困ったリセット ~塾屋のジレンマ~ | 立山寺子屋塾 詰所

立山寺子屋塾 詰所

富山県の片隅で小さな小さな学習塾をしています。

いつも一生懸命取り組んでくれる

エイトちゃん。


特に算数の文章題には

ひときわ目を輝かせて

取り組んでくれています。


でも、ここ2,3回、

どうも調子がでない。

以前とは違い、

考えるのも少し面倒な感じです。


選んでいる問題も

もちろん、以前よりレベルが上がっていますが

エイトちゃんにすれば

できない問題でもないように思います。


もしかしてと思い、

宿題の量を確認すると

案の定、学年が変わって

「漢字、計算、音読」が

いっぱい出るようになったとのこと。


親御さんのどなたかが

クラス担任の先生に

「もっと宿題を出してほしい」と

言ったとか言わないとか・・・。

「やればやるほど・・・」という考えの方が

まだいるんですね。


過度の読み書き計算が

「考える力」の妨げになっていることは

塾生の親御さんには啓蒙しているつもりですが、

宿題の内容まで干渉することはできません。


塾生たちがうちに来るのは

基本的に週に1度か2度。

他の日は、当然ご家庭での学習となります。


正直に言えば、

今日は良い感じで

考えることができたなと思っても、

次の週には元に戻っているなんてことも

よくあります。残念ですが。


子どもたちに

「考えるミッション」を与えて

その場では楽しくできても

1週間の考えない学習で

リセットされてしまい、

次の週はまた最初から考える練習。


でも、しないよりはしたほうがいい。

とにかく考える時間を作ってほしい。



それはそうと、

先生も宿題を出すときに

一度ご自分でその量をこなしてから

「これくらいなら大丈夫」と

決めていただけるといいのですが。


これだけ漢字を書いたら

「覚えること」から

「ただ書くこと」に気持ちが移ってしまうなとか。


この計算は

これくらいでルールが理解できるから

それ以上する必要はないなとか。


ちょっとしていただければ

子どもたちが

どう感じるかは分かるはずなんですが。


大きなお世話なんですが・・・・。