ワタシ、心霊物大好き💕なんです。

最近ではTVではこの手の物は殆どやらなくなっているし、ワタシが好きなのは再現フィルムとか、「徹底検証!云々」の無責任な番組じゃなくて、心霊映像とか写真を兎に角映すヤツなので、観たいと思えばYouTubeや配信でいくらでも観られます。じゃ、それらの殆どを観てるかといえば、左にあらず。ちょっとでも嘘くさかったり、MCが煩かったりすると気分が冷めて、もうそのシリーズは観ません。だから好きではあるけど詳しくは無いのですが、今作の企画者にして主演(?)の角由紀子さんと三茶の物件は知っていて、映画公開を楽しみにしていたのです。


東京世田谷区の三軒茶屋。人気のそのエリアにある雑居ビルの一画、横澤プロダクションと言う芸能プロダクションのスタジオに、"出る👻"と言うのは、社長(横澤丈二氏)を初めプロダクション内では有名と言うより、もはや普通の事で、30年も前から同じ状況だとの事。それなら当時のTV局がいくらでも食い付きそうなのに、つまり、横澤プロとしては金になるチャンスなのに、その事を自分から広める事はしていなかったのだと言います。これをして「だから本物」とは言えないし、裏を返せば「ウソだからだろ」とも言えます。

超常現象は賛否両者が議論すると常にこうなってしまって、しかも再現性がないからこその"超常"なので、どんなに知識を持って弁の立つ者を召集しても絶対に平行線なのです。TVなどはそれが分かっているからこそ安心して放送出来る訳で、こりゃガチかも…となった映像などはお蔵入りになるのだとか。"リスクが高過ぎる"ってヤツです。

ワタシは平行線の議論なんか観たくないので、TVの心霊番組がなくなっても何ら不満は無いのですが、噂に聞くお蔵入り映像ってのがホントにあるなら、それを徹底的にやってこそ、彼らの大好きな"ジャーナリズム"やら"真実"なのではないか!っとは思います。


件のスタジオでは良く物が揺れたり、普通では無い所から手が出てきたりすると言います。YouTubeに上がっている映像でも、2020年に公開された「三茶のポルターガイスト」でも、そう言う映像が複数見えます。

ワタシの肌感覚から言えば、映った手が余りにも実体的で、心霊のイメージとは違う感じはあるのですが、しかしわざわざアレを心霊現象として使ったのであればお粗末過ぎなのです。少なくても、オカルト雑誌の編集者などの経歴を持つ角さんがやる事とは思えなず、そこに信憑性を感じてしまう訳です。


このシリーズでは心霊現象の誘発とその検証を試みていますが、前作では検証の部分がちょっとお粗末。恐らくそれを踏まえて今作では超心理学の専門家を交えていますが、彼らに突っ込まれる余地のある検証で、そこは非常に残念な感じです。しかも今回は前回に増して、本当だとすればとんでもない現象が映っているのですが、余りにも鮮明で、コレはもしや制作側の「ね?分かって下さいよ…お互い大人なんだからさ」と言う表明かとも。実際、そう感じる人は多いんじゃないかナ。

ただ、映画の締めくくりではあくまでも「ここにトリックはありません」と言うスタンスなので、少なくても制作側はそれなりの覚悟を持って公開した物と、ワタシは受け止めました。


ま、好事家のワタシとしては面白い映画だったし、正直言えば例えヤラセだったとしても面白かったから良いや、と言う感想です。ですが「ホントなんだ」と主張するからには、更なる検証を加えつつ継続して貰いたいと願って止みません。

何よりも言いたい事は、

学者、出演するなら(オブザーバーだとしても)結果論じゃなくて、もっとしっかり関われよ!

マスメディア、「今日の大谷さん」に掛ける時間と金の半分くらいこっちに回せよ!

でした。