青春18きっぷの旅06夏④
●関西本線
関西本線に乗りに行こうと思います。
皆さんは関西本線がどこを走っているか分かりますか?おそらく沿線に住む人しか分からないでしょうね。
本線と聞いて特急が走っていたり長距離列車が走っていたりというイメージをもたれるかもしれませんが、今はそんな列車もなく、ただのローカル線となっています。
関西本線は名古屋と大阪(JR難波)を結ぶかつての幹線です。しかしメインが東海道線経由に変わった今は通して走る列車はなく、運転系統は名古屋-亀山、亀山-加茂、加茂-JR難波の3つに分かれています。
名古屋-大阪は新幹線なら1時間足らず、在来線の快速を乗り継いでも2時間半しかかからない区間ですが、僕は関西本線経由で4時間かけて行こうと思います。そんな物好き、ほかにはいないでしょうね。
[S駅→京都]
5:30頃家を出る。お盆のせいで若干クルマは多かったが順調に走れ、いつもの湖西線の駅に到着。今日は曇っていて昨日よりは涼しい。
6:45発京都行き普通は223系8両編成。がら空きだ。
堅田で少々停車。寝台特急「日本海2号」の通過待ち。
京都へ到着。
[京都→米原]
京都駅は朝からたくさんの人だ。さすが外国人が多い。
3週間前と同じ7:46発米原行き新快速に乗車。8両編成の電車は到着した時すでにたくさんの人が乗っていて満員で座れない。お盆だから仕方ない。
各駅でも少しずつ乗ってきてギューギュー詰めになる。身動き取れなくなり、しばらくしんどい状態だった。草津で降りる人があり、ちょっぴり余裕ができた。
JR東海との境界、米原に到着。
[米原→名古屋]
3週間前と同じように階段を登って乗り換えだ。前回よりかなり乗客が多い。
8:45発快速名古屋行きはいつもの117系。乗客が多く3分遅れての発車となった。またもや超満員だ。しばらくつらい状態が続く。
特別快速の始発が出る大垣で少しだけ空いた。僕は立っているのは平気だけど、身動きしにくいのはキツい。2時間近く立ち続けてきて足が少し痛くなってきた。
尾張一宮で名鉄の空港特急を見ることが出きた。
名古屋到着。
[名古屋→亀山]
さぁ、ここからが関西本線のスタートである。
10:10発普通亀山行きは313系2両編成のワンマン電車だ。ラッキーなことに一つだけ席が空いていてようやく座れた。ホッとした。混雑した車内で2時間立ちっぱなしは少々キツかったからだ。隣には特急「南紀3号」が白煙を上げて止まっていた。
名古屋を発車すると近鉄名古屋線と並ぶ。近鉄の準急に抜かれてしまった。
永和で行き違い列車の待ち合わせで少々停車。相手は少々遅れて到着した。名古屋-亀山間は電化されているが一部を除いて単線である。
弥富到着。金魚の街であるので降りてみたい気がした。ホームに、地上にある駅で日本一低い駅と書いてある。-1.1mの水面下に駅があるそうだ。
ここからしばらく複線になる。
長島に到着した時、親子連れが「降ります降ります」と言いながら後ろの車両から慌てて移動してきた。この駅は無人駅なので後ろの車両のドアが開かず、運転席直後のドアからしか降りられないのだ。たぶん普段はこの路線を利用しない人で、そのことを知らなかったのだろう。おまけに切符は乗り越しのようだ。運転士が運賃を計算し、その客が精算したりで電車は少し遅れてしまった。
桑名は近鉄の接続駅で規模は大きい。ここでかなりの人が降りて空席が出来た。この辺りは単線と複線が入り混じっている。富田ではお客さんが降りる時に一万円札で運賃を出したようで運転士が両替に手間取り、また遅れが広がる。隣に座っているおじさんが舌打ちした。
四日市に近づくに連れ工場が増えてきた。河原田では伊勢鉄道と接続。
景色は田園風景に変わり、車内もかなり空いてきた。
井田川を過ぎると国道1号線が寄り添ってくる。以前、鈴鹿サーキットに通っていた頃、よく渡っていた踏み切りを見つけ、大変なつかしく思った。
JR西日本との境界駅、亀山に到着。いろいろあったので5分も遅れてしまった。
[亀山駅]
この駅を訪れるのは今回で2回目。以前訪れた時、駅の構内
の軽食喫茶で食事したことがあり、今日もそこでと思っていたら閉鎖されていた。流行らなかったんだ、残念。
かと言って駅を出て食事する時間の余裕もなく、しばらく我慢することになった。
駅の前には鳥居があった。
[亀山→加茂]
関西本線と紀勢本線が分岐する亀山駅は大きな駅で、かつては賑わったのであろう。しかし名古屋からの紀勢方面の特急や快速は伊勢鉄道経由となった今ではだだっぴろく感じるだけだ。
