髭兄のほんのり怖い話
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写メ

爺ちゃん関連でもうひとつ。

『爺ちゃん』の話で最後に出て来たお通夜での出来事。

お通夜ってさ、蝋燭の火を絶やさない様にしなきゃ駄目じゃん?
俺はその蝋燭番を進んで引き受けたんだ。

久々に会った従兄弟と、馬鹿話をしながら夜通し起きてた。

こんな話をした。

「今の時点では…魂はまだこの世に居るんだよな?」

「そ、そうだな」

「じゃあ今も近くに居るのかな」

「○○(俺の名前)は可愛いがられてたからな。お前の近くになら居てもおかしく無いな」

「よし!」

俺は従兄弟に携帯を手渡した。

「ちょっと撮ってみw」

「よっしゃ!w」

カシャリ。

「お前も撮ってやんよw」

「ええ?w」

カシャリ。

酒の勢いと寝てないテンションもあって、こんな場所でお互いの写メを撮り合った。



爺ちゃんバッチリ写ったんだよね。俺の背後に。婆ちゃんにも見せた。顔の形、髪型が完全に爺ちゃん。

ただ、ちょっとおっかない顔しててさ。

あー、ふざけ過ぎたかななんて思った。でも、目線が俺に向いてないんだ。

俺と従兄弟で向かい合って撮ったからさ。もしや従兄弟か?と思って、もう1枚の写メを確認してみた。



なんて説明したらイイかな。俺の写メの背後には、婆ちゃんも認めた爺ちゃんが写った。正面をおっかない顔で見てる。

正面=従兄弟。従兄弟の写メには爺ちゃんは写っていない。代わりに妙なモノが写った。



(・д(・д(・д・)



こんな感じでさ。従兄弟の後ろで顔が3つ重なってるんだよね。当然、知らない顔。

爺ちゃんの鋭い眼光は、どうやらコイツに向けられてたみたい。



*葬儀場でふざけた写真を撮るのはヤメましょう。



え?画像は無いのかって??
前の携帯から引っ張って来れば載せられるけど…。

とりあえず、従兄弟は元気です。

爺ちゃん

突然だが俺は爺ちゃん婆ちゃんっ子だ。
家庭環境が色々と複雑で、幼稚園から高校卒業までを祖父母に育てて貰った様なもん。


そんな…最愛の爺ちゃんが亡くなった時の話。


その頃、俺は旭川に住んでた。爺ちゃんは身体を壊して恵庭の病院に入院してた。旭川~恵庭ってJRで1時間半ぐらいなんだよね。ちょいちょいお見舞いに行ってたよ。

ある日お見舞いに行ったらさ。爺ちゃんが、

「もっと顔を見せろ」

とか言うのね。

「爺ちゃんどうしたw」

って顔を近付けたら、

「達者でな」

って。

おいおい!そんな縁起でもない事を言うなwって思ってさ。
とりあえず爺ちゃんの手を握り返して、

「おうよ!」

って返したw



2日後、夢を見た。



夢の中では俺は子供で。丁度、爺ちゃんの家に住み始めた頃かな。5歳ぐらい。

夢の中では爺ちゃんが珍しく『おめかし』しててさ。髪までセットしてんのw

「爺ちゃん、お出かけ?」

って言ったら、

「そうだよ。一緒に行くかい?」

って言うから、着いて行った。

どこに向かうのかと思いきや…いつものパチンコ屋w

あの頃は爺ちゃんの膝の上に座って見てても特に怒られなかったもんなぁ。実際、たまに着いて行ってたw
爺ちゃんは初代黄門ちゃまを打っていたと思う。サクっと当たって連チャンしだした(夢だしねw)
爺ちゃん、それを全部おもちゃに交換してくれたんだ。LEGOとかね。

おもちゃを抱えて外に出ると、もう夕方になってた。その後爺ちゃんは、

「焼鳥を食べに行こう」

って。もちろん、一緒に行った。

爺ちゃんはウイスキーが大好きなんだけど、焼鳥食べてウイスキー飲んで超ご機嫌。俺もおもちゃいじりながら焼鳥食べて、楽しんでた。

あっという間に夜。

さあ家に帰ろっかと外に出る。
爺ちゃんと手を繋いで歩く。
見慣れた家が見えて来た。
玄関には婆ちゃんが立っている。

俺は繋いでた手を離し、走り出した。

「婆ちゃんただいま!爺ちゃんスゴイんだよ!パチンコすぐ当ててね、おもちゃいっぱいくれたの!焼鳥も食べたんだ!」

「あら、良かったねぇ」

笑顔で俺を出迎える婆ちゃん。

「爺ちゃんも早くおいでよ~!」



爺ちゃんは、俺が手を離した所に立ち止まっていた。



「爺ちゃん?」



俯いていた爺ちゃんは、顔を上げるとセブンスターに火を点けた。



なぜか懐かしい匂い。懐かしい?なんでだ?



