電波オデッセイ(1) (fukkan.com)/復刊ドットコム

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永野のりこさんは、SFテイストのコメディ
(主にメガネ青年とおかっぱ少女のラブコメなどw)
を多く書かれてる方。
ギャグが秀逸で、
絵も可愛くて、好きでしたね~

「電波オデッセイ」もギャグテイストながら、重いテーマも扱っていて、
永野さんの作品の中でも一番心を打たれました。

色々あって「死んじゃいたい」と一人家に引きこもる少女「原」の前に、
ある日メガネをかけた青年の幻(彼女にしか見えないので。。。)が現れます。

「君は地球への、彼方から来てまた彼方に去る観光客なんだよ」
「なにかいいものは見た?ステキななにかに出くわしたかい」
「旅の帰り際おみやげ屋をはしごするみたいに、ここを楽しんでみたら?
心残りのないようにあと1年」

メガネ青年「オデッセイ」に励まされ、
彼女は部屋の扉を開け、外の世界に飛び出し、
「おみやげ」を探してみることに。。。

両親の不仲、片想い、いじめ、病気、性被害、容姿のコンプレックス。。。
自分の努力ではどうにもならない悩みを抱えた少年少女たち。

悩み苦しみながらも、
互いを思いやりながら、
前向きに生きようとする彼らの姿に感動します。

登場人物は皆中学生~高校生ですが、
大人が読んで十分楽しめる作品です。

ぬいぐるみや童話の本でいっぱいのトモちゃんの部屋。
ピアノやアンティーク調の家具の並ぶ、チカボンの女の子らしい部屋。
ロック少年ハセガワくんの部屋。

インテリア好きな私は、
各々の性格や嗜好が反映された
登場人物の部屋も興味深く眺めました。

中学生ぐらいって、残酷な年頃ですよね。
自分のことを考えても、
よく学校生活サバイバルできたなあ、と思います。
大人になって、良かった。
もう一度中学時代に戻るのも嫌ですが、
その頃ろくに勉強しなかったのは心残りですね。。。。

私も「おみやげ」いっぱい見つかりましたよ♪
これからも沢山見つけよう。