1115 ホスピタリティ | 蓼科クロニクル

蓼科クロニクル

The Tateshina Chronicles

  
2010年9月18日(土) 天気・最高/最低気温は未明のため不明。きのうは最高16℃、最低6℃、晴れでした。
 
 
$蓼科クロニクル-八島ヶ池の浮島
  
八島ヶ池の浮島。シツゲンヤマウルシが紅葉しはじめました。(ちょっと赤い部分)
霧ヶ峰や八島ヶ原湿原の見頃は夏ばかりじゃないんですよ!私はいまのほうが好き!
秋を迎えた蓼科の風景がこころを慰めてくれます。山岳部の紅葉の見頃は10月にはいったらすぐです。
写真提供:八島ビジターセンター
写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。
  
     
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ホスピタリティ
 
 
ひとりでも多くの読者に好んで読まれる記事を書くことが重要なのだろう、たぶん。
 
このブログは個人的日記であるのと同時に、ペンション・サンセットのオーナーとしてのブログでもあるのだから。お客様にいらしていただくにはそれなりのセールストークを盛り込みつつ、興味深い内容を食感の良い料理のような文章に仕立て上げることが大切なのだ。
 
しかし僕はそれをしていない、あるいは、ほとんどしていない。理由は簡単で、そういうふうに文章を書くのが苦手なのだ。だから、ぼくはコピー・ライター試験に落ちたのだ。本物のコピーライターのすごさは一緒に仕事をしてみればすぐにわかる。たとえば糸井重里さん。
 
ものを見る地平が全然違うのだ。信じられないような角度から観ることができるのだ。そして、信じられないほどの努力に才能を重ねて、きわめて短い文にそれを凝縮することができる。それはもう、他の分野同様、努力と気合いのみで到達できる地平ではないことを思い知らされる。
 
僕は僕なりのベストの地平を目指すしかない。
 
僕がペンションを始めたのは、自分がかつてそうであったように過酷なビジネスの場で心身ともすり減らして倒れそうになっている人たちに、安寧とくつろぎと癒しの場を提供したかったからだ。僕もそのようにして、リフレッシュし充電しては戦場へと戻っていったのだから。
 
しかしいまペンションの存在価値あるいは宿泊施設としてのポジションがきわめて不鮮明になってきているのを感じるのだ。一時はもうペンションなんてお客様にとっては必要ないんだ、とまで想ったことがあるほどだ。
 
しかしいまは違う、多くのお客様とのふれあいと、お客様の声によって、まだまだペンションという名の小さな宿泊施設があっても良いのだと想うようになった。個人的には「もてなし」と気づかせるような「おもてなし」はあまり好きではない。
 
よほど注意していないと気づかないような気配りとか心配りこそが僕のペンションのホスピタリティだと考えている。格式張った様式美に基づいた「おもてなし」は高級旅館や高級ホテルに任せて、ペンションならではのさりげない心遣いを大切にしていきたい。

いまやサービス業はこころの労働である、と考える理論もあるほどだ。僕もそう思う。ペンションは身体的労働だけではなくこころの労働によって始めて成り立つのだと。軸足をそこに定めて、新たな発想を求めていきたいと想います。

  
 
☆たてしなラヂヲ☆

http://twitter.com/tateshina_radio
 
 
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