一息煙を吐くと、こう言った。



「達者でな」



なんだこれ。
どっかで聞いた気がする。

急に我に返った。
夢だと悟った。



「…爺ちゃん!?」



走り出そうとする俺の手を、今度は婆ちゃんが握る。



「行っちゃ駄目。婆ちゃんとアンタは、まだだよ。」



「でも!でも爺ちゃんが!」



婆ちゃんは泣いていた。
俺も泣いていた。



爺ちゃんはゆっくり煙草を吸い終えると、



「じゃあ、行くからな」



とだけ言い残し、俺らに背を向け歩き出した。

俺の手を握る婆ちゃんは震えている。



ただ、2人で爺ちゃんの背中を見てた。



歌が聞こえる。
必殺仕事人のテーマだ。
爺ちゃんが好きだった曲。
当時の祖父母用着メロ。



午前5時。婆ちゃんからの電話で目が覚めた。

「○○(俺の名前)たった今、爺ちゃんがな…」

「婆ちゃん、言わなくても大丈夫。」

「そうかい。そっちにも行ったかい。」

「うん。しっかり見送った。」

こんな会話。

その後、仕事を休んで恵庭に行った。
お通夜で婆ちゃんと話したんだけど…。
夢の内容が完全に一致したよ。爺ちゃんの服装や台詞、俺が貰ったおもちゃの種類。



パチンコが好きで、煙草が好きで、酒が好き。

でもどれも滅法強くてねw

パチンコは負け無し、悪酔いもしなければ、身体も煙草にやられたのではない。

そんな、俺の爺ちゃん。

今の俺が居るのは、貴方のおかげです。

うるさいよ

さて、今夜も飽きるまで追加しますよ(*´艸`)
先日は一気に4話も書いてしまいましたが、ネタはまだまだありますw



これは俺が小学3年生の頃のお話。当時S町(湖が有名)という所に従兄弟が住んでいた。毎年夏休みを利用して家族で泊まりに行くのは、この頃の俺にとって一大イベントで。この年も勿論遊びに行ってた。

S町には従兄弟家の行きつけの焼き肉屋さんがあって。なんつうかな、牛角とかみたいな大手じゃなくてさ。個人でやってる小さい店なんだけど。

その日は俺家と従兄弟家に、従兄弟の友達家が2組加わり結構な人数になった。ガキ共だけで7人は居たな。まぁ小さな町だし、皆が顔見知りみたいな感じ。俺らガキ共もすぐに打ち解けたよ。

最初は家族と一緒に肉食ってたんだ。野菜も食えとか言われながらなw
でもやっぱりそこはガキ。いつまでもおとなしくなんかしてらんない。特に俺なんかは悪ガキだったからね。ある程度食うと、他のガキにちょっかい出して騒ぎ出したんだな。


「あんた達、遊ぶなら2階に行きなさい!」


あまりに騒ぎ出したからか、焼き肉屋の奥さんからありがたいお言葉を頂けた。
2階は団体客向けのお座敷になっていて、当然団体なんて居ないから俺らの貸し切り状態だった。

お座敷と言えば?そう、座布団。俺らは座布団を使っての人間だるま落としwとか、いかにもガキ臭い遊びに夢中になっていた。それなりに楽しかったよw

しばらく馬鹿騒ぎしてるとさ、不意に窓が開いてね。

「うるさいよ」

って怒られちゃったんだよねww流石に騒ぎ過ぎだったし、ちょっと疲れた。んで大人しい遊びに切り替えるかって話したんだ。そんな流れから皆でUNOをする事に。

ところがこれが盛り上がらない。この時女の子が2人居たんだけど、なんか2人でヒソヒソ話してるんだよね。

「何だよお前ら~」

「な、何でもないよ」

みたいな、いかにも小学生な会話w

そしたらさ、その女の子が突然。

「…あ」

とか言って。なんだ?って思って見てたら、またヒソヒソ。

もうね、UNOに集中しろよって言おうとしたらさ。



「きゃぁぁぁ!!」
「やだ、やだやだ!!」



とか急に騒ぎ出して。1階に走って行っちゃったんだよね。


残された俺らは全員(゚д゚)ポカーン


さて、何が起きたか解りましたかな?勘の良い方なら読みながら気付いてますよね(*´艸`)





女の子2人は、怒られた後ずっと何か引っ掛かる様な顔をしてたんだ。きっと、それでヒソヒソ話してたんだろうね。

で、片方が気付いたと。教えられた方も気付いてしまい2人でパニック。

当時はガキだったし、そんなに気にならなかったけど。今思い返すと結構怖い…。



まだ解らない方はコメ下さいw