ビックサイトで開催している骨董ジャンボリーのイベントで行われている
Vera Neumann ビンテージコレクション展示
「ヒートアップ ヴェラ~よみがえる色の波」
を見てきました。
アンティークショップ Gone Troppo を主宰する小松佳子さんが
丁寧に説明してくださいました。
とても綺麗な作品で、写真撮影が可能かどうかうかがったところ
快くOKをいただいたのでご紹介します。
とても綺麗です。
リーフレットと展示にあった年表を参考にしますと
Vera Neumannは、1909年にアメリカ・コネチカット州で
生まれました。
アメリカというと、1950年代からのポップアートや
1980年代のグラフィティアートへと続く美術の流れが
あると思います。
代表的なのは、
アンディ・ウォーホル Andy Warhol (1928-87)
ロイ・リキテンシュタイン Roy Lichtenstein (1923-)
キース・ヘリング Keith Haring(1958-1990)
ジャン=ミシェル・バスキア Jean-Michel Basquiat(1960-1988)
でしょうか。
ウォーホルとキース・ヘリング、バスキアは、1980年代に知り合い
親交も深かったというので、共通性があっても不思議ではありません。
Vera Neumannは、彼らよりも、かなり前に生まれています。
ココ・シャネルが、1883-1971年というので、シャネルとも
少し世代が違います。
Vera Neumannは、1942年に夫とともにテキスタイル
プリント会社のPrintexを創業します。
ちょうど、COACHが1941年にマンハッタンで創業するので
時代的には、このあたりです。
一見すると、デザインはポップ・アートの流れを受けている
ように見えます。
ある意味では、ウォーホールらよりも早く
ポップなムーヴメントを起こしていたのかもしれませんね。
Vera Neumannは、1943年以降、次々と事業を拡大し
第二次世界大戦後には次々とライセンス契約を締結していった
と年表には記されています。
1972年には年間600以上のデザインを発表し、約20000店舗で
Vera Neumannのデザインアイテムが販売されたといいます。
小松氏によりますと、これだけのデザイン力、色彩感覚を持ち
ながら、近年まであまり知られなかったのは、これらライセンスの問題
があったためだそうです。
2005年にSusan Seidが全コレクションと生産・権利を購入したことで
ライセンス問題がクリアになり、さらに、昨年アメリカで作品集が出版
されたことで、Vera Neumannのデザインが再燃したとのことです。
日本では、1973年にベット・リネン用品の内野株式会社
1976年にテーブルウェアのMikasaと契約したそうです。
狭い会場に、ぎっしりとコレクションが展示されているので
雑多に見えますが、その感じがまた目を引きました。
デザインの力、を改めて感じ、活力を得た気がします。
作品集:VERA:THE ART AND LIFE OF AN ICON(H)[洋書]
アンティークショップ Gone Troppo 小松佳子
1930~1970年代頃に作られたビンテージもしくは
アンティーク品を扱っています。
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