ここから関西本線の表情が変わる。JR東海からJR西日本に変わり、電化されていないから走っているのは気動車だ。
加茂行き普通はキハ120系2両編成ワンマン。車内はロングシート。シートがほぼ埋まる乗り具合だ。エンジンをうならせて発車。JRになってから造られた車両で、先週乗った国鉄時代からの気動車と比べるとエンジン音は、いくぶん軽やかだ。
何でこんなローカル線にロングシート車を走らせるのだろう。
向かい側の窓はカーテンが引かれていて景色が見えない。後ろを振り返るようにして景色を見るがそれも疲れる。
それに、自分の行動が前に座っている人に見られているため、あまり変な行動が取れない。と言っても変なことはしていないが、このレポートを一生懸命携帯に入力している姿なんかはあまり見られたくないものだ。
亀山を出ると並んでいた国道1号線を離れて山の中に入っていく。ここからはSL時代には加太越えと呼ばれる鉄道の難所であった。草むらの中に消えていく1本の線路が見えた。ここは中在家信号所で、貨物列車がなくなった今、使用されなくなったスイッチバックの跡だ。
加太を出ると長いトンネルが2つ。かつて難所であった場所をこの気動車はなんなく上がっていく。加太から次の駅までかなり長かった。
柘植に到着。草津線乗り換え駅で、たくさんの客が降りた。京都方面へ向かうのだろう。数分停車する。
柘植を出て列車は田園の中を快走する。電車のモーター音と違い、子供の頃から親しんできたエンジン音は落ち着く音であり、聞いていると眠くもなる。お腹も空いてきた。
伊賀上野到着。近鉄線との接続駅だ。客が入れ替わる。駅名は伊賀上野だけど、お腹が空いた僕は胃が飢えのだ。
ここから再び山越だ。関西本線複線電化促進の看板が見えた。月ヶ瀬口を出ると川の流れが見えてきた。木津川のようだ。笠置駅の前の河原にはたくさんのクルマと人。ここはキャンプ場になってるようだ。この辺りが関西本線で一番景色がよいように思う。
終点の加茂に到着。
[加茂→新今宮]
ここから再び関西本線の表情が変わる。非電化区間から電化区間へだ。名称も関西本線より愛称の大和路線を使われることが多い。
すぐに13:16発の大和路快速に連絡。221系6両編成だ。
次の木津では奈良線と片町線が合流する。しばらく停車。隣のホームに京都からのみやこじ快速が到着した。すると、先に奈良に向かって発車していった。何でやねん。
数分後、それを追いかけるように発車。ここからは複線になる。奈良駅は高架工事の途中だった。
奈良を出ると金魚の街、郡山だ。かつては金魚専用荷物列車というのがあったそうだ。金魚池がチラッと見えるが養魚場は
近鉄郡山の方が近い。次は法隆寺。ホームが工事中だった。
王子は和歌山線と近鉄線に連絡だ。この辺りから立ち客が出る。
久宝寺を出ると高架橋の工事中だった。これは大阪外環状線の工事かな?
百済貨物駅の広い構内を眺め、大阪環状線、阪和線接続の天王寺に到着。
大和路快速は大阪環状線に入って大阪方面に向かうため、関西本線の終点のJR難波へは行かない。だから新今宮で下車。
[新今宮→JR難波]
連絡がよく、すぐにJR難波行きの関空快速が到着した。223系0番台5両編成。新快速用223系とは顔付きと車内が少し違う。
新今宮を出て今宮を通過、地下に入るとすぐに終点JR難波到着。
関西本線完乗終了。
[JR難波→今宮]
さぁ、あとは帰るのみだ。
14:34発普通柏原行きは103系。かつての山手線カラーで前面に白いラインが描かれている。
地上に出て今宮到着。大阪環状線に乗り換える。
[今宮→大阪]
14:38発大阪環状線外回りに乗る。201系が増えてきたがまだまだ103系が活躍だ。
西九条には派手なUSJカラーの103系が止まっていた。
大阪に到着。
[大阪駅]
ようやく遅い昼食にありつけた。大阪駅は現在もホームの工事が行われていた。
[大阪→堅田]
急いで食べたので15:15発の新快速に乗ることが出来た。15分発の新快速は山科から湖西線に入るから都合がいいのである。223系8両編成。
新大阪で降りる人が多く補助シートに座れた。
高槻を出た頃から空は曇ってきて、京都に着く頃には雨が落ちてきた。
京都で座り心地の悪い補助シートから普通の席に移動した。
山科から湖西線に入る。この電車は僕が降りる駅には止まらないから堅田で降りる。
[帰宅]
16:10発、普通近江舞子行き223系4両編成に乗り換えた。
電車を降り、クルマで我が家へ。さほど道路も混んでおらず6時頃には帰宅できた。
今日は最初の混雑が効いて足が少し痛くなってしまった。
さて、残された1回、次はどこへ行こう?ネタ切れだ。