るので、気の毒になって1軒目でもらったお金を上げてしまったと打ち明ける芳子。

えっ?

ううん、いいのよ、ありがとうと言う梅子。

えっ?えっ?

お母さんにそんな仕事頼むからだ、それより飯だと怒る建造。


夕飯まだなの?と正枝が来ます。

大量の海苔に驚く正枝。

海苔でも食べて待っててと言う梅子。

干してだけの海苔だから、そのままじゃ食えんやろ・・・。

海苔は髪にいいんだと言う建造。

これ、アドリブやろ。でも、建造には海苔は必要ない。


安岡家。

食卓に並んだ海苔づくしの料理に驚く木下。

海苔で真っ黒の丸いおにぎりを頬張る一同。


安岡医院。

付けのリストをチェックする梅子と八重子。

え?大根3本が治療費の代わり?

まだ払ってもらった付けはこれだけです、明日も回収に行きましょうと言う八重子。

これ以上は難しい気がします、今年はこれで申告しませんか?と言う梅子。

これはこの診療所の根本的な経営問題ですよ、慈善事業やってるんじゃないんですから、もらうべきお金をもらわいなままじゃいつか破綻しますと忠告する八重子。


ノートを見てため息つく梅子。

午後の診察の開始です。

村田という老婦人の患者が来ます。

診察し、軽い胃炎だと診断する梅子。

さっきあちらで待っていて聞こえたんですけれども・・・と話し始める村田。

私の息子が税理士をやっていて病院関係が得意なんですけど、ご紹介しましょうか?と尋ねます。

八重子と目で合図し、ぜひお願いしますと返事する梅子。

私が初めて好きになった男性がお医者様で、その人はロシア人でしたと語る村田。


下村医院を開設するに当たって大金を(たぶん)銀行から融資してもった梅ちゃん。それもご先祖様の土地・家屋を担保に。そんな事など、脳中にまったくない?梅ちゃん。笑

おまけに付けを回収しに行った芳子(行く事自体おかしいと感じる)、せっかく回収した付けを別の患者に上げる・・・なんちゅう展開。

今日は梅ちゃんの顔芸だけが面白かったです。


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