Cside

『えっ？！一旦韓国に帰る？』

「うん。だって僕はビザが無いんだ。

最長90日間以上滞在したら捕まっちゃうでしょう？」

『あぁ……そうだったな。

またすぐに来るんだよな？』

「もちろん。韓国に家は無いから、

でも今度は就労ビザを取得してからニューヨークに来ようと思う」

『時間かかるんじゃないのか？』

「多少はね。でもユノヒョンと一緒にいる為だもん。大丈夫だよ」

『…………………』

「ジョディさんのお陰で英語も日常会話ぐらいならほぼ出来るようになったし！」

『チャンミナはすごいな…』

「え？」

『もともと頭は良いけど、たった３ヶ月ですごい成長だよ』

「……………ｴﾍﾍ…///」

ニューヨーク生活でユノヒョンに迷惑をかけないためにも、

必死になって英語を習得した。

ジョディさんとはほとんど英語で会話ができるようになったし、

韓国語ができる人をアルバイトで募集している企業が多いことも知った。

さすがに就職はできないけど、

アルバイトぐらいはしたい。

いつまでもユノヒョンの負担にはなりたくない。

すでにアルバイト先は決まっている。

でも僕がビザを持っていないため雇用ができないと言われたから、

韓国で申請するからと説明し、

アルバイトの内定はもらった。

あとはビザ申請の際に就業先に記入すれば、僕は晴れてニューヨークで仕事ができる。

『寂しいな…』

「ユノヒョン…僕も、寂しいよ」

『早く帰ってきて。ここで待ってるから』

「僕がいない間にブロンズヘアーの女性と浮気しないでよ？」

『するわけないだろ？

こんなに可愛いチャンミナが恋人なのに』

「……なら、いいんだ……///」

ﾁｭｯ

「！！！！！！」

『暫くエッチできないんだから、今からいいだろ？』

「いっ！今から？！！」

『ブロンズヘアーの女性と浮気しないためにも、チャンミナで充電しておかないと』

「………………し、仕方ないなぁ…///」

『ふｯ、ほら』

僕に向かって差し出されたユノヒョンの綺麗な手。

この手を掴むと僕たちはベッドへ直行だ。

「ん、ベッドに連れてってユノヒョン」

『言われなくても』

こうして僕たちは暫く会えなくなる寂しさを埋めるかのように、セックスに溺れた。

次の日ベッドから起き上がれなくなった僕に、まるで犬の耳が垂れているみたいに謝るユノヒョン。

「僕もシたかったんだから、気にしないで」

なんて声をかければ、

途端にユノヒョンは花が咲くようなパッとした笑顔で僕に、

『じゃあ今日もシよ？』

「……………ふざけんなっーーー！！！」

Yside

あれからチャンミナが韓国に一次帰国してから1ヶ月が経とうとした時、

「ヒョン！ビザの取得ができたよ！！」

『本当かっ？！やっとだな』

「これでも早い方なんだから」

『わかってるって、チャンミナが頑張ったんだろ？』

「僕というよりアルバイトで採用してくれた会社がね。ビザ取得がこんなに大変だとは知らなかったよ」

『あーはーはー

でも、これでまた会えるな。お疲れ』

「うん♪」

『飛行機のチケットは取ったのか？

俺が買っとくよ？一次帰国で結構費用かかっただろうから』

「うーん、まぁ費用はかかったけど…」

『1ヶ月近くホテルに滞在なんだから相当したんじゃないか？』

「ん？ホテル…？」

『ホテル滞在だろ？』

「違うよ。キュヒョンの家に居候させてもらってるよ。って話したよね？」

『え…？言ったか？』

「言ったよ！帰国して１週間ぐらいはホテルだったけど、すぐにキュヒョンの家に居候させてもらえるって、電話で言ったよ」

『えーー』

電話で？そんな話したか？

だってそんな話されたら正直良い気分じゃないわけじゃん？

そんな記憶全くない…

『本当に言った？』

「言ったよ！あーーでもヒョン寝ぼけてたかも。僕が電話したのが昼の3時だったからニューヨークは…夜中の2時だった…」

『………………寝ぼけてたかもな』

ぶっちゃけ夜中の2時とか全然起きてるんだけど、

きっとチャンミナとの電話の日は相当疲れてたのかも。

チャンミナも普段だったら時差とか気にして電話してくれるけど、

キュヒョンの家に居候って、

真っ先に伝えないとって思ってくれたんだろう。

ここはキュヒョンに嫉妬している場合じゃない。

いや、嫉妬は絶対するけど！！

『ごめん、寝ぼけて覚えてないや。

でも良かったな。キュヒョンがいてくれて、ホテル代バカにならないから』

「……………うん」

『俺からもキュヒョンに礼を言わないと』

「大丈夫だよ。あ、でもキュヒョンもユノヒョンに会いたいって言ってたよ」

『あーはーはー可愛い後輩だな。

韓国に帰国したらなんか奢ってやるって伝えといて』

「うん」

『チャンミナ』

「ん？」

『待ってるから』

「うん」

『早く帰ってこい』

「帰ったら言ってね」

『ん？』

「おかえりって」

『………………』

「で、ただいまって言うから」

『……………良い言葉だな』

「ふふ、お願いね？」

『約束する』

「帰る場所があるって、待ってくれている人がいるって嬉しいな」

『………………帰ったら速攻エッチしよ？』

「そんなことしか考えてないの？おっ？」

『そーだよ。チャンミナのことしか考えていない。てかチャンミナのことしか考えられない！だから〜』

「だからエッチ？」

『そ！』

「……………なんかセフレみたい」

『はぁぁっ？！！んなわけあるか！

こんなに愛してんのに！？！』

「……愛してる……///」ﾃﾞｭﾌｯ

あ、今絶対にデュフったなチャンミナ。

『愛してる。待ってるから』

「うん。僕も愛してるよユノヒョン。

速攻帰るから！」

『あーはーはー』

なーんてラブラブ電話をし終えて、

チャンミナは言葉の通り速攻でニューヨークに帰ってきた。

『おかえりチャンミナ』

「ただいまユノヒョン」

『じゃあ早速……』

「早速？」

『エッチするぞーーー！！』

「えっ！？ちょっっ！？？！」

マジか？！殺す気か？！！と大きな瞳から光線でも出ているかと思わせるほど、

睨みを効かせているチャンミナに

俺は気付いていないフリをして、

チャンミナの細い腰に腕を回し、

俺はベッドへと向かった。

だってチャンミナが目の前にいるのに、

我慢なんて無理。

1ヶ月以上もエッチしてないんだぞ？

申し訳ないけど、

そこはチャンミナ理解して。

「……ﾊｧﾊｧ…ｯ死ぬ…っ」

『あーーチャンミナ好きぃぃぃ』

「わかったから！もう離れてっ！！」

『ひどいチャンミナ…』

「いきなり襲った人が言うセリフか？！」

『だって〜♡』

時差ボケとか、飛行機疲れとか完全に無視して３回(記憶の限り)はシた。

チャンミナだって始めはバタバタと抗議してたけど、途中からキスをせがったり、

俺のジュニアに触れたりと、

まぁつまりは俺だけが悪いわけじゃないってことが言いたい。

さっき果てたばかりで、

チラッとチャンミナに視線を向けると

下着姿で目を閉じ、ﾊｧﾊｧと呼吸を整えているチャンミナ。

男らしい喉仏が動く姿で、

『やばっ！』

「ﾊｧﾊｧ……何が？」

『………………なんでもない…』

「……………」ｼﾞｰｯ

男の喉仏で息子がまた元気になった。

なんて口が裂けても言えない。

あ〜

またシたい！！

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