「アニーホール」「ハンナとその姉妹」「マッチポイント」「ミッドナイト・イン・パリ」

ワタシにとってのウディ・アレンですね。実はそれぞれをハッキリ記憶している訳でも無いのだけれど、あの空気が好き。ハリウッド嫌いなところも好き。そう言うところのせいか、彼の作品はアメリカじゃあんまり興行収入も伸びないらしいですね。ヨーロッパや日本での方が人気らしい。まぁスキャンダルに塗れたのも一因なのだろうけど。

さて、そのウディさんも早、88才だそうで、流石にラブコメの主役は無理なのでしょう、主人公の大学講師を演じるのはウォーレス・ショーン、確かウディ・アレン作品で見たことがありました。悪くは無い…のですが、以前ならどう見てもウディ自身が演じていた役なので、そのセリフはやはり、あのウディのどこか気弱そうな顔で、病的な感じで聞きたいと思ってしまいました。作品自体は、好きな部類ではありませんでしたが、軽妙な語り口は矢張りウディ・アレンでしたし、主人公の夢や空想のシーンが白黒で、往年の名画、「市民ケーン」とかフレンチヌーベルバーグとかフェリーニ、ベルイマンなんかのパロディになっているのが、そこまで詳しく無いワタシにも分かる感じで、面白かったですけど、一方でそれらを知らないと面白さ半減ってのはどうなの?とも。

まぁウディ・アレンらしいと言えばらしいのかも知れませんが、鑑賞後の感想が「パロディ部分のネタがほぼ理解できて良かったぁ」じゃ、ダメな気がします。(ダメなのはワタシか…?)