公務員として担当する市の職員は、とてつもなく大変だ。 トップが決めていることを
実現せねばならない。
決められた手続きや経緯はきちんと踏襲して、さまざまの見解を出させて、もともとの
目的にあわないものをさりげなく消していった。 「外部空間のありかた」とワークショップ
討論の項目をもっていたことからも、担当者にとっても困難なことだと認識していた。
言葉を変えてごまかす、詳細を言わない、なりふり構わない。 デッキについては忖度とか
綜合判断というプロセスを経て形は作られた 。(204話) (203話)
デッキの存在を幅広い住民の意思として確認する手段をとらなかった。 賛否の結果を
公表すれば、不満はあっても多くの納得は得られたはずだった。 そして命じた者の責は
問われても行政の責は問われることはないはずだった。
デッキの賛否を問うアンケートは公共事業だから政策を決める施工者が実施しても良かったが、検討委員会や議会が民意を代表していると主張して、民生部は路線の反転を恐れていた。(246話)
町内会は民意を確認する適切な立場であったにもかかわらず「町内会が判断することではない」と確認することを避け続けた。 判断することではないからこそ第三者に調査をゆだねても
実施すべきであった。 (211話)
商店会はずっとデッキ不要論を言い続けることには無理があったのだ。 この砦の決着もまた
政治マターで突然消えてしまった。 そして新たな「沈黙の住民」を残したのだ。 (239話)
最後に問題は、デッキの入札不調が続き、工事が開始できない事態が起きたことだ。(247話)
応札なしということに、あらゆるやり繰りをして予算より3千万円オーバーで決着した。(248話)
付け替えた費用や土地の購入などを含めると計画より2億円ほど高い買い物をしたことになる。
財政や税、事業の透明性や公平性、民意の合意形成という問題点と、駅周辺のビジョンを
全くしていないという課題を残したまま経過は終了した。
かつて丘陵学園がこの町のフロンティアでしたが、丘陵学園が今描こうとしている駅前ビジョンが、この町のこれからのビジョンなのでしょうか。
まほろば市が進めた方法が、この町に禍根を残していないだろうか。
沈黙してしまった住民に問う。
第2章は、ここで終了しますが、事件や変化があれば番外報告します。
ブリッジが道路であれば、なんと名付けるのでしょうか。
デッキなら 不要なのかもしれません。
第3章は、出来上がったデッキがどのように使われ、どのように住民が受けいれているかを、
検証したいと思います。 (デッキの完成は2021年9月です)
無残な銀杏の姿 (工事屋がした根元や樹形の処理)
