前回の続きです
我が家の家族となったわんこは、息子に
“ダッシュ”
と名づけられました。
毎日楽しい、美味しいを目標に我が子として
日々を過ごしていました。
ダッシュが我が家に来て4年たった頃
母子家庭で子供4人を育ててくれた最愛の母が
癌で他界しました
覚悟はしていたのですが、やはりとてもつらく
心にぽっかりと穴があいたような日々でした。
その様子を見ていた主人から、気分転換も
兼ねて家族でディズニーランドに行こう!
と言う事になり、一泊二日の旅行に行く事に
しました。
その間ダッシュはビビりで神経質なので
ペットホテルで預けるのは可哀想と思い
馴れている実家の姉に預ける事にしました。
当日姉は夜勤の為、朝方に帰って来ると言う事だったので、ギリギリまで家にいて、
深夜に出発する為、4時間ほど前に実家に
連れて行きました。実家には誰もおらず、
ダッシュには、もう少ししたらおばちゃんが
帰ってくるから良い子でお留守番してね。
と言って、実家において行きました。
それがダッシュとの最後とも知らずに…。
ディズニーについた頃、姉から連絡がありました。
“ダッシュが家にいない“と言う連絡でした。
どうやら座敷の窓が少し開いていて、網戸になっていたらしく、網戸が破れているから、そこから外に出たのではないか?との事でした。
まさか誰もいないのに窓が開いているとは思ってもおらず、夏場など網戸にしていても破った事もありませんでした。
その瞬間頭が真っ白になり、かといって遠く離れた場所だったのでどうする事も出来ず、ただただ無事を祈り、姉に任せるしかありませんでした。
姉は近所を探し回り、私の家の回りも探し、もし帰って来てもわかるように、実家の玄関と、私の家の玄関を開けっ放しにして警察署や保健所に連絡してくれていました。
しかし、その日は見つかりませんでした。
次の日、私達は予定を切り上げて急いで帰る為、帰る準備をしていました。
その時見知らぬ番号から私の携帯電話に連絡がありました。
その電話はペットの葬儀を行う会社からでした。
「失礼ですが、ダッシュちゃんの飼い主のかたでしょうか?」
「はい。そうです」
「大変言いにくいのですが、ダッシュちゃんのご遺体をお預かりしております」
「えっ。どう言う事ですか?‥」
「ある方から当社に連絡があり、犬の死体が家の裏にあるから何とかしてほしい。と言われまして引き取りに行ったのですが、首輪にお名前と、ご連絡先が書いてあったので、連絡させて頂きました。」
正直、私はその瞬間から記憶があまりありません。どうやって家に帰って来たのかもわからない状態でした。ただ、主人が泣きながら運転していた事だけはうっすらと記憶に残っています。
続く
