ピアソン記念館は、北見駅から少し遠い場所にある
住宅街の丘の上に建っています。
平成8年に北見市の指定文化財となっています。
大正3年にピアソンの故郷のアメリカ・ニュージャージー州
エリザベス市の自然に似たこの場所に、スイスの山小屋風
の私邸を2年かけて建設したそうです。
設計者は、W・M・ヴォーリズです。
昭和3年にピアソン夫妻が帰国し、その後は一部改造され
児童相談所や中央保育所として使用されていたそうです。
昭和45年に復元工事を行い、翌年5月31日
に『ピアソン記念館』として開館します。
中には小さな資料室があり、書籍を販売しています。
私は、衝動買いでほとんど購入しました。
この時代の住宅は、細かく分類された間取りに反して
「ゆとり」が感じられます。
ここに来ると、現代の住宅に見られるような
部屋は広ければいいという現代の感覚に疑問を感じます。
住生活は、部屋を広くすれば心地よくなるという
単純なものではないことがわかります。
ひとつの要素ではあると思いますが。
北海道北見市幸町7-4-28
TEL 0157-23-2546
開館時間:午前10時~午後4時
休館日:毎週月曜日・祝日の翌日(月曜日にあたるときは翌日も休館)、年末年始(12月30日~1月6日)
入館料:無料
JR北見駅から徒歩15分
参考:道東の建築探訪―帯広・釧路・根室・北見・網走・浦河ほか