最近訪ねた中で気に入った町並み。大分市の戸次本町。

戸次、というと、どうしてもチームナックスの佐藤しげさんが、母方の戸次(確か”ベッキ”と呼んでいたような。それを読みやすいトツギに。)姓に変えたという話を思い出します。これも確か九州、大分あたりだったと記憶していますが。

ちなみにここは、”ヘツギ”です。

 

特にいいのは、この帆足本家。

非公開部分も含めて見学させていただきました。

近世から近代に至る酒蔵の特徴を配置にも建築にも残していますので、個人的には参考として色々使用できそうです。そして、興味深いことに、この角度で一望できるのと、

隣の土地を公園(トイレ併設)としているので、町家形式の奥行の長さも一望できます。

これはなかなか珍しい。

主屋、工場も見学できますが、いつか訪ねてほしいので、ここでは通り沿いの写真だけにしておきます。

これは、元質屋・金貸し部分だった土蔵を改修したカフェと、洋風的な建築は応接用(1階)の場を改修した食事の場。カフェの改修は、活用例としては、個人的に良い空間になっているなと思いました。これは、訪れたときに感じてみてください。

 

町並みも結構残っています。

地元の方々、建築士の方々が尽力してくれたおかげで、我々は見ることができます。とてもありがたいことです。ただ、意外にも、というと失礼かもしれませんが、車の通りがかなり多いので、安心して歩くというところまではなかなかでした。

もともと、水路が通っていたこともあって、少し高い位置に建物がある格好です。

広島辺りでは、雁木と呼ばれる雛壇状の部分があったようです。雁木は、雪国では、共用の通路として前面に付される部分ですね。