学生時代に研究室のゼミ旅行で行った飛騨高山の吉島家住宅です。

重要文化財だけあって、素晴らしい建物でした。
こういう建物は、詳細を知らなくてもいいのです。
小中学生は、伝統的な建築の空間を体感してもらいたい。

かつての空間のスケール感が、現在の住宅のスケール感と違う
ということを感じてほしいです。

 

柱と梁の構成が見事です。

ちょうど近代和風建築という、それまでに日本的な建築を近代に
入って新たな生活様式の解釈で建てられた和風建築の隆盛期で
近世までの大胆な材料の使い方が繊細になり、天井高も高くなり、
組子などはより技巧的になっていく、そんな時代に建てられました。

天井部分の梁を見ると、例えば静岡県の重要文化財・江川家住宅
との部材の綺麗さの違いがよくわかります。

 

建物は、明治40年竣工で、酒造として建てられたそうです。

この建物に住む吉島さんは、建築系の方で、大変詳しいお話を
聞かせていただきました。

当時は、重要文化時に住む、ということが理解できていなかった
ので、なぜここに住めるのかと思ったことを覚えています。

 

左側が床の間、右側が違い棚です。
違い棚には、天袋という引違戸のついた収納があります。

すてきな民家ですので、高山を訪れた際には、のぞいてみても
損はないと思います。


これからは、少しずつ小中高学生にもっと興味を持ってもらえる
ように書いてみたいと思っています。


営業時間:3~11月 9:00~17:00、12~2月 9:00~16:30
休館日:12月~2月の火曜日(祝日は営業)、12月29日~1月1日
料金:大人500 小中300
住所:岐阜県高山市大新町1-51
電話:0577-32-0038
バリアフリー対応あり
交通:JR高山駅より徒歩17分 

 

 

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