「一体どうしちゃったの?」
『え~?』
結局ユノヒョンは僕の中で2回イった。
で、何故か興奮していた僕は
自ら上に乗ると言い張ってお互い同時に果てた。
あぁぁぁぁぁぁ
一晩で3回もシてしまうなんて...
それからがっついた自分に恥ずかしくなっちゃって逃げ込むようにシャワー室へと向かった。
で今は二人でベットの中。
「あんなキスして...くるなんて」
『あんなキスってどんなキス?』
「どんなって野性的なキ....ス.../////
って嘘!そんな風に思ってない!!」
『野性的ねぇ.....やっぱり襲われるみたいなの好きなんだねチャンミンは
だから興奮してたのか』
「ちがっ!ちょっと驚いただけだってば!」
『へ~』ニヤニヤ
「もぉ!!」
『............................なんかね、
チャンミンが遠くへ行ったらどうしようって思っちゃって。はは、変だよね急に』
「ユノヒョン....」
『僕が勝手に養子縁組とか言って本当は怒ってたり呆れてるんじゃないかって、
別れるとか言われたらどうしようって急に不安になっちゃって...』
「そんなッ!」
『うん。ごめん。そんなことチャンミンが思うわけないのにね』
「そうだよ、ユノヒョンはバカだなぁ」
『ひどいなぁぁw』
不安に思ってたなんて想像もしてなかった。
ユノヒョンはどちらかと言うと、
突拍子もなく斜め上からの発想をするから...
公開プロポーズも、本に書いたことも...
いつもは僕のこと揶揄ったり、
ふざけたことを言ったりしているけど、
本当は色々考えていることちゃんと分かってる。
「ユノヒョン好きだよ.....」
『僕も好きだよ』
その言葉を聞いて僕は眠りについた。
朝、パチッと目が覚めた。
隣には口を大きく開けて眠っているユノヒョン。
カーテンの隙間から入る陽の光がユノヒョンの頬にある傷を照らしている。
傷...
そっと触れてみた。
たったそれだけのことなのに、
愛おしさが溢れてくる。
僕たちは愛し合っている。
これは揺るぎない真実。
この愛をカタチにしたい。
僕たちは本物の夫婦だと、
別に誰かに見せびらかしたいわけではないけれど、認めてほしい.....
これが僕の本音なんだ。
この頬の傷も、
スーッスーッと眠っている姿も、
ちょっとエロい表情も、
性にもなくネガティブになっちゃうところも全部、愛している。
『ん、チャンミンおはよう』
「おはよう。インスタントの珈琲があったから入れるね」
『ありがと...』
「チェックアウト11時だから少しゆっくりできるよ」
『んー今何時?』
「まだ7時」
『早い...』
「ふふ、昨日遅かったのにね」
『.....チャンミンのせいだけど』
「すぐ人のせいにする!」
『ふふ、顔洗ってくる』
僕はポットでお湯を沸かし、
インスタントの珈琲を二つ準備をする。
うん、いい香りだ。
『お、いい香りだ』
「え...」
『ん?』
「ううん。何でもない。はい熱いから気を付けてね」
『ありがとう』
珈琲の匂いをいい香りと感じる人は大多数いるのに、今この瞬間、同じ空間で全く同じことを感じたユノヒョンにキュンとした。
ドキドキというよりは嬉しいって感じだ。
ユノヒョンは猫舌だから、
珈琲をフーフーと必死に冷ましている。
「養子縁組しよう」
『..........えっ?!』
「養子縁組して子どもを育てよう」
『...チャンミン.....本当にいいの?』
「うん、子どもはほしかったし」
『でも大変だよ』
「知ってるよ。
でも一人じゃないし、二人でたくさん愛してあげよう」
『チャンミン.....急にどうしたの?』
「.....ユノヒョンを見ていると愛おしいって感情が溢れるんだ。
こんな幸せな愛をあの子たちにも感じてほしいって」
『うん』
「それに僕たちを夫婦だって認めてほしいなって」
『チャンミン』
「どうかな?」
『どうかなも何も、僕が言ったことだし、
すごく嬉しい!ありがとう!!』
「たくさん愛してあげようね」
『勿論、あ!でも僕のことを1番に愛してね、子どもは2番目だよ!』
「.................」
『約束して!!』
「そんなの、当たり前でしょう」
『チャンミーン♡』
ユノヒョンは珈琲を机の上におき僕に抱きついた。
ありがとう、ありがとうと言いながら。
「僕の方こそありがとうだよ」
『チャンミン!朝だけどシよう。
今すぐ愛し合おう!!』
「はっ?!昨日あんなにシたでしょ!」
『昨日は昨日!今日は今日!』
そう言いながら僕の手を引くユノヒョン。
ちょっと!珈琲まだ飲んでる最中なのに.....
とか言いながら大人しくついていく僕。
『あっ!!!』
「ん?」
『やばい....ゴム使いきってる...』
「あ、」
初日に二つ、昨晩に三つ使ったゴム。
荷造り時に5つで十分だと言ったっけ。
『無理!今すぐしたい!薬局に買いに行くー』
「はぁ?!我慢して!!」
『我慢?!ありえない!
やっぱり10個持ってくればよかったー』
「ありえないから!」
『チャンミンが昨日興奮して使ったから』
「僕のせいか?!おっ?!」
そうして言い争いながら、
結局ゴムがないとしない派のユノヒョンが諦めた。
僕は別に妊娠するわけでもないのだから、
ゴムがなくても大丈夫だと思うんだけど、
ユノヒョン曰く、そういう意味じゃなく
僕の身体への負担を考え絶対ゴム無しではしないと言い張っていた。
男前なのか頑固なのか、
結局、僕たちはただただ抱き締めあいながら
二度寝をした。
なんとも幸せな休日の朝。
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