中坊の頃ビートルズばっかり聞いてました。ビートルズは既に解散していて、決して積極的に洋楽の情報に浴してはいなかったワタシとしては、ソロビートルの活動は余り興味を持ってませんでしたし、好きなアーティストであっても、プライベートでどうしたこうしたにはアンテナを張らないタイプなので、ジョンとヨーコの別居の事だってつい最近に知ったことでした。ですから今作でその時期の事が明かされるって事にはそれ程の興味も感じませんが、ジョン・レノンに逢える事には興味ありありです。なんせ10年ほど前に家族で軽井沢散策に行った時なんて、レンタル自転車を借りたついでに、北軽井沢にある、ジョンが度々訪れたと言う喫茶店に浮かれ気味に行った程ですからね。


時は1973年、ビートルズ解散後ニューヨークに移り住んで反戦活動に終身していたジョンとヨーコ。彼等はアップルレコードに所属していて、そこの事務員として採用された中国系アメリカ人のメイ・パンは、父母とも中国人の生粋のモンゴリアンだったせいか、ヨーコに気に入られ、二十歳そこそこにして二人のマネージャー的立場に。ジョンとヨーコの夫婦仲には軋みが生じ始めていたが、どうやら所謂"仕切り屋"だったらしいヨーコは、それすらも自分のコントロール下に置きたかったらしく、メイにジョンの相手をする様に指示。のみならずジョンにもメイと付き合ってみたらどうかと持ち掛け、ニューヨークを離れてロスアンゼルスに行くジョンにも同行させる。メイにしてみれば不本意ではあったが、元々彼女はビートルズのファンである。ジョン・レノンのプライベートの世話を焼く内に深い仲に。そもそもある意味妻であるヨーコの公認なのだから、当然の帰結である。ジョンは西海岸に1975年初頭までおり、無軌道な生活を送りつつ、ハリーニルソン・デビットボウイ・エルトンジョン・スティービーワンダー・リンゴスター・ジョージハリスンその他のミュージシャン達とセッションしたり、レコーディングなどもした。この時期に「Walls & Bridges」が発表されていて、彼等も演奏に加わったりしたらしい。特にシングルカットされた「真夜中を突っ走れ」にはエルトンジョンが大きく関わっているし、「夢の夢」の中に入る「ジョン…ジョン…」の囁きは、あれはヨーコとばかり思っていたけど、メイなのかもしれないと、実際そう感じられる様に作中で語られている(知ってる人には別に新しくもない事かも知れませんが)

この期間には、最初の配偶者であるシンシアと息子・ジュリアンとの邂逅もあり、何よりもポールマッカートニー夫妻と会い、仲違いを解消できた事は、何の関係もないワタシにも喜ばしい事でした。メイはシンシア・ジュリアン母子とはその後も親しく付き合ったとの事。

そんな興味深い事実が本人達の証言で語られ、NHKBSで観たビートルズ後のジョンレノンとは違った面白さがありました。


ただ、これはメイ・パン側から観た事実であり、印象としてオノヨーコがちょっとやな奴になってます。まぁ、芸術家なのだし、そうそういい人でもないでしょうが、今作中では完全にラスボスでした🤣 ある意味スゴイ


それにしてもジョンレノンって、東洋女が好きだったんだろうか?