ナイト・ワーカー (ビームコミックス)/KADOKAWA/エンターブレイン

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やまじえびねさんの絵が好きで、著書は殆ど読んでいると思う。
タンタンのような、シンプルな線ながらおしゃれで可愛らしい絵で、
インテリアや風景もイラストのように綺麗に描かれている。

そういえば彼女の代表作は殆どフランスでも出版されているようです。

この作品集の掲載誌はフィール・ヤングなのに、なぜビーム・コミックスから出ているのだろう。
ビーム・コミックスはわりと個性的で面白い作品を出しているからいいんですけどね。

「微熱のような」
ミステリアスな友人、美冬からそそのかされるように、
美冬がつきあっている男たちと関係を持ってしまう主人公菜生。

それなりに絵もストーリーも楽しんだけど、
主体性のない菜生にも、
エキセントリックな美冬にも魅力を感じなかった。

美冬の回りくどい行動の意味が分からなかったというか。。。

表題作の「ナイト・ワーカー」の主人公の行動にも疑問を感じる。
彼女の受けた傷に関係のない無垢な少年を傷つける必要などあったのだろうか。。。
それもまた、言葉による虐待にはならないのだろうか。

ストーリー的には今回はちょっと納得がいかない感じがしたけど、
コマの一枚一枚がイラストのような彼女の絵は大好きなので、
これからの作品も楽しみです。