「梅ちゃん先生」第118回
康子の店。
店の主人・和也が康子に内緒でテレビを買って、2人は大ゲンカです。
テレビがあったら、あんた、宝来軒から客取り返せんのかい?と尋ねる康子。
そりゃそうだろ!他に何がある!と答える和也。
宝来軒はやってんのはね、テレビがあるからだけじゃないだろ!と言う康子。
じゃあ、何だよ?と尋ねる和也。
ホントに、あんた、分かってないんだねと呆れる康子。
前からずっと、メニューの味をよくしようだとか新しいメニューを考えようと何度も相談したのに、あんたは「面倒くさい」って言って何にもしなかったじゃないか!と嘆きます。
亭主をバカにするんじゃねえよと言い、男達にテレビの設置をさせる和也。
これ、もらっとくよとコードを奪う康子。
それが無いと見られないだろ!と取り返そうとする和也。
力ずくで取ってみなとコードを持って逃げてしまう康子。
頭を抱える和也。
下村家。
それでどうなったの?と尋ねる松子。
康子さんはコードを返さないって言うし、和也さんはテレビは返品しないって言うし、もう膠着状態と答える梅子。
竹夫と静子も来ています。
建造が来ます。
またテレビの話か、くだらんなと言い、信郎君もそう思うだろと聞く建造。
ああ、そうですね、全くくだらないですと話を合わせる信郎。
お父さん、お言葉ですがと話を始める竹夫。
何だ?と尋ねる建造。
世の中はどんどん変化してるんです、テレビはその変化の象徴でしょう、それを否定するという事は世の中の変化を否定する事になりませんか?と尋ねる竹夫。
変化がそんなにいいのか?昔のままじゃ駄目なのか?と聞き返す建造。
この事で言い争いになる竹夫と建造。
今日、注文の行き違いで少しもめて、虫の居どころが悪いんですと謝る静子。
関係無い!と怒る竹夫。
せっかく皆が集まっての食事が微妙な雰囲気になってしまいます。
表。
家から竹夫と静子が出てきます。
すまない、俺もまだまだ未熟だと謝る竹夫。
というよりも、やっぱりあなたとお父さんは似た者親子なんじゃないの?だからついけんかしちゃうのよと言う静子。
いや、それは絶対に無いと否定する竹夫。
康子の店。
テレビのコードを首から下げたまま片付けをする康子。
手伝わず、ビールを飲んでる和也。
いいかげん仲直りしてよとため息つく千恵子。
テレビには「調整中」の貼り紙。
安岡製作所。
光男が機械の手入れをしています。
千恵子が来ます。
仕事、大変?と尋ねる千恵子。
みんな、いい人だしと答える光男。
いつの間に友達に?
一人で東京に来るなんて想像つかないと言う千恵子。
もう慣れたと答える光男。
家族がずっと近くにいるのもうっとうしい、うちの親なんかずっとテレビの事でけんかしたままよと言う千恵子。
うちの父さんと母さんもいっつもけんかしてたなと思い出す光男。
下村家。表。
家から出てきた梅子。
和也の姿を見つけ、声をかけます。
シっと口に指を当て、梅子を手招きする和也。
和也の元に行く梅子。
工場を指差す和也。
話をしている光男と千恵子。
何か仲良さそうだぞと工場に向かう和也。
着いていく梅子。
工場。
うちのお父さん、駄目なのよ、あんまり考えも無くテレビ買っちゃうし、作る料理だってそんなにおいしい訳でもないしと言う千恵子。
それを聞いている和也。
私も遠いとこに就職しようかなと言う千恵子。
和也に気づき、声を上げる光男。
千恵子も和也に気づきます。
俺の作る飯、そんなにまずいかと聞く和也。
ううん、まずいなって言ってないと答える千恵子。
あ、そうか、ハハハ・・・とから笑いする和也。
テレビ返すかとつぶやき、道を戻る和也。
和也を目で追う梅子達。
立ち止まり、いやいや・・・、そういう事じゃないんだよ!と叫ぶ和也。
振り向いて千恵子のところに戻ってきます。
やっぱりテレビ見たいだろ、あった方がいいだろ?と聞く和也。
うんとうなずく千恵子。
駆け出す和也。
後を追う千恵子。
康子の店。
買い物から帰ってくる康子。
表に立ち、梅子と光男が中の様子を見ています。
声かける康子。
店の中を指差す梅子。
中を覗く康子。
千恵子が和也の作った料理を味見しています。
中に入り、何してんの?と尋ねる康子。
あの店はテレビはあるけど飯はまずいなんて言われちゃしゃくだからなと答える和也。
その言葉に涙をこらえる康子。
微笑む梅子と光男。
首にかけていたコードを外し、味見をする康子。
いろいろと和也にアドバイスします。
微笑み、見ている梅子。
3人を見つめている光男。
楽しそうに料理する康子、和也、千恵子。
光男を見る梅子。
光男はうつむき、一点を見つめています。
夜。下村家。
食事する一同。
康子の店で、近所のみんなを集めてテレビのお披露目があると伝える梅子。
今夜の放送は「ジェスチャー」だそうです。
見たかったのと喜ぶ松子。
俺は行かんぞと返事する建造。
誰も誘ってませんよと言う正枝。
ちょっとこれはきついな。笑
俺も行かないからと言う信郎。
えっ?どうして?と尋ねる梅子。
テレビなんて興味無いんでと答える信郎。
安岡家。
テレビが見れると浮かれている幸吉と和子。
行くぞ!と光男に声かける幸吉。
僕はいいです、本を読んでいますと断る光男。
お前、隣の親父にすっかりやられちまったなと言う幸吉。
康子の店。
ぞろぞろと近所の人が集まってきます。
下村家の面々も到着します。
あれ?ノブは?と尋ねる幸吉。
うちのお父さんに調子会わせて「来ない」って言ってるのと答える芳子。
迷惑な親父だな、光男もあの親父に影響されて「来ねえ」って言ってんだよと言う幸吉。
光男が来ない事が気になる梅子。
[テレビを見たいと言っていた光男がどうして来ないのか、梅子は気になってしかたがありませんでした。]
テレビのお披露目が始まります。
掛けてあった布を取る和也。
テレビが姿を現し、一同から拍手が上がります。
スイッチを入れる和也。
待つ一同。
映像が出てきません。
騒ぎ出す一同。
昔のテレビだからスイッチ入れてから映像出るまでに時間がかかるんじゃないの?
光男は仲良さそうな康子の家族を見てホームシックんいでもなったのかな?
梅ちゃんの次のおせっかい?のターゲットは光男でしょうね。笑
建造の顔色ばかり伺うようになって信郎もつまりません。