会社員のテツオ(佐々木蔵之介)は妻のカセン(木村多江)と息子のアキラ(石塚錬)と暮らしている。長女のレイカ(齋藤飛鳥)は独立して刑事になり、捜査一課(花形部署らしい)に配属されている。
実は7年前にレイカが半グレの男に騙されて付き合う様になってしまい、娘を守る為、テツオは男を殺害。カセンと二人で死体を消したが、男の父親が真実に迫り、テツオの目の前(レイカの部屋・半グレの殺害現場でもある)で自害した為、これを山中に埋めて隠したが、台風で山が崩れて白骨が発見され、警察は捜査を始め、これを機に半グレ組織を壊滅に追い込もうと動き始め、半グレ組織は自害した父親が持っていた10億円を求めて動き出す。
なんとなく漫画原作だとは認識していたのですが、TVドラマ化もされていて、今回の映画は、その完結編なのだそう。
じゃ、TVドラマ観てない、まして漫画も読んでいないオッサン(ワタシ)なんかが観るもんじゃないじゃん…と、まぁ、経緯を知っていればそう思ったのでしょうけど、ワタシ同様、知らないで観る人結構居るんじゃ無いかなぁ、と思います。ポスター観てもそんな事分かりづらいものなぁ…
無論、初見でも内容は分かります。プロローグみたいなこれまでの経緯の粗筋から始まるし。
物語としては割と好きな感じの物だったし、半グレ組織の親玉役の津田健二郎や刑事役の立川談春、殺し屋・音尾琢磨など印象深くて良かったのですが、なんか一本筋が通って無い様に感じましたね。
それは原作がそうなのか、ワタシが映画以外を観ていないから理解が行き届いていないのか分かりませんが、そもそも娘のレイカは何故あんな男と付き合ったのか？なんかもう鉄壁症にしてストイック・不正なんか絶対許しません！って感じのあの娘が？いくら若気の至りとはいえ、そんな男に騙される？しかも暴力を受けた事もある様なのに、未だに拒絶してない節が見えたりして…。もしかして、ダメと分かっているのに離れられない、そう言う人間のどうしょうもなさ、を描きたかった？そうだったのなら、ミスキャストだったと思いますが…。
そんな感じでワタシ的には物語の前提に乗れなくて、それでもテツオが立ち回る姿を観るのは悪くはなかったのです。でもクライマックスに向けてのストーリーは雑だなぁ、と思ってしまいました。
これマンガなら違った感想持ったかも知れないけど、イヤ実写だって編集が違えば大分印象変わった様な気もするんだけどねぇ。
大体、TVドラマの完結編って映画でやる